山東タン城県の朱同貴さん 秘密裏に重刑にされる
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 【明慧日本2020年3月22日】山東省臨沂市(りんぎ-し)タン城県の法輪功学習者・朱同貴さん(45歳前後の男性)は2018年5月に臨沂蘭山区の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の警官らにより連行され、14カ月間拘禁された後、最近、秘密裏に重刑(懲役9年の実刑判決の情報がある)に処せられたという。

 朱さんは臨沂市タン城県の農村に生まれ、大学卒だった。中国共産党が法輪功への迫害を始めて以来、朱さんはやむを得ず家を出てから帰宅できず、しかも身分証も押収されたため、仕事が見つからず、結婚も出来ないでいた。現地の派出所の警官らは時々村を訪れては、朱さんの母親を脅して朱さんの居所を尋問し、年をとった母親に大きなプレッシャーをかけた。

 2018年、臨沂市の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の警官らは、「極道を一掃する」という口実で緊急に計画を立て、現地の法輪功学習者への迫害を一層激化させた。同年5月23日午後、スパイに尾行されたのか、突然、警官らが臨沂市蘭山区の賃貸アパートに、天井を壊して押し入って来た。そして、朱同貴さんと兄の朱同朝さんの2人は警官らにより、連行され、家宅捜索を受け、パソコンと現金をすべて押収された。

 家宅捜索の過程で、警官らが鉄棒を持ったり、手に銃を持って兄の頭を突いたりして、朱さんの兄弟2人を脅かした。派出所で尋問された際に写真を撮られ、採血を強要され、従わないとすぐに殴打された。

 翌日の午後、朱さん兄弟2人は臨沂留置場に入れられた。同貴さんは酷く殴打され、独房に閉じ込められ、足かせと手錠をはめられ、しかも、手錠を足かせの鎖の下に通し、立ち上がることが出来ず、腰をまっすぐ伸ばせない状態にされた。警官らは同貴さんが多くの学習者と連絡があると思い込んで、同貴さんに対して尋問を行なった。

 朱さん兄弟が連行されたことについて、家族は何も知らなかった。その後、兄の同朝さんは保釈されたが、同貴さんは洗脳班に移送されて洗脳教育を強要された。同貴さんは洗脳班で三日三晩の間、睡眠を剥奪されるなどの残忍な拷問を受けた。

 同年7月27日午前、家族は依頼した弁護士と共に留置場へ朱さんに会いに面会に行ったが、妨害され、さらに、弁護士が留置場側の警官らに暴力を振るわれた。

 検察庁は証拠不十分であるとして、警官から提出された書類を差し戻したが、国内安全保衛部門の人員らはこの件を諦めず、引き続き証拠を捏造して書類を再度提出し、必死になって、朱さんを罪に陥れようと企てた。その後、検察庁は朱さんの案件を受け付け、2019年6月末に書類を裁判所に回した。

 最近、朱さんは裁判所により重刑に処せられ、懲役9年の実刑判決を下されたと言う情報を聞いた。

(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/3/17/402564.html)
 
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