刑務所の迫害で半身不随になった肖美君さん 死亡
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 【明慧日本2020年3月19日】湖南省衡陽市(こうようし)の法輪功学習者・肖美君さんは、1999年7.20から中国共産党が法輪功迫害を発動してから20年の間、連行され、拘禁され、ひどい拷問を受けるなどの残忍な迫害を受けてきた。70歳でなったにもかかわらず刑務所に拘禁され、酷く迫害されて半身不随にされ、2020年3月2日、肖さんは冤罪が晴れないまま、この世を去った。享年72歳だった。

 肖さんは衡陽市食糧運輸隊の元職員だった。1996年から法輪功を学び始め、健康を取り戻した。夫の王生良さんは妻の身体が改善され、法輪功が健康に素晴らしい効果があるのがわかり、自ら妻と一緒に法輪功を学ぶことにした。しかし1999年7.20、中国共産党の江沢民グループは気が狂ったように法輪功への弾圧を開始した。そのため、法輪功を学び続けていた肖さん夫婦は安定した生活が送れなくなり、当局に繰り返し、迫害を加えられた。

 夫婦ともに実刑判決を受ける

 肖さん夫婦は法輪功迫害の停止を求めるため、北京へ行ったり、横断幕をかけたり、人々に法輪功が迫害されている事実を話したりした。しかし、2001年6月4日、夫婦ともに連行され、衡陽市留置場に拘禁された。その後、衡陽市珠暉区裁判所は肖さんに懲役7年、王さんに懲役5年の実刑判決を宣告した。

 2002年9月2日、中級裁判所は肖さん夫婦を含む法輪功学習者6人に対して、二審を開廷した。しかし、裁判所は学習者たちの家族に開廷のことを一切通知しなかったため、傍聴席には誰1人としていなかった。その上、裁判を1時間足らずで終らせた。開廷の際に、学習者たちは「裁判所は公正さを示すために、私たちの家族に開廷のことを知らせるべきです」と裁判所側に要求したが、拒絶された。裁判官は「お前たちとは道理を論じない。その話をまた出すと、ビンタを食らわしてやる」と脅迫した。

 その後、肖さんは湖南省女子刑務所に収容され、王さんは常徳津市刑務所に送り込まれた。

 その当時、肖さん夫婦の息子はまだ16歳だった。息子も両親と共に連行され、2週間拘留された。両親が刑務所に拘禁されたため、息子はひとりぼっちで学校へ行けなくなり、生きるために出稼ぎに行くしかなかった。

 夫婦ともに2回目の実刑判決、懲役3年を言い渡される

 肖さんは女子刑務所でさまざまな迫害を受け、2008年6月3日、やっと刑務所から出られた。その後、肖さんは引き続き、法輪功を学び、法輪功の資料を配布したり、横断幕をかけたり、当局の法輪功への迫害を暴露したりした。

 2015年5月19日夜10時30分頃、湘潭県公安局と衡陽市雁峰区国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の警官らは、「戸籍を調べる」と言う口実で、肖さん夫婦の家に侵入した。警官らは肖さん夫婦が2015年4月に湘潭県で法輪功の資料を配ったという理由で、夫婦を湘潭留置場に連行した。

 2016年1月21日、湘潭県裁判所は第四審判廷で肖さん夫婦に対し、不当な開廷をした。そして、同年2月18日、夫婦ともに懲役3年の実刑判決を言い渡された。

 肖さんは2016年7月14日、湖南省長沙女子刑務所に、王さんは2016年7月15日、湖南省網嶺刑務所に送り込まれた。

 刑務所の残酷な迫害で肖さんは半身不随にされる

 長沙女子刑務所で肖さんは拘禁されている他の法輪功学習者と一緒に、最も厳重に警備された監区に拘禁された。この監区では学習者が一人一人独房に入れられ、肉体的にも精神的にも残忍な苦痛を加えられた。

 この監区では学習者を拘禁する部屋には、ドアも窓も密閉されて太陽光が入らず、外から中のことは一切知られないようにしてある。警官は学習者1人に対して7人の受刑者に命令し、学習者を殴ったり蹴ったりして、暴力を加えた。拘禁されている学習者は話すことを許されず、立たされる際には、長時間不動の姿勢のまま動かずに立たされ、座らされるときにも同じ姿勢を保ったままで不動であることを要求される。トイレに行くことを許されないために、もしも漏らす学習者がいたら、その学習者をトイレに引っ張り込み、トイレの水を流し体を洗わせる。警官の指示を受けた受刑者らは、苦しんでいる学習者に「中国共産党がお前たちを迫害するようにさせたのだ。お前たちを死なせても共産党が後盾になってくれる」と叫んだ。

 70歳の肖さんも同じように残忍な迫害を受けた。猛打され、侮辱され、内容不明な薬物を強制的に注射された結果、肖さんは意識不明になり病院に運ばれて、救急手当を受けた。数時間後に、やっと目が醒めたという。

 刑務所の残酷な迫害によって肖さんは半身不随になり、手足の震えが止まらず、辛くて野蛮な灌食を無理やり流し込まれ、その上、暴力により歯を打ち落とされた。

 2018年5月18日、肖さんは出所したが、自立した生活が出来なかった。そして、肖さんは2020年3月2日に、冤罪が晴れないまま、死亡したという。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/3/15/402461.html)
 
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