【明慧日本2020年5月20日】北京ではちょうど中共ウイルス(武漢肺炎)が非常に流行っていた時期の2020年3月4日午前9時頃に、北京在住の法輪功学習者・陳鳳章さん(65歳男性)と妻の張芳さん(64歳女性)が家に居た時、ドアをノックする音を耳にした。ノックした者は「中共ウイルスの予防関係者だ」と言ったが、陳さん夫婦は外に多くの人が集まっており、しかも警官もいたことに気付いたため、ドアを開けなかった。「中共ウイルスの予防関係者だ」と言った者達はドアを壊し始めた。陳さん夫婦は仕方なくドアを開けた。すると、20人あまりの警官らが一斉に押し入って来て、室内はその警官らでいっぱいになった。馬姓のある警官が捜査証をちょっと振って見せただけで、一団の警官らは家宅捜索を始めた。数十平方メートルしかない部屋だったが、20人以上の警官らが3時間にわたって捜索を行なった。法輪功の関連書籍数冊、プリンター、ノートパソコン、真相貨幣500元(およそ7500円)以上、ビニール袋数千枚、新唐人テレビアンテナ、筆記帳など多くの個人財産を押収した。
午後2時、陳さん夫婦は現地の派出所に連行された。警官は、張さんが法輪功の真相チラシを配った様子を監視カメラで撮影したと言い、鉄の椅子に座って尋問に協力するよう張さんに強要した。張さんは自分は法律に違反していないという理由で、鉄の椅子に座るのを拒否したが、3人の警官らにより無理やり鉄の椅子に押えつけられ、座らされた。
夜8時、派出所の警官らは陳さん夫婦の2人を別の所に移動させた。身体検査が不合格で収容できないため、翌朝の2時頃に家に帰された。その後、陳さん夫婦の自宅前に、常時、1~2人の監視役の警官が配置され、24時間ずっと陳さん夫婦は監視された。毎日ドアをノックしては、「居るのか?」と嫌がらせを受けた。
陳さん、張さん夫婦が受けた迫害
1999年に中国共産党による法輪功への迫害が始まって以来、陳さん夫婦は何度も連行され、家宅捜索を受けた。張さんは計10回連行され、労働教養を強いられ、判決を下されて洗脳班に入れられた。
2017年10月15日、在宅していた陳さん、張さんは押し入って来た警官らにより連行され、留置場に30日間拘禁された。
2008年、張さんは2年6カ月の労働教養を強いられた。
2002年4月19日、身分の不明な数人が突然張さんの自宅に押し入り、張さんを黒い車に引きずり込み、連行した。張さんは洗脳班に15日間拘束された後、懲役3年の実刑判決を宣告され、北京女子刑務所に収監された。
2001年、仕方が無く、張さんが放浪生活をしていた際、北京朝陽区太陽宮派出所の警官らにより探し出され、洗脳班の施設に入れられた。そこで、16人の人員からなるシフト制を組まれ、毎日説教を受けた。施設では睡眠を剥奪され、毎日法輪功を誹謗中傷するビデオを見ることを強要された。また、張さんの姉と妹も呼ばれ、張さんを転向させるように説得することを強要された。転向させられなかった警官らは、張さんの副食に不明薬物を入れた。その副食を食べた張さんは舌が硬くなり、嘔吐が止まらなくなり、救急車で病院に運ばれた。
中共ウイルスが蔓延した期間中、中国共産党当局は末日を迎えるかのように、善良な学習者達に手を緩めることなく、残忍な迫害を加え続けた。明慧ネットの報道によると、この2カ月のうちに北京市だけでも、100人近くの法輪功学習者達が連行され、監視され、尾行された。至るところに設置された監視カメラや、ネットワークなどの監視手段を通して、常に市民を監視し、常時、学習者達を連行した。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)