佳木斯市の陳蘭芝さん 度々迫害され 夫は迫害死
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 【明慧日本2020年5月11日】(黒龍江省=明慧記者)黒龍江省佳木斯市(ジャムスし)郊外の法輪功学習者・陳蘭芝さん、丁吉凯さん夫婦は、法輪功を放棄しないために、何度も嫌がらせを受け、連行され、家宅捜索を受けた。妻の陳さんは3回も連行され、2回拘禁され、4回も家宅捜索を受けた。夫の丁さんは度重なる迫害の現場を目撃してショックを受け、病状が悪化し、2019年2月11日に亡くなった。享年69歳だった。

 1996年5月、友人の紹介で陳さん夫婦は法輪功を学び始め、夫婦とも恩恵を受けて健康になり、2人は毎日笑顔で暮らせるようになった。

 1999年7月、陳さん夫婦はすべての法輪功学習者と同じように喜びに浸っていた当時、江沢民集団は法輪功に対して、史上最も悪質な弾圧を開始した。しかし、陳さんと丁さんは法輪功を堅持し続けたため、何度もひどい迫害を受けた。

 2002年3月、永宏区34住民委員会の元主任・孫淑平は、英俊派出所の警官を率いて陳さんの経営している店に行き、「派出所でちょっと聞きたいことがある。終わったらすぐ帰らせる」と陳さんを騙した。その後、陳さんは拘置所に送られ、15日間も拘束された。

 2002年7月、警官らは再び陳さんの家にやって来て、「状況確認の協力をして欲しい」と言った。陳さんが断ると、数人の警官らが家宅捜索を始め、家の中を荒らし回った。その時、ちょうど仕事から帰宅した丁さんは、妻と一緒に連行された。2時間後、丁さんは帰宅したが、陳さんは拘置所に送られた。陳さんは拘禁されて66日後、勤務先の保衛課が介入したため、英俊派出所の関係者は家族から1万元(およそ15万1000円)以上の現金をゆすり取り、ようやく陳さんを解放した。

 2015年5月、陳さん夫婦は実名で、迫害の首謀者・江沢民を告訴する告訴状を国家最高裁判所と最高検察庁に郵送した。告訴状を郵送した直後に、コミュニティーのメンバーと名乗る者から電話があった。「なぜ、江沢民を告訴したのか」と尋ねられ、陳さんが説明すると電話の相手は「分かった」と言って、電話を切った。

 2016年3月9日、陳さん夫婦ともう1人の法輪功学習者・劉金萍さんは、陳さんの自宅で法輪功の本を読んで勉強していたところ、突然、ドアを必死にノックする激しい音が聞こえた。陳さんはドアを開けると、5、6人の警官らが一斉に部屋に入り、あちこちを物色し始め、パソコン、プリンター、法輪功の書籍、車の修理工具、冷蔵庫にあった息子が買ってきた1匹の魚まで押収した。押収された荷物が多かったため、警官の徐竜海はさらに7、8人の警官らを呼んで来て、荷物を運び出し持ち帰った。

 陳さんと劉金萍さんは友誼路派出所に連行され、そこで、近所に住んでいた法輪功学習者・江国勝さんを見たという。警官は劉金萍さんの鍵を奪い取り、劉金萍さんの自宅に向かい、パソコン、プリンター、法輪功の書籍などの私有物を押収した。それから、法輪功学習者の姜国勝さん宅も家宅捜索を受け、パソコン、法輪功の書籍、法輪功創始者の写真などの私物が押収された。

 陳さんと姜国勝さんは体調不良のため、入所を拒否され、当日の夜に帰宅した。その後、劉金萍さんだけが14日間拘束された。

 警官が押収した物は、すべて丁さんが少しずつ貯めたお金で購入したもので、丁さんは大変ショックを受け、落ち込んだ。さらに、家宅捜索を受けた際のショックで、パニック状態に陥り、体調もどんどん悪くなり、階段を降りる時にも人の助けが必要となった。

 迫害を避けるため、陳さん夫婦は自宅を賃貸しして、その近くで粗末な部屋を借りて引っ越した。ある日、警官らは陳さん夫婦の元住所に行き、乱暴にドアを叩いた。そこの入居者は恐怖におびえ、支離滅裂なパニック状態になり、陳さんの情報をいくつか漏らしてしまった。警官らはその情報をもとに、陳さん夫婦の新居を探し出して、頻繫に嫌がらせを働いた。

 2016年の秋、陳さん夫婦と年配の学習者が法輪功の書籍を勉強していた時、友誼路派出所の警官らは再びやって来て嫌がらせをし、またも、家宅捜索を行なった。陳さんともう1人の学習者はすきを見て、そこから逃げた。

 陳さんは家に戻った時に、夫の丁さんは黙って部屋の隅に座っている姿を目にした。家宅捜索を何度も経験した丁さんは失禁し、顔色も悪く、体調がさらに悪化して、2017年の夏から寝たきりになってしまった。

 2017年9月25日、友誼路派出所の警官らはまた陳さんの家にやって来て、陳さんが不在のため、法輪大法の書籍6、7冊を押収した。

 2017年11月7日に、友誼路派出所の警官らは再び陳さんの自宅に侵入した。陳さんが不在のため、警官は法輪大法の書籍とノートパソコンを持ち去った。

 恐怖と圧力の下で、陳さん夫婦は肉体的にも精神的にも大きなダメージを受けた。特に丁さんは度重なる家宅捜索を受け、自分の家で警官がやりたい放題にひっくり返して物を押収し、寝たきりの丁さんはそれらを見ても、ベッドの上で動けないため何もできず、そのあとに体調がますます悪化した。

 長引く迫害への恐怖とストレスから、丁さんは2019年2月11日にこの世を去った。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/4/26/404326.html)
 
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