湖南郴州市の雷安祥さん 再び懲役3年の実刑判決
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 【明慧日本2020年5月9日】(湖南省=明慧記者)湖南省郴州市の法輪功学習者・雷安祥さん(70歳代)は不当に懲役3年の実刑判決を下された上に、罰金5000元(およそ7万5000円)を科せられた。雷安祥さんはこの判決を不服として控訴した。2019年12月9日、郴州市高裁は雷安祥の控訴した案件を受理したが、審理を行なわず、同年12月13日に一審の判決を維持するとした。

'雷安祥'
雷安祥さん

 雷安祥さんは1950年に生まれ、湖南省郴州市空調工場の元技術者だった。1995年4月から法輪功の修煉を始め、「真・善・忍」にもとづいて善い人になるように修煉した。以前は椎間板ヘルニア、リュウマチ、座骨神経痛、気管支炎などの病気を患っていたが、法輪功を修煉してから奇跡的に病気が治った。

 1999年7月、中国共産党は法輪功に対する迫害を開始し、今日まで至り、20年が経った。この間、雷さんは度々強制連行され、拘留され、2回の不当な労働教養を強いられ、1回は実刑に処せられた。雷さんは冤罪で7、8年の刑務所暮らしをさせられ、強く殴打されて肋骨が折れ、内臓も損傷したことがある。また、棍棒でふくらはぎを圧迫されたり、鉛筆で肉と骨が露出するまで指を刺されたり、長時間にわたり跪(ひざまず)くように強いられたり、真夏に照り付ける太陽の日差しに、長時間さらされるなどの残忍な拷問を受けた。

 70歳を過ぎた雷さんは、再び不当な実刑判決を宣告され、刑務所で様々な酷い拷問を受けるなどの迫害に直面している。

 雷さんが受けた残酷な迫害を振り返る

 2019年4月24日から5月13日まで、雷さんは軟禁され、この期間中ずっと、香雪路コミュニティーの職員と北湖区公安局の警官ら3、4人が交代して、24時間雷さんを監視した。雷さんは外出を禁止され、家族との面会もできず、正常な生活を奪われた。警官は雷さんの妻に別居するよう強要し、コミュニティーの職員は雷さんの妻が借りていたアパートで監視した。香雪路コミュニティーの職員・張国慶は、八つの部署が協力して雷さんを迫害していると自慢した。

 2019年6月24日9時ごろ、香雪路コミュニティーの張は雷さんを騙して家から連れ出し、雷さんは郴州市公安局と北湖分局国家安全保衛隊(法輪功迫害の実行機関)の警官らに連行された。雷さんは自宅を警官らにより不当な家宅捜索を受け、大法書籍7冊を押収された。

 同年7月26日、雷さんは再び不当に連行され、家族に逮捕状に署名するよう強要したが拒否された。雷さんは郴州市198安監医院に収容され、酷い迫害を受けた。

 同年10月31日午後3時、郴州市北湖区地裁は雷さんの案件に対して開廷し、審議を行なった。弁護士がいない状況下で、雷さんは自己弁護しようとしたが、裁判長に拒否された。また、裁判官・羅紅栄は秘密裏に198安監医院に行き、医院の小部屋で雷さんに対して裁判を行なった。検察官は雷さんの家族から聞いた話を証拠として提出し、いかなる法律の根拠もなしに懲役3年を求刑した。これは罪を着せるための形式的な裁判にしか過ぎず、法律の公正さからはほど遠いものであった。

 郴州市北湖区地裁は11月12日、雷さんに懲役3年の実刑判決を言い渡し、罰金5000元の支払いを命じた。雷さんはこの判決を不服として高裁に控訴した。

 12月9日、郴州市高裁は雷さんの控訴を受理したが、立案するための調査や審議を行なわず、12月13日一審の判決を維持するとした。雷さんの迫害に参与した高裁関係者は裁判官・張波、裁判員・劉継根、袁勇、裁判官補佐・鄭泓帅、書記・欧陽瑜珊らである。

 現在の雷さんはどこに収容されているか不明である。

 2004年、雷さんは広州赤岡派出所の警官にひどく殴打され、内臓を負傷した。3カ月後、雷さんは広州第一労働教育収容所に収容された後、広州第三労働教育収容所に移された。収容所は目標とする100%の「転向」を達成させるために、法輪功学習者に対する迫害の手段は非常に悪辣なもので、学習者一人一人を独房に閉じ込め、服役囚を使い見張らせ、従わないと暴力でもって攻撃させ、残忍な拷問などの手段を使って迫害しているという。

 2008年8月20日、雷さんは郴州市北湖区地裁に懲役3年の実刑判決を下された後、湖南常德津市刑務所第五収監区に収容され、ここで残酷な迫害を受けた。

 迫害の詳細については、『度重なる刑務所での迫害、湖南省郴州市70歳代の年配者が3カ月拘禁される』の明慧の報道文書を参照されたい。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/5/4/404744.html)
 
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