「目で見たものは真実」とは本当なのか
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 【明慧日本2020年5月29日】目で見えたものは真実だと言い方があります。すなわち目で見えるものは信じるが、見えないものは信じられないということです。教科書では人間の身体の70%が水分であると書いてあり、これは見えるし触れることが出来るので人々は信じることが出来ます。しかし、もし私たちの身体の実態は、ほとんど空白状態だと言うと、信じる人がいるでしょうか。
 シャボン玉という子供の遊びがあります。石けんを水で薄めてストローで石けん水を作り、ストローで吹くと大きな水玉ができます。これはだれも不思議に思っていないはずです。

  もし人間の身体を10万倍に拡大するとどうなるでしょうか。私たちが知っているように、人間の細胞は無数の分子から構成されており、さらに分子は原子から構成されています。これらの原子の構造を見てみると、電子と原子核で組織されています。では、電子と原子核の間の隙間はどのくらいあるでしょうか。

 「ビジネスインサイダー」の報道によると、電子が原子核の周りを回転しており、その二つの隙間は原子核の直径の10万倍以上あります。つまり原子の中で、電子の存在する範囲をこの原子の大きさとし、その後、原子を野球場の大きさに拡大すると、原子核はピーナッツくらいの大きさしかないことがわかります。

 電子と原子核の隙間の比例は、このピーナッツと野球場全体の比例と同じです。すなわちミクロレベルの原子は、実は「空」なのです。まさにこれらの空っぽの原子は分子を構成しており、さらに進んで身体の細胞や全身まで至ります。

 そのため、ミクロの角度から考えると、実は私たちの身体には巨大な隙間(空間)が存在しており、肉眼で見たきめ細かくて隙間がない状態ではないのです。

 科学者たちはさらに、ミクロレベルでのこのような隙間の割合は、身体全体の99.9999999%であると説明しています。この数学的な割合を一般的な表現に言い換えると私たちの身体は基本的に「空白」であるという事になります。

 このように、原子核と電子の大きさと空間の隙間の関係から、私たちの身体を構成する隙間を取り除くと、つまり電子と原子核が近接して配置されたら、私たちの身体はどのくらいの大きさになるでしょうか。

 私たちの身体は一粒の塵埃(じんあい:ほこりのこと)に過ぎず、しかも人類の身体の体積は一粒の角砂糖の大きさに過ぎません。このような不思議な現象は私たちの身体だけではなく、すべての宇宙の物質も同じなのです。

 前述の報告から、目の前の車を想像してみてください。その中の原子には人体のような隙間があるでしょうか。ほかのものはどうでしょうか。同じことが言えると思います。

 このように、実に宇宙は不思議です。つまり宇宙のほとんどは「空っぽ」なのです。

 ミクロの状態では、つまり私たちの目が見えない状態では、このようにすべて想像がつかない変化が起こっています。したがって、「目で見たものは真実だ」というのはどれほど信用できないものでしょう。「空白」のような宇宙では、美しさや人類が探究できない存在が果てしなくあるわけで、私たちは、目に見えないものは信じられないと本当に言えるでしょうか。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/5/21/406611.html)
 
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