チベットの趙隆志さん、羅娜さん夫妻 冤罪14年
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 【明慧日本2020年3月10日】(中国=明慧記者)チベット納金電所の元従業員で、法輪功学習者・趙隆志さん(46)と妻の羅娜さん(44)は、不当に懲役14年の実刑判決を宣告され、2020年1月31日にようやく出所した。

'赵隆志、罗娜夫妇'
趙隆志さんと妻の羅娜さん

 趙さん夫婦は出所した当日に、チベットの公安局の警官は、改めて身分証と銀行のキャッシュカードを作り直してくれた。そして、趙さんの妹が事前に2020年1月31日、ラサから成都までの航空券を用意した。

 趙さんは河南省太康県の出身で、妻の羅さんは四川省郫県の出身である。2人ともチベット納金電所の元従業員であった。1999年7.20以前、現地でボランティアとして法輪功を教え、ラサで尽力して法輪功を広めた。

 1999年7.20以降、2人は遠く離れているチベットから上京し、法輪功の無実を訴えたために、連行されてチベットへ戻された。2000年、趙さん夫婦は再び上京して陳情に行ったが、天安門広場で連行され、労働教養所で2年間、過酷な労働を 強いられた。2002年に刑期を満了したが、法輪功 への信仰を放棄するという保証書にサインしなかったという理由で、6カ月刑期を延長された。

 2006年の旧正月3日、ラサの警官と610弁公室の関係者は、法輪功の資料を配布した疑いで、趙さん夫婦と学習者の趙紅さんを連行し、家宅捜索を行なった。2006年10月12日、連行された3人の学習者は全員懲役14年の重刑を宣告された。

 夫の趙さんはチベット曲水県聶当郷刑務所に拘禁され、妻の羅さんと趙紅さんはチベットラサの北部の刑務所に拘禁され、長期にわたり重労働を強制された。夫の趙さんは暴力を振るわれ、前歯の数本が打ち落され、ほかの歯も緩んで食事をするのが困難になった。羅さんは刑務所で何度も滅多打ちにされ、灌食されて苦しめられ、家族との面会や通信も許されなかった。

 趙さん夫婦が連行された当時、子供はまだ幼く数カ月の時だった。十数年間、子はずっとお父さん、お母さんの顔を見たことがなく、いつも祖父と祖母に「お父さんとお母さんはいつ帰って来る?」と聞くという。

 羅さんの両親は身体が弱くて世話をする人が必要で、趙さんの両親は高齢であった。2020年1月25日(陰暦の元旦)、武漢のコロナウィルスの感染が広がったため、全国の至る所で都市が封鎖され、村が封鎖され、自宅も封鎖された状況下で、道路も厳しく管理され、迎えに出かけるのも困難であるが、家族は、各界の正義感のある人々の支援と関心を寄せてもらっていることに大変感謝している。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2020/2/22/401528.html)
 
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