黒竜江省の宮鳳強さん 残酷な迫害で意識不明
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 【明慧日本2020年2月13日】黒竜江省依蘭県留置場に拘禁されている法輪功学習者・宮鳳強さん(男性)は2020年1月27日、ひどい迫害により意識混濁の状態に陥った。留置場側は公安局の国内安全保衛部門へそのことを報告した。しかし、宮さんの家族には通知しないまま、迫害を加えたことを暴露されないように、宮さんを病院の疫病隔離病棟に送った。さらに、いかなる理由であっても、宮さんに対する面会を禁止した。

 宮さんは2019年12月27日、黒竜江省密山の警官らによって連行された。

宫凤强
宮風強さん
李艳杰
李艶傑さん

  宮さんは黒竜江省依蘭県達連河鎮在住で、依蘭炭鉱第二採掘区の元職員だった。人柄がよく、誠実で仕事もできる人だったため、友人や同僚からも評判が良かった。しかし、法輪功を学び続けているだけで、当局に残酷な迫害を加えられた。

 妻・李艶傑さんは死に追いやられた

 2019年12月7日夜8時過ぎ、依蘭県と七台河市の警官らは七台河市総合病院の東側にある古い宿舎に住む宮さんと妻・李艶傑さんの自宅に行き、ドアを叩きながら、「宮鳳強、お前たち夫婦がここにいることは知っている。ドアを開けろ。さもなければ我々がこじ開けるぞ」と叫んだ。建物の下でパトカーの赤色灯が光っていた。警官らは宮さんの家に侵入しようとして、鍵を開ける者を探すか、または、公安局から道具を持って来てドアをこじ開けるかと話し合ったあとで、鋸を持って来て、宮さんの家のドアを破壊し始めた。

 今まで連行と拷問を何度も受けた宮さん夫婦は、精神的にも、肉体的にも侮辱を免れるため、部屋のカーテンとシーツを結んで縄を作り、窓から降りようとした。しかし、6階から4階に降りるところでシーツがちぎれてしまい、妻の李さんは落下して亡くなった。

 目の前で妻が亡くなったのを見て、宮さんは悲しかったが、妻を救う力はもはやなく、1人でこの場を離れるしかなかった。

 近隣の人たちは、「警官が夜中に人を死なせるなんて!」、「警官が人を飛び降りさせたのだ」、「最近の警官は良いことはしない」と噂した

 2019年12月9日午前、依蘭県公安局の警官2人が李さんの実家に行き、80代の両親を脅迫して宮さんの居場所を聞き出そうとしたが、李さんの死については全く触れなかった。今現在も、依蘭県公安局の警官らが李さんの姉とその娘の行方を追っているという。

 2019年12月11日午前8時過ぎ、七台河市の法輪功学習者・金玉紅さんはハルビン市に行き、黒竜江大学に在学中の宮さん夫婦の娘・宮宇さんを訪ねた際に、校内で私服警官ら4人によって連行された。

 実刑5年、迫害により記憶喪失になった宮さんが受けた迫害の事実

 2006年12月2日夜10時、高楞の610弁公室と公安局の警官ら二十数人と、達連河公安局の警官らは法輪功学習者を待ち伏せし、連行しようと企み、警官らは宮さんの家に押し入り、宮さんの両腕を背中に回し、手錠をかけた。少し抵抗しただけで警官らにひどく蹴られ、地面に倒された宮さんは右ひざの骨を負傷し、耐えられない痛みで歩くのが困難になった。警官らは宮さんのポケットからタクシー運転手として稼いだ300元(およそ4700円)と、父に石炭を買うために用意していた600元(およそ9500円)を押収し、さらには、宮さんの家に来ていた親戚の人の治療費用代の7300元(およそ11万5000円)も押収した。宮さんの妻は迫害を免れるため、その日の夜に、7歳の娘を残して仕方なく家をを出た。

 依蘭県の12月の夜間の気温はマイナス30度だが、宮さんは綿入れの服の着ることは許されず、警官らに暴行されて目が腫れ上がり、胸部や背中、心臓、肺などの内蔵部分まで負傷して呼吸困難になった。しかし、方正林業局高楞公安局に移送され、そこでさらにこの真冬に、首元から冷水を流し込まれるなどの残忍な拷問を受けた。この一連の迫害で宮さんは2回も意識不明になった。

 宮さんを様々な残酷な手段で苦しめた公安局の警官らは、一方では宮さんが死ぬことを恐れ、依蘭県留置場に送った。その時、宮さんはすでに歩けなくなっており、依蘭県留置場に着いたときには、かかえられて車から降りたという。しかし、依蘭県留置場に入れられた宮さんはまたも、受刑者らに殴られ、動けないように縄で両腕と両足を縛られ、布団をかぶせられて監視され、呼吸が止まる寸前で縄が解かれたという。

 このような様々な迫害を受けた宮さんは、話せなくなり、食事も摂れなくなり、意識が朦朧とした状態で自分の舌を噛んだり、人を殴ったりして、両親や子供さえも誰かわからなくなった。精神異常になった宮さんは、当局の裁判所で懲役5年の実刑判決を言い渡された。

 2007年5月24日、県の公安局と第一留置場の警官らは、4日間食事をしていない意識が朦朧とした宮さんをかかえて車に乗せ、黒竜江省湯原県香蘭刑務所に送った。そこでもまた同年6月4日に、宮さんはジャムス市蓮江口刑務所に移送された。

 2009年12月、自立生活ができなくなった宮さんの体は、極限状態にまで弱まりはて、痩せこけてしまった。刑務所側はこの責任を逃れるため、家族からの一時出所の要求に同意した。

 帰宅した宮さんは記憶を失い、家族や親戚、友人のことも分からなくなり、会話ができず、食事も摂れず、便を失禁するようになり、いつも舌を出し、背骨が変形して曲がり、尿が牛乳のように白く濁り、痰に血が混じり、昏睡状態が続いた。周りの者達は元気だった宮さんをこんな状態にさせた警官らを、全員が激怒し、非常に悲しんだ。

 宮さん夫婦の受けた詳しい迫害の事実は、明慧日本が掲載している『黒龍江依蘭県の警官 李艶傑さんを死に追いやる』や、『黒龍江省で迫害され、痩せ衰えた法輪功修煉者が記憶喪失』を参照されたし。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2020/2/3/400653.html)
 
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