懲役10年の段小燕さん 甘粛省女子刑務所で迫害
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 【明慧日本2020年6月8日】甘粛省慶陽市の法輪功学習者・段小燕さん(50歳女性)は2015年7月4日、慶陽市慶城県駅馬鎮のケーキ屋で仕事中に、国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の警官らに連行された。その後、段さんは慶陽市慶城区裁判所に懲役10年の実刑判決を言い渡された。そして、2017年7月24日、段さんは甘粛省女子刑務所に収容され、残酷な迫害を受け続けている。

 2009年までに、10年も拘禁される

 段さんは甘粛省慶陽市鎮原県在住で、幼いときから病弱で、外出時にバスに乗るのも困難なほど、日々うつ状態で精神的に苦しんでいた。しかし、法輪功を学んでから、段さんは心身ともに健康になり、生まれ変わった。段さんはいつも他人のことを優先に考え、善の心を持って行動し、名利に対しても淡泊だった。

 しかし、1999年7.20、中国共産党(以下、中共)が法輪功への迫害をし始め、法輪功を学び続けていた段さんは中共の当局から繰り返し迫害を加えられた。段さんは連行されて拘禁されたことが3回あり、労働教養処分を1回受け、懲役7年の実刑判決を1回受け、ひどく迫害され続けた。2009年までに10年間も拘禁されて人身の自由を奪われた。拘禁されている間、段さんは手かせ足かせをつけられたり、「死人ベッド」に縛り付けられたり、スタンガンで電気ショックを与えられたり、野蛮な苦しい灌食をされたりと多くの残忍な拷問を受けた。しかし、段さんは法輪功をやめずに堅持し、「転向」することを拒絶した。2009年、段さんは九死一生を得て、青海刑務所から生きて出て来られた。

 再度、懲役10年を宣告され、甘粛女子刑務所で残酷な迫害を受ける

 段さんは2015年7月4日、再び連行されて、懲役10年の実刑判決を下された。2017年7月24日、段さんは甘粛省女子刑務所に収容された。

 1、殴打

 2018年の1年間、段さんは絶えず、刑務所内の警官らに指示を受けた受刑者らにより、酷く苦しめられた。監視員の焦麗娟は常に段さんを侮辱したり、酷く殴打した。段さんは心身ともに大きなダメージを受けた。

 ある日、段さんの思想状況報告が、焦監視員の要求を満たしていなかったことを理由に、焦は段さんをベッドから地面に引きずり下ろし、顔を猛打し、下半身を力強く蹴った。

酷刑演示:暴打

拷問の実演:数人で猛打する

 段さんは刑務所に入所したばかりのとき、腰を酷く殴打されて、階段を上るにも手すりを掴んでゆっくりと上ることしか出来なくなった。この間、刑務所での1日がまるで1年のように長く感じ、非常に辛く苦しい日々を過ごした。

 2、睡眠を奪われ、しゃがむ態勢を長時間強いられる

 刑務所で段さんはしばしば数日間、連続して睡眠を取ることが許されず、また、長時間しゃがむ態勢を強いられた。そのため段さんの足は青紫に変色し、家族と面会する時にも「このことは話すな」と警官に強く口止めされ、脅された。

 3、指示された監視人の受刑者に、酷く虐待される

 監視役の受刑者はいつも自分の好きな食事が出ると、段さんにご飯を与えず、段さんの分まで全部自分が食べ、自分が好きでない食事の際は、段さんに自分のモノまで全部食べさせた。段さんが食べれなくても全て食べるように仕向けて、強制した。

 段さんがトイレへ行くことを許さないこともあり、こっそりとトイレに行って見つかった時は、自分の尿を飲むように強要された。段さんはトイレに行く回数まで減らされていて、のどが乾いていてもあまり水を飲まないようにした。家族には段さんが受けたこれらの残酷な迫害は、一切知らされていなかった。

 4、刑務所側が弁護士を妨害して、家族との面会を禁止する

 2018年6月14日午前、段さんの弁護士は監視され、映像を撮られ、会話を録音することで、やっと段さんと面会する許可が出た。

 弁護士は二審開廷前の面会で、段さんと家族が希望していた控訴状の委託状を作り、段さんにサインを求めたが、段さんはその委託状のサインを拒否した。

 サインを拒否した背景として、「控訴するなら、弁護士と面会させない。弁護士と面会したいなら、控訴をやめろ」と裏で刑務所側に圧力をかけられていたからだ。段さんは弁護士と会うことを選択し、控訴を取りやめた。家族もこのことについては、あとで知った。

 家族は再度弁護士と一緒に刑務所へ行ったが、段さんが「転向」していないという理由で、面会を許されなかった。その後も家族は、数回も着替えを持って刑務所に行き、面会を要求したがすべて拒否された。

 刑務所側が段さんと家族の面会を禁止し、裏で段さんを脅迫しているために、段さんが受けた多くの酷い迫害の事実はひた隠しにされ、家族にも弁護士にも知らされていない。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2020/6/6/407336.html)
 
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