イギリス政界は中共の感染症隠蔽を責任追及
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 【明慧日本2020年4月26日】(明慧記者・方園)中国共産党が中共ウイルスを覆い隠したため、感染症は世界200カ国以上に蔓延した。世界の累計感染者数は、2020年4月18日までに232万8000人で、16万人以上が死亡したのである。イギリスでは11万4000人が感染し、1万5000人が死亡した。この中共ウイルスが猛威が振るう中、イギリスの政界は、中共が自国民に対して危害を加えていることをますます認識し、中共の責任追求を求める声が上がっている。

 イギリス外務大臣「中共への態度を深く反省し、好ましくない問題を問い正す」

 4月16日、イギリス政府の感染症状況に関する記者会見の席で、首相代理のドミニク・ラーブ外相は、記者の質問に対して「伝染症が収束した後、我々は中共との正常な関係を持つことはできない」という。外相は「感染症に対してイギリスは深く反省し、中共に対する態度を改め、決して萎縮してはならない」とも述べた。

 外相はさらに「我々は、この危機の後、中共とは以前のような関係を持たない。そして必ず中共の好ましくない問題を問い正す。つまり、中共ウイルスを拡大させた原因は何なのか、そして、それをなぜ早期に阻止出来なかったのか」と述べた。

 前財務大臣「中共の感染症隠蔽を法の下で追究する」

 元イギリス財務大臣サジド・ジャビド氏は4月15日、BBCラジオ4チャンネル「今日の番組」で、「中共が感染症の拡大に対して隠蔽をした責任、ならびに世界を危険に陥れた罪を追究しなければならない。中国は1月に入ってからやっとウイルスの発生と、それが人から人へ感染することを認めたが、しかし、時はすでに遅すぎた。私は、法律に基づいて、彼ら(中共)の状況と詳しい情報(発生した)時期など、なぜ甚大な影響が起きたのかを調査する必要がある」と述べた。

 イギリス外交委員会主席「中共の隠蔽を国際調査すべき」

 イギリス外交委員会主席トム・トゥゲンハット氏は4月15日、スカイニュース(Sky News)のインタビューに応じた。中共が感染症の初期情報を隠蔽するやり方に対して、イギリス政府が決めたファーウェイ(商品)の導入は、間違っていると言う事を認識すべきだという。「事実は明らかである。中共は自分らの権力を維持するために、どんなことでもしてしまう。その一つは中国が自国民の生命の安全を軽視している」、「もし彼らが我が国の人々にこのような事をしたのならば、国民にどれほどの危険が及んだのだろうか? 彼らは我々の安全システムとネット環境にどれほど憂いをもたらすのか?」と話した。そして彼は「イギリスの次世代(5G)の移動通信ネットワーク開発からファーウェイの参画を取り消すよう働きかける」という。

 トゥゲンハット氏4月14日のツイッターで、中共の隠蔽により大流行をもたらした責任を国際的な調査を通して行うよう呼びかけた。「我々は中共ウイルス(Covid-19)の大流行に対して国際調査を行う。彼らは多くの尊い命を無駄にした。さらに多くの人命を無駄にしようとしている。我々は隠蔽により多くの人々を危険に晒すことを許すことはできない。今になっても北京(中共)の偽データは、我々の危機管理に対応する能力を損なっている」と述べた。 

 トゥゲンハット氏がツイッターに書いたこのコメントに対して、4万8000回の「いいね」、1万8000回のリツイートがなされたのである。

 イギリス上院議員で国防特別委員主席ピアス・エルウッド氏は4月14日、ツイッターで中共に対する国際的な調査を支持すると書き込んだ。

 前イギリス情報機構責任者「中共の感染症に対する隠蔽は、世界各国の人々を憤慨させた」

 イギリスのデイリーニュース(Daily News)4月15日付の報道によると、イギリス第6軍区元幹部ジョン・ザワーズ卿は、中共はウイルスを隠蔽した責任から逃れていることを非難した。前内閣大臣ウィリアム・ハーグ氏は、イギリスは技術の面において中共に依頼してはならないと警告した。

