長春市の小学校教師の付啓龍さん 40日間拘禁
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 【明慧日本2020年5月30日】吉林省長春市の小学校教諭・付啓龍さんは、2019年11月、授業中に法輪功迫害の真相を児童たちに伝えたことで、ある保護者に告発されたため、仕事を停止させられ、2回にわたり計40日間不当に拘束された。2020年2月18日、付さんは「保証人を立てて尋問を待つ」という条件付きで、仮保釈された。

 付さんは長春市寛城区長盛小学校の教師である。2019年11月、付さんは授業中に法輪功迫害の真相を児童たちに伝えた時、一部の児童は自主的に少年先鋒隊(共産党の組織)から脱退した。2週間後、この事を知った保護者は、共産党の宣伝を信じ込んでいるため付さんに対して不満を持ち、この事を学校に告発し、「上層部門にも報告して刑務所に送ってやる」と言いふらした。その後、保護者はこの事を教育委員会に告発したあと、さらに区の「法輪功取締り」部門まで通報した。

 2020年12月、付さんは学校の一切の仕事を停止させられ、自宅で休まざるを得なくなかった。この期間中に、保護者は「脱退した児童のリストを渡してほしい」と要求したが、付さんに断られたという。学校の指導者は「話がある」と付さんを学校へ呼び出したが、実際に話をしに来た者は洗脳手段で迫害に従事する朝陽溝労働教養所の警官だった。3時間ほど学校で拘束された付さんは、翌日、再び学校側から呼び出されたが、行かなかった。

 2020年1月6日、学校は「法治教育」という名目でクラスの児童たちに登校してもらったが、実は寛城支局の警官が証拠や供述を取るためであった。2020年1月8日、寛城支局と孟家橋派出所の警官らは、付さんの自宅に押し入り、法輪功の書籍3冊、ノートパソコン、タブレット、携帯電話を押収した。そして、付さんを孟家橋派出所まで連行し、自白を強いてでっち上げた「事実の経緯」を記した書類を見せて、付さんに署名させようとしたが、付さんはこれらのことを認めず、署名を拒否した。

 その後、付さんは長春市拘置所へ送られ10日間拘束された。その間、警官はうまい言葉で騙して保証書を書かせようとしたが、付さんはそれを無視した。2020年1月18日、孟家橋派出所の警官は再び、いろいろな方法で根拠のない「事実経緯」を付さんに認めさせようとしたが、成功しなかった。そして、警官らは付さんを長春市第一留置場に送り、2020年2月18日まで30日間拘禁した。

 この30日間で、寛城支局はこの案件の公文書を検察庁に渡したが、裁判所が逮捕令状を発付しないと決定したため、2月18日の当日、付さんは「保証人を立てて尋問を待つ」という条件付きで、仮保釈されて夜の8時に帰宅した。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2020/5/15/406326.html)
 
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