趙楽際「610は看板を塗り替えただけで 依然存在する」
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 【明慧日本2020年6月5日】(中国ニュース)「610弁公室」は、法輪功を迫害するために江沢民集団が1999年6月に設立したゲシュタポ(秘密国家警察)の組織で、国際社会からの非難と圧力を受け、現在「この組織はすでに解散した」と中国共産党が外部に発表した。しかし最近、現職の中共中央政治局常務委員、規律検査委員会書記、元中組部閣僚の趙楽際は、ある都市で調査を行なった際、単刀直入に現地の「610弁公室の仕事の報告」を聞きたいと発言し、「610弁公室」は撤去されておらず、独立した部門として存在していないのは、「欧米社会の反中勢力」を回避するためであり、共産党の政府官員はそれを信じてはいけないと、露骨に強調した。

 最近、趙楽際は「調査研究」という名目で、一行を連れてある都市に着いた。趙は中央規律検査委員会の書記であるため、現地の共産党委員会の書記と規律検査委員会の書記は報告書を用意した。現地の党委員会書記の開会挨拶と、規律検査委員会書記の仕事の重点的な報告が終わった後、趙は現地の「610弁公室の仕事の報告」を聞きたいと発言した。

 これを聞いて、会議に出席していた地方官員は困惑した。「610弁公室はすでに撤去され、政法委や公安部門と合併したのではないのか? 看板を掲げずに、独立して職権を行使しないのではないのか?」と疑問を感じ、中にはひそひそと陰で話した者もいた。

 情報提供者の紹介によると、現地官員の反応を見て、趙はその場で怒りの表情を浮かべて地方官員を訓戒したという。

 「中央規律検査委員会の書記である私が、廉政構築だけを言及し、数人を逮捕し、処罰したらそれで終わるのか? 他のことは放っておいていいのか? そんな簡単なことがあるわけがないだろう」

 「党の統一的な指導力を維持し、中央の核心的な地位を維持することが、規律委員会の重要の中の最も重要な仕事であることを知っておくべきです。在席の皆さん、もうすぐ党の100周年を迎えることを知っているはずです。盛大に祝います」

 「我々は内部的なものと対外的なものとがあり、誰もが外で言うべきではない。610弁公室は確かに撤去されて他の部門と合併し、独立の部門として存在しなくなりました。というのは、欧米社会の反中国勢力を回避するためであります。人権や自由やら、騒ぎがなかなか収まらずどうしようもない。皆さんはどうして信じてしまったのか? 見てみなさい、法輪功はまだいるし、やる事はまだある! 仕事を急いでやらなければならない、しっかりやっていただきたい」

 「どの部門と合併したのかは重要ではなく、肝心なのは実際に仕事を行なうことである。国内外の大変な騒ぎの中で、どうやって慶祝するのでしょうか? 100周年、実にやっとのことです。大いに盛り上がり、大いに祝うべきです。法輪功の問題も、規律検査委員会は今後、処理しなければならない...」

 海外メディアの報道によると、趙楽際の後期の昇進は、江沢民と曾慶紅の段取りのおかげであるという。現在の中央政治局常務委員会の中には、趙楽際のほかに、早期の頃に江沢民と曾慶紅が上海から中央に抜擢され、「三代国師」となった王滬寧と「江沢民の上海護院」と呼ばれる韓正がいる。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/5/31/407071.html)
 
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