中国の「健康QRコード」から思うこと
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文/黒竜江省の大法弟子

 【明慧日本2020年4月18日】中国共産党(以下、中共)は1999年7.20より法輪功を迫害し始めてから、この20年において、携帯電話の実名登録制度や列車のチケットの実名登録制度を導入し、街中に監視カメラを設置しました。小区の出入りにも実名での証明書のスキャンが必須で、出勤時にも顔認証が必要になりました。さらに、ファイアウォールを用いてインターネットを封鎖したり、携帯電話やパソコンに無断で様々なスパイウェアを侵入させ、ビッグデータと顔認証技術を利用して国民を監視するようになりました。

 中共ウイルス(武漢肺炎)が全世界に蔓延している中で、中共は「健康QRコード」を開発し、防疫を口実にそのアプリを強制的にダウンロードさせて、人々の監視を強化し、新たな手段で迫害を行なっています。

 2020年2月21日、黒竜江省の公安局は「竜江健康QRコード」を携帯することを推進し始めました。黒竜江省公安庁情報センターによると、2020年3月12日までに「竜江健康QRコード」の登録ユーザはすでに1476万人に達し、全省に広がっていると言います。

 「健康QRコード」はアリババグループによって開発されたもので、登録する際に入力した個人情報、健康状況、移動データはすべて警察に送られる仕組みです。それから、住民が提供した情報に基づいて、緑、黄、赤のコードを与えられ、緑色のコードを持つ住民は自由に通行でき、黄色または赤色のコードを持つ住民は一定の日数の隔離が義務付けられます。黄色と赤色のコードの人は、隔離期間中にコードが緑色に変わるまで、毎日ログインしなければなりません。

 中共は一貫して嘘つきで疫病の状況を隠し、情報が不透明なため、「健康QRコード」が本当に防疫に役立っているかについてはここで論じませんが、確実に言えることは、公安部門はこのやり方で人々の個人情報を知ることが出来ます。中共ウイルスが発生していない時は、このようなデータ収集はほぼ不可能でした。 

 しかし現在、中国聯通(れんつう)や中国移動通信といった大手通信会社から、毎日ユーザーに「待ち時間の短縮などのためにアプリを早くダウンロードするように」というショートメッセージを配信し、あらゆる方法で国民を騙しています。しかし悲しいことに、ほとんどの国民が自分がすでに邪悪が掘った罠に落ちっているとは知りません。

 公安部門はこれらのデータは、防疫のためのみに使うという条件で承諾を得ているものの、実際に今後どのように使われるかわかりません。

 かつて、仕事で知り合ったIT会社でビッグデータを扱うシステムエンジニアは、「現在、最も価値があるのはこれらのデータだ。データを通じて、各方面の資源情報が得られるため、勤めている会社も様々な方法でデータを買ったりしている」と話していました。

 ここ数年、携帯電話の実名登録制度が導入される前、私たちは自由にsimカードを購入し、ショートメールや写真、電話などを通して人々に法輪大法真相を伝えてきたました。大法の真相を伝えるプロジェクトが多くて、修煉者は参加したければ自由に参加できました。しかし、私たち修煉者のレベルが向上すると共に、邪悪による阻害も増加しました。監視カメラ、携帯電話の監視、列車のチケットの実名登録制度などによって、私たちが人々を救い済度することの難度が上がりました

 私たちは自分をよく修め、もっと成熟し、理性を持たねばならないことを一層認識しなければなりません。プロジェクトを絶えず向上させ、突破する必要性があり、私たちの心性の向上によって人々を救う能力も高まると思います。

 多くの同修は本当に素晴らしいです。十数年来、大法の真相を伝えることを堅持し続け、師の正法を手伝い、衆生を救い済度し、自分の誓約を果たすことを絶え間なくやってきました。本当に素晴らしいです!

 時々、「私達がもし、一つ一つの段階で状況をもっとよく把握し、法理上でもっとはっきり認識できたら、もっともっと多くの衆生を救えるだろう」と思います。邪悪が携帯電話の実名登録制度を導入する前に、私たちが全力で大法の真相を伝えることが出来たら、あるいは、その実名登録制度発正念をし、邪悪の按排を否定できたら、少しは時間を延ばせたでしょう。妨害が現われたらいち早くそれ見分けて否定すれば、損失を減らすことが出来たと思います。今さら言っても挽回できないので、あまり意味のないことですが、私達はこれを教訓として学ばなければいけません。今、私達は邪悪と人を奪い合っているのです。時間を大切にして急いで衆生を救い、機会を失わないようにしなければなりません。

 師父は「大法徒は衆生を救われる唯一の希望」[1]、「いずれにせよ、大法弟子として、師父が皆さんに教えたいのは、自分の責任の重大さを知っておく必要があり、これは子供の遊びではないということです。このことはすでに最後まで来ており、私は焦っていてしょうがないのに、皆さんは気にしていません。しかし、最後になると、泣いても間に合わないのです。この世の全ては目的があって按排されたのです。人間の執着を引き起こし、あなたが救われないようにするためのものがあまりに多いのです。自分を修煉者として見なさず、そのまま流されてしまうのですか?! あなたは衆生の希望であり、あなたが代表している生命の希望なのです!」[2]

 今回、邪悪が実施している「健康QRコード」を認めず、表面的な仮相に戸惑わされ、牽制されないようにしなければいけません。

 大法弟子の皆さんはこのことを軽視せず、重視してください。皆さんで一緒に強大な正念を発し、旧勢力が衆生を壊滅するすべての按排を否定しましょう。師父が私達に与えてくださった無量の知恵と能力を持って、邪悪の狙いを解体し、それらの一切を無駄にさせましょう。

 以上は、次元の限られた個人の認識です。適切ではない所があれば、同修の慈悲なる指摘をお願いします。

 注:
 [1] 李洪志師父の詩:『洪吟』「唯一の希望」
 [2] 李洪志師父の経文:『二〇一六年ニューヨーク法会での説法』

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2020/3/20/402666.html)
 
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