一家は何度も迫害され 四川の教師・張燕さん死亡
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 【明慧日本2020年4月3日】(四川省=明慧記者)四川省綿陽市の音楽教師・張燕さん(46歳女性)は、「真・善・忍」を堅持し続けたため、20年来、連行され、労働教養を受け、判決を下され、公職を奪われるなどの酷い迫害を受けてきた。そして、累計2208日間もの長い間拘禁され、2020年2月11日に無念の思いを晴らせないまま、死亡した。常に笑顔の張燕さんは、刑務所で残忍な迫害を受けたが、出所した後の張燕さんと接触した人達は、全員が受けた多くの酷い迫害の辛さを少しも感じさせなかったという。

 張燕さん、父親の張述富さん、母親の陳家柱さんと兄の張春宝さんの家族全員が、法輪功学習者である。一家が法輪功の無実を訴えるために、何度も北京に行って陳情したため、重点的な迫害の対象者として酷く迫害された。綿陽市610弁公室、涪城区国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)、高新区公安支局、高新区公安局の国内安全保衛部門、高新区普明派出所、高新区総合管理弁公室、コミュニティなどの部門の人員が長期にわたり、嫌がらせを働き、恐喝し、尾行し、監視し、何度も家宅捜索を行ない、一家を拘禁した。全家族はやむを得ず、長期にわたり放浪生活を強いられ、父親の張述富さんは2015年10月に冤罪が晴れないまま死亡した。

 一、労働教養を強いられる

 2000年7月22日、張燕さんは北京天安門広場で煉功したという理由だけで、北京の警官らに連行され、地元に戻されて綿陽市留置所で17日間拘束され、さらに8500元(当時の張さんの3年分の給料に相当する額)を交通費代としてゆすり取られた。

 2000年10月26日、張燕さんと母親は再度、北京の天安門広場で煉功したため、連行され、労働教養1年を科され、交通費代という名目で5930.80元をゆすり取られ、母親の年金から毎月差し引かれた。

 張燕さんは四川省楠木寺女子労働教養所に拘禁された。そこで、張燕さんは「真・善・忍」を放棄しないため、長期にわたり立ったままの姿勢を強制され、飲食とトイレを同じ部屋で済ますように強いられ、洗面を許されず、身内との面会や手紙も一切禁止された。また、労働作業を強制され、つらい拷問により苦しめられた。

 張燕さんは酷く拷問されることによって、関節や指が変形し、身体に疥癬がいっぱいできた。家族が持ってきた着替えの服などを渡されず、一切受け取っていなかった。

 張燕さんは2001年10月26日に出所したが、綿陽涪城区域教育委員会と唐訊鎮中学校に解雇され、公職を失った。

 二、罠に陥れられ、洗脳され酷い迫害を受ける

 2007年12月6日、張燕さんは両親と一緒に徳陽刑務所に面会に行き、懲役8年を宣告された兄の張春宝さんに面会する際に、刑務所の入口まで騙されて連れて行かれ、その場で連行された。

 情報筋によると、徳陽刑務所と綿陽公安局は、張燕さんが明慧ネットで兄夫婦が迫害された情報を公開した疑いで、ワナを仕掛け張燕さんを連行した。

 2007年12月26日、張燕さんは北川県郵政ホテルに連行され、連続3日間尋問を受け続けた。2008年1月4日、張燕さんは綿陽市隆盛生態園ホテルに連行され、9日間連続して自白を強いられた。

 三、5年の冤罪を着せられ、苦しめられる

 張燕さんは2008年10月、綿陽涪城区域裁判所に懲役5年の実刑判決を宣告され、四川省簡陽女子刑務所に拘禁された。警官の陳紅は受刑者らに「張燕が転向しないなら、監室のすべての受刑者のお前らにも巻き添えにさせ、減刑にも影響するぞ」とおどし、受刑者らに法輪功学習者を敵視させるように煽ぎ、24時間ずっと張燕さんを監視させ、罵らせたり、辱めさせるように仕向けた。

 もっぱら法輪功学習者の迫害を担当する警官の張慶は、張燕さんに毎日『規範』を書き写すように命令し、夜に2~4時間しか寝させず、書き写さなければ徹夜で立つ姿勢を強制した。長期に休むことができない張燕さんは、身体に大きなダメージを受けてめまいがして胸が苦しくなり、呼吸困難になった。手足が腫れて氷のように冷たく、痙攣を起こし、視力は下がり、高血圧になった。

 それ以外にも、張燕さんは血液検査を強制され、DNAの検査だと明言し、個人の詳しい検査情報まで登録された。生体臓器狩りと関係があるかどうか、まだ確認ができていない。

 四、長期の放浪生活を余儀なくされる中で死亡

 5年間の非人道的な迫害で苦難を経てきた張燕さんは、もともと器用であったが、天職であったピアノを弾くことさえも出来なくなった。

 2012年12月初め、5年の冤罪を終えて出所した張燕さんは見張られて、依然として自由がなく、綿陽市610弁公室の警官らにビデオカメラで撮影をされたり、引き続き圧力をかけられたりした。

 仕方がなく、張燕さんと両親は家を出て放浪生活をした。兄の張春宝さんは未だに拘禁されている状況であり、プレッシャーに耐える日々の中で、父親の張述富さんは倒れて、2015年10月30日に他界した。張燕さんは累計2208日間拘禁された後、2020年2月11日に冤罪が晴れないまま死亡した。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/3/19/402659.html)
 
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