一家分散し 肉親を失った李永欣さんに再び不当判決
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 【明慧日本2020年2月29日】(山東省=明慧記者)山東省臨沂市の法輪功学習者・李永欣さん(60歳前後)は、2020年1月9日、蘭山区裁判所で不当な裁判を受け、直ちに懲役4年の実刑判決を宣告された。

 懲役10年の重刑を下される

 1995年、李さんの家族は両親、兄弟たちを含めて家族全員が法輪功を学び始め、みんなが心身ともに受益し、幸せで健康な大家族であった。

 李さんは臨沂市バス会社の従業員で、長距離バスを運転する時に乗客に対していつも優しく配慮した。ある日、勤務が終わって帰ろうとした時、バスの中にスーツケースの忘れ物を発見し、開けて見ると十数万元(およそ10万元は155万円)の現金が入っていた。そこで、李さんはずっと持ち主が現れるのを待っていた。その後、引き取りに来た持ち主は、李さんにお礼に数万元を渡そうとしたが、李さんは断った。このような事が何回もあったという。

 法輪功への迫害が始まった後の2000年の正月、李さん一家は北京へ陳情に行き、天安門広場で「法がこの世を正す」という内容の横断幕を掲げた。するといきなり天安門にいた警官らは、李さんの顔が青くなるほどひどく殴った。家族は地元の派出所に連れ戻され、1カ月以上拘禁された後、職場でも引き続き迫害を受けた。家族は苦難の数カ月を送った後に、ようやくお互いに会うことができた。

 2002年、李さんや蒙陰県の滕徳方さん、他の法輪功学習者たちは連行され、トラの椅子、吊し上げ等の残虐な拷問により自白を強いられた。その後、李さんは懲役10年の実刑判決を宣告され、山東省第一刑務所に拘禁された。

 弟は労働教養を強いられ、母親は殴打に耐えられず他界

 2000年の新年にあたり、李さんの弟は他の学習者2人と一緒に人口が多い相公鎮に行き、横断幕を広げて法輪功の資料を配布した際に、現地の警官らに連行され、暴力を振るわれた。傷だらけになった学習者たちは、犯罪者と同様に頭を坊主にされ手錠をはめられた。警官は木製のスコップを使って、持ち手が折れてしまうほど、学習者を滅多打ちにした。李さんの弟の指と足の爪は焼かれ、すべて黒くなった。そしてさらに、1万元(およそ15万円)の罰金を科された。

酷刑演示:毒打
拷問の実演:滅多打ちにされる

 2001年7月、弟夫婦は深夜に出かけて法輪功の資料をポスティングした際に、監視者に尾行され、連行された。李さんも巻き添えになり連行された。警官らは各種の拷問を用いて李さんたちを苦しめた。その後、李さんは脱走したため、やむを得ず放浪生活を送った。弟は労働教養3年を科され、家宅捜索を受けた際に4500元(およそ7万円)を押収された。家宅捜索をした時に、警官らは弟の自宅をメチャクチャにした。

 李さんの母親は自分の息子2人が家に戻れなくなり、家財を根こそぎ奪われたことを見て、大きなショックを受けた。母親は悲しんで嘆き、毎日息子のことを心配するあまりに、2002年正月の初めにこの世を去った。結局、臨終になっても2人の息子に会うことは叶わなかった。

 妻は警官らに包囲されて、逃げる際に転落死する

 李さんの妻・周向梅さんは、法輪功を放棄しないため何度も連行された。2000年、臨沂市610弁公室の指図で、警官らは妻の周さんを連行し「転向」を強要した後、済寧市精神病院に送り、絶え間なく苦しめた。

 2002年7月、警官らは周さんの勤務先に行き、周さんを洗脳班に連行しようとしたため、周さんは仕方なく家を離れた。

 2003年6月19日、周さんは息子に会うために李さんの妹宅に行った。間もなく、3、4台の車に乗って十数人の警官らが、李さんを連行しにやって来た。警官らをすべての通路に配置し、出口を塞いだ。

 周さんはシーツを裂いてロープにし、息子に手伝ってもらい6階の窓から下りたが、途中でシーツを裂いたロープが切れてしまい、周さんは1階のベランダに落ちて死亡した。47歳だった。警官らは人に知られないようにすぐに周さんの遺体を火葬し、写真を撮ることさえも許さず、責任を逃れるために家族や友人を恐喝した。

 祖父と孫の2人は助け合って生きる

 周さんが亡くなった後、臨沂610弁公室の関係者は、臨沂市蘭山区駅派出所で周さんの息子・李寧さんに対して恐喝し、調書を取った。調書の中では事実に反して、李寧は自分の母親を突き落としたと書かれていたという。そして、李寧さんもまた滅多打ちにされ、鼻と唇を負傷した。

 幼い頃から連続して打撃を受けてきた息子の李寧さんは、精神的に元気を失い、70代の祖父と助け合って、苦難に満ちた生活を過ごしている。李寧さんは大学を卒業したが、なかなか就職できず、バイトやタクシーの運転手をして生活を維持した。

 再度、濡れ衣を着せられて、懲役4年の実刑判決

 2019年8月、李さんは法輪功迫害の真相資料を配布した時、警官に連行され、2020年1月9日、蘭山区裁判所で不当な裁判を受け、直ちに懲役4年の実刑判決を宣告された。

(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/2/20/401435.html)
 
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