【明慧日本2020年2月10日】天津市の法輪功学習者・呂厚芬さん(63歳女性)は2017年12月28日に、自宅の前で南開国家安全保衛大隊(法輪功迫害の実行機関)の警官らと、広開派出所の警官らに身柄を拘束された。その後、2019年1月23日に呂さん対して開廷されたが、現在は行方不明である。
2019年12月に呂さんの子供は留置所を訪ね、仕送りをしたいと申し出ると、呂さんは2019年9月から、すでに、この留置場には居ないと言われた。だが、家族と弁護士には裁判所からの通知は何もなく、呂さんがどこに拘禁されているのかさえ分からない状態で、96歳の年老いた呂さんの母親は、娘の帰りを今か今かと待ち望んでいる。
呂さんは1996年から法輪功を学び始め、心身とも元気になった。かつてジフテリアに罹り、胃病を患い、扁桃腺の手術をしたり、十二指腸などの消化器系の病気があり、性格も悪かった。しかし、法輪功を学んでから病気は奇跡的に完治した。その後、一銭の医療費も使ったことがなく、日頃の生活の中で法輪功の教えである「真・善・忍」に従い、厳しく自分を律し、トラブルが起きたら、まず自分の間違いを探し、他人のために考えるようになり、心も穏やかになった。同僚や隣人の間で高い評価を得ている。
2009年9月3日、呂さんは人々に法輪功の無実を伝えたという理由で、公安局に身柄を拘束され、1年3カ月の労働教養処分を科せられた。そのため、呂さんと家族は大きなダメージを受けた。
2017年12月28日午前8時30分ごろ、呂さんは自宅のマンションから出た途端に、4、5人の警官らに身柄を拘束され、カバンも奪われた。呂さんは最初は南開区広開派出所に拘禁されていたが、その後、南開区留置場に移送された。それと同時に、警官ら十数人が呂さんの自宅に行き、家宅捜索をし、私物を押収した。
情報によると、呂さんが連行された日の午前中に、天津市公安局は多くの警官らを派遣し、各区の公安局支局の人員から末端組織の派出所の警官らまでが、全市の法輪功学習者たちを一斉に連行する行動に参与した。不完全な統計によると、今回身柄を拘束され、嫌がらせを受けた学習者たちは42人にものぼると言う。そのうちの37人が連行され、5人が嫌がらせを受け、脅迫をされた。全ての学習者たちは家宅捜索を受けて、家財を押収された。その中で少なくとも15人の逮捕令状が発付され、10人に対して裁判が開廷された。
2019年1月23日、呂さんは南開区裁判所によって、裁判が開廷された。その前、呂さんの弁護士は裁判官に関連した手続きを提出し、法律に基づき、開廷の延期を要求した。開廷の日に、裁判官は弁護士と話し合い、延期申請の撤回を求めたが、弁護士に断られた。30分後、裁判官は無理やり開廷し、弁護士に延期申請を却下すると宣告した。
呂さんは法廷で起訴者側の質問に答えた時、法輪功を学ぶことは個人の信仰の自由であり、私物が不当に押収されたことは違法であると述べ、さらに「法律に基づいた証拠がなければ、この全ては違法です」と主張した。
弁護士は呂さんが法律を犯した証拠がないこと、この裁判の過程も違法であると指摘した。
法廷の後、呂さんは南開区留置場に拘禁されていた。しかし、2019年の12月に、家族が生活用品を届けに行った時に、呂さんは2019年9月からすでに、ここには居ないと知らされた。この情報は家族に大きな心配と怒りをもたらした。