【明慧日本2020年5月2日】アメリカの国会議員4人が3月24日、中国共産党（以下、中共）政権を非難する2つの決議案を提出した。1つは中国共産党を非難する超党派決議案を提出すること、もう1つは共和党上院議員、下院議員が中共に対して、中共ウイルス（新型コロナウイルス）による損失の責任をとるよう要求することだ。
中共ウイルスは世界で流行しており、全世界ではおよそ50万人が感染し、死者は2万人以上に達した。しかし、中共が最近発表した本土の感染者は極めて少なく、そして海外から持ち込まれたという報道しか見られない。さらに、本土の感染者は数日間ゼロだったという報道もある。
中共がウイルスに関する事実を隠蔽したため、イタリア、スペインなどヨーロッパ諸国、アメリカも緊急事態に陥り、大きな損失と打撃を受けた。世界各国の政府、メディア、国民から不満、非難が噴出している。ひどい現状の中で、世界各国は中共の本質がはっきりと見えてきた。
日本の副総理兼財務大臣の麻生太郎氏は公に、中共が発表した数字は信じられないと述べた。
米共和党・民主党議員が決議案を共同提出
3月24日、アメリカの共和党議員ジム・バンクス氏と民主党議員セス・モールトン氏が起草し、2人を含む17人の議員が決議案を共同提出した。議案は、中共がウイルス流行で虚偽の情報を拡散し、実際の情報を意図的に隠蔽したこと、米疾病予防管理センター（CDC）との協力を拒否し続けたこと、医師や記者が内部調査を行うことに同意しない、少数民族の健康状況を軽視しているとした。現在、20名以上の議員が賛成し、合意したという。
また議案は、イギリス・サウサンプトン大学が3月初めに発表した研究結果を引用した。中共が1週間早くウイルスに対して予防と対策を行えば、感染者が66%減少し、3週間早く対策をとれば感染者が95%減少していたと可能性があるいう。
共和党の上下両院の議員が決議案を提出
同じく3月24日、共和党の上院議員ジョシュ・ホーリー氏と下院議員イリース・ステファニク氏が決議案を提出した。決議案は、中国の誤った対応が感染を悪化させた可能性について、国際的な公共衛生機関が調査するよう求めた。また、中国政府によって損害を受けた国々が、賠償金を受け取るための法的なメカニズムを創設することを提案した。
ホーリー議員はFOXニュースの司会者ショーン・ハニティ氏に対し、アメリカ政府は医療チームと科学チームを派遣し、ウイルスの実態調査を行うことをすでに中国政府に提言していると語った。
ドイツの国会議員「中国政府がウイルスの拡散を引き起こした」
国際人権組織（IGFM）が3月13、14日にドイツで例会を開催した際、ドイツの国会議員、国会人権委員会主席マイケル・ブランド氏はビデオで、中国は人権侵害が最も深刻な国だと述べたた。
昨年8月、マイケル氏はドイツ国会で、法輪功学学習者を支持するすべての議員を代表し、当地区の法輪功団体を支持すると表明した。「我々は中国政府に対し、法輪功団体への迫害を停止するよう要求しています。法輪功学習者を違法に逮捕したり、強制労働させたり、臓器を強奪することはすべて人道に対する罪を犯している。必ず制裁を受けるべきで、今、制裁を与える時期になった。全世界は中共による法輪学習者への迫害を無視してはならない」とマイケル氏は述べた。
日本の副総理「私は中共が公布した数字が正しいと思わない」
日本の副総理兼財務大臣の麻生太郎氏は3月19日、参院財政金融委員会で、中共ウイルスの感染拡大による経済への影響を問われた際、中国が発表した数字は信用しないと答えた。
日本のメディア報道では、中国のウイルス感染状況は緩和したとされているが、麻生氏は、中国がどれぐらいコントロールできているか分からない、中国の発表をそのまま信用できないと述べている。
麻生氏は3月10日の内閣会議後、記者に「武漢肺炎」という言葉を使うことを主張した。
米議員「中共がウイルスの実態を隠すことは、見たこともない下劣行為だ」
3月24日、アメリカ・テキサス連邦共和党の下院議員マイケル・マコール氏はFOXニュースのインタビューで、中国が中共ウイルスの実態を隠すことは歴史上において最も下劣な行為で、これまで見たことがないと述べた。
マコール議員は「中国政府がすべてを隠すため、系統的に粉飾している。結果として、全世界範囲で、大きな損害をもたらした。多くの命を失っただけでなく、多くの経済損失をもたらしたのだ」
また、マコール議員は、あるアメリカのメディアが宣伝を通じて中国政府と連携し、アメリカを攻撃していると批判した。
