【明慧日本2020年3月7日】天津市の法輪功学習者・呂厚芬さんは自宅の前で南開区国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)や、広開派出所の警官らに身柄を拘束された。2019年1月23日、南開区裁判所は呂さんに対し開廷し、その後、南開区留置場に拘禁された。同年12月、呂さんの子供は留置場へ仕送りを届けに行った時、留置場側から呂さんは9月からもう当留置場にいないと告げられた。現在の情報によると、呂さんは懲役5年6カ月の実刑判決を宣告され、天津市女子刑務所に拘禁されているという。
呂さんは1996年から法輪功を学び始め、心身とも健康になった。幼い頃から病弱であった呂さんは、かつてジフテリア、胃病、扁桃腺、十二指腸炎症など消化器の疾患を患い、気性も悪かった。法輪功を学んでからは健康を取り戻し、以来、1円の医療費も払ったことはない。仕事と日常生活において、時々刻々に法輪功の教えである「真・善・忍」に従い、トラブルに遭った時はまず自分の非を探し、自分のどこが悪かったのか、他人のことを最優先に考えるようになった。心も穏やかになり、そのような呂さんは同僚、隣人、周りの人に好評を得ていた。
2009年9月3日、呂さんは人々に法輪功の無実を伝えたという理由で、公安局に身柄を拘束され、15カ月間労働教養処分を科された。このことは、呂さん本人と家族に大きなダメージを与えた。
2017年12月28日午前8時30分頃、呂さんは自宅のマンションから下りた時に、4、5人の警官らに不当に連行され、カバンも奪われ、南開区広開派出所に連行された。その後、南開区留置場に移送された。同時に、警官ら十数人は呂さんの自宅に不当に侵入し、家宅捜索をして私物を押収した。
情報筋によると、呂さんが連行された同じ日の午前中に、天津市公安局は大勢の警官らを派遣し、各区の公安局支局および、その下の組織の派出所の警官らを従えて、天津市の多くの法輪功学習者たちを連行した。不充分な統計だが、当時、連行されて嫌がらせを受けた学習者は42人もいた。そのうち37人は身柄を拘束され、その内の5人は嫌がらせを受けた。ほぼ全員の学習者たちの家財が、不当な家宅捜索によって押収された。少なくとも15人は逮捕状を発付され、10人が開廷された。
2019年1月23日、呂さんは南開区裁判所により裁判が行なわれた。裁判の前に、呂さんの弁護士は裁判官に関連の手続きを提出し、延期の申し出をした。しかし、弁護士の合法の要求に対して、裁判官は当初、弁護士と話し合って延期申請の撤回を求めた。弁護士の延期の意思が強いにもかかわらず、30分程度経った後に、裁判官は弁護士の申請を却下し、無理やり開廷した。
呂さんは法廷で起訴者側の質問に対し、「これは私個人のことで信仰は自由です。押収されたものも全て私物です」と述べた。呂さんは起訴者に「違法だとおっしゃいますが、法的根拠を出して頂きたいです」と主張した。弁護士も呂さんが法律に違反した証拠は全くなく、最初から呂さんに対してとった一連の行動こそ、違法であると指摘した。
開廷後、呂さんは南開区留置場に拘禁された。2019年12月、家族が留置場を訪ねた時、初めて呂さんが9月からこの留置場に居なかったことを知った。この情報は家族に大きな悲しみと不安をもたらした。家族が裁判官を探し出し、呂さんの行方を聞くと、知らせるのを忘れていたと平然として説明した。