 ザワーズ卿は、BBCラジオ4チャンネル「今日の番組」で、中共ウイルスが拡大してから今日まで、中共は世界を騙し続けてきたと述べた。彼は「この感染症が表面化した当初、国際社会の怒りに対して、北京(中共)は誠意をもって対処していなかった」とコメントした。それにより「中共が多くの国の人々を憤慨させた」とも語った。

 イギリス国会議員「中共は世界に向けた真実の隠蔽を非難されるべき」

 イギリス国会議員オーウェン・パターソン氏と、イアン・ダンカン・スミス氏、デビッド・デイビス氏、ボブ・シーリ氏、など15人の保守党議員は連名で4月4日、ボリス・ジョンソン首相に、イギリスは中国との関係を考え直すよう呼びかけ、中共は国際条約を順守していないと批評した。

 オーウェン・パターソン議員は4月15日、マスコミの取材に応じ、イギリス政府は中共との関係を再考するよう呼びかけた。パターソン議員は「イギリスはすでに共産党国家に依存している」と話した。彼は「中共のやる事は、世界に恐怖や不安、災難をもたらしている」、また「中国(中共政府)は、世界にウイルスの発生状況を的確に報告しなかったため、世界中に拡散した」とも指摘した。

 デビッド・パトリカラコス氏「中共を政治上制裁することが道義上の急務である」

 イギリスの記者、作家であり映画プロデューサーでもあるパトリカラコス氏は3月30日、著名な雑誌「スペクテイター」に、「中国のマスク外交に警戒を」というタイトルで文章を発表した。文章の中で「中共のする事全てが世界を憤慨させている。感染拡大の後、中共に制裁を加える事を強く支持する。この要求を必ず実現させるという。「この制裁は、政治上や道義上から言っても急務である。なぜならばこれは、民族の存亡に関わる問題だからである」と記した。

 中共の武漢肺炎(中共ウイルス)隠蔽と虚言は、世界に大規模な拡散を招いた。パトリ・カラコス氏は、中共をこの罪から逃れさせてはならないという。「私たちは中国の5Gの脅威や、100万人のウイグル人が拘束されている事実も無視してはならない。実際のところ、私たちは彼らが犯したすべての罪を見落としてしまった、今こそ彼らの罪を野放しにしてはならない」と、カラコス氏は語った。彼はまた「今は西洋社会が勇敢に中共に対抗する大切な時である」と述べた。

 キングス・ヒース・ハント卿「中共の法輪功学習者からの臓器搾取の犯罪を禁止すべき」

 ハント卿(Lord Hunt of Kings Heath)は3月2日、イギリス下院での発言の中で、中共の臓器搾取の犯罪者をマグニツキー法制裁リストに入れることを申し出た。外務大臣に対して「私は政府が『マグニツキー法案』の新たな規定にこれらの内容(中共の臓器搾取)を考慮にいれて実行し、それらに参与した医者らをマグニツキー法の下で制裁することを希望する」と伝えた。

 リバプール・アルトン卿は、ハント卿の提言を支持すると発言した。外務大臣医に対して「『独立衆法廷』の調査結果から、中共の生体臓器搾取の行為が『組織的な殺人』と認定している。20世紀のどの重犯罪よりも重いのである」と説明した。

 2020年3月中旬、発起人アルトン卿を含め45人の下院議員が連盟で、ラーブ外務大臣に書簡を送り、イギリス政府は欧州連盟から離脱した後、マグニツキー法を実施して制裁し、人権侵害者と参与した医者の入国を禁止し、彼らの財産を凍結するよう求めた。

 世界マグニツキー司法運動責任者、エルミタージュ・キャピタルの主席執行官であるビル・ブラウダー氏はツイッターで、45人の超党派議員と外務大臣が一つの結論を出した。それは「マグニツキー法案」を実施する際、政府としては必ず人権侵害者を制裁するという内容を盛り込む事である。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/4/19/404056.html)
 
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