【明慧日本2020年4月17日】(黒龍江省=明慧記者)黒龍江省安達市の法輪功学習者・于桂栄さん(56)は、「真・善・忍」を堅持し、法輪功の素晴らしさを人々に伝えたという理由で、懲役1年の不当な判決を言い渡され、2019年12月に黒龍江省女子刑務所に拘禁された。しかも、于さんは法輪功を放棄しないため、警官と受刑者らにひどく殴打され、暴言を吐かれて侮辱され、睡眠を剥奪されるなどの残忍な迫害を受けた。
小さな腰掛けに座らされる
長時間小さな腰掛けに座らせる方法は、黒龍江省女子刑務所でよく使われる迫害手段である。于さんは刑務所に入所すると、すぐに小さな腰掛けに座らされ、トイレと食事の時間を除いて、午前4時半から夜10時半までずっと座るように強制された。2019年12月から現在に至るまで座らせられたことで、于さんの身体の広い範囲に乾癬ができ、肉体的にも精神的にも大きなダメージを受けた。
黒龍江省女子刑務所の腰掛けの高さは15センチしかなく幅も狭い上、足をそろえて両手を膝の上にのせ、背筋を伸ばしてきちんと座らなければならず、少しでも動くと叩かれた。体と小さな腰掛けのバランスが取れないため、心臓や膀胱などの内臓を圧迫して損傷を受ける。多くの法輪功学習者は、数日座ると、体重がかかるお尻が潰爛し黒紫色になり、腰をまっすぐに出来なくなる。足が腫れて血圧も上がり、内臓が傷つき、心臓を引き裂くような痛みを感じるという。
この種の迫害は目に見えない迫害で、より残忍なものだと言える。数カ月以来、于さんはずっとこの辛さの中で耐えているが、それのも屈せず「三書」を書かなかった。
暴力を振るわれ、罵られる
于さんは指示された受刑者ら3、4人による集団暴力をしょっちゅう受けた。ある日、警官は「三書」を書くようにと強制したところ、于さんは拒否した。すると、受刑者らは一斉に寄って来て、平手打ちを食わしたり、下半身を蹴ったり、本を持って叩く受刑者もいた。その日、于さんはひどく殴られたり、蹴られたりした音や怒鳴り声がとても大きかったため、他の部屋にいる学習者に聞こえ、刑務所内にも鳴り響き、この状況がわかった。刑務所側が人をよこして様子を見に来たため、受刑者らはようやく暴力をやめた。
法輪功の資料を配布している最中に、連行される
20年来、中国共産党の法輪功に対する中傷やプロパガンダにより、大勢の中国人が未だに被害を受け続けている。2019年4月15日午前9時頃、于さんは人々に法輪功迫害の真相を知ってもらうため、正陽デパート前で法輪功の資料を配布していただけなのに、パトロールの警官らは、于さんをパトカーに押し込んだ連れ去った。
翌日、于さんの夫は安達市安慶派出所に行って于さんを見つけた。その後、警官は于さんの家で家宅捜索を行ない、ノートパソコン、携帯電話、すべての法輪功書籍を押収した。
2019年4月16日午前8時頃、于さんは拘置所に送られ、15日間、拘束された。 于さんは法を犯していないので、罰金を支払わなかったが、懲役1年の実刑判決を言い渡され、2019年12月の下旬に黒龍江省女子刑務所に拘禁された。