天津市70代の姚士蘭さん 懲役5年の不当判決で刑務所に拘禁
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 【明慧日本2020年6月12日】天津市の法輪功学習者・姚士蘭さん(70代)は2019年4月23日、10回目の身柄を拘束された。何も法律の手続きを通さず、直接に懲役5年の実刑判決を宣告された。姚さんは健康状態が悪いまま、2019年7月から8月の間、天津女子刑務所に送られた。

 姚さんは天津市武清区大碱厂郷の長屯村の在住者である。1999年から法輪功を学び始めた。しかし、法輪功を学んでいるという理由だけで、中国共産党により21年間にわたり、酷い迫害を受けた。その間、10回も留置場や労働教養所、刑務所で拘禁されたり、労働を強いられたりして、ひどい迫害を受けた。

 2019年4月23日の午前、姚さんは自宅で武清区大碱厂郷の警官らが連れて来た、国内安全保衛大隊(法輪功迫害の実行機関)に身柄を拘束され、家財を押収された。その後、法曹機関は、姚さんについての情報を家族に何も教えなかった。

 大碱厂郷の前任の書記ら2人とも法輪功学習者への迫害に加担したことがあり、その後、突然死した。現任の書記・王守慶は2019年の「表彰会」で、姚さんを通報したのは自分であり、そのため、1万元(約15万1000円)の賞金をもらったと発言した。

 姚さんが連行された後、ずっと断食で迫害に抗議した。2019年6月、家族は姚さんが武清漢方病院で応急手当を受けたのを聞き、病院へ向かったが会えなかった。同年7月に、家族は武清留置場を訪ねたが、姚さんはもういないと告げられた。 

 その後、家族は姚さんが何も法律の手続きを通さず、直接に懲役5年の不当な判決を宣告されたことを知った。また、姚さんが武清漢方病院で1カ月応急手当を受け、その後、直接に天津女子刑務所に移送されたと聞いた。2019年9月、家族は同刑務所を訪ね、姚さんとやっと面会できた。当時の姚さんは身体が非常に衰弱しており、人の助けを受けて歩き、話す力さえもなかったという。

 天津法曹機関の関係者らは法律を知りながら、法律を犯し、迫害の真相を隠した。2019年4月23日の午前、大碱厂郷の学習者の何黛平さんは自宅に侵入して来た大碱厂郷派出所の所長・王振宇をはじめ、国内安全保衛大隊の警官らに身柄を拘束され、家財を押収された。情報によると、何さんも懲役5年の実刑判決を宣告されたという。

 懲役3年6カ月の不当判決、拷問を受ける

 2006年3月5日、大碱厂郷派出所および武清国内安全保衛大隊の警官らは、窓から姚さんの自宅に侵入し、姚さんを武清留置場に連行した。姚さんは留置場で45日間断食し、この迫害に抵抗した。しかし、強制的に灌食され、何度も胃から出血し、下半身が不自由になり、知覚を失った。さらに残忍な迫害で、体重が35キロまで落ちたこともあり、一時、出所できた。

 2007年4月4日の午後、本村治安保衛の黄守庆、大碱厂派出所、武清国内安全保衛大隊の警官らは再び姚さんの自宅に侵入し、姚さんを武清留置場に拘禁し、その後、懲役3年6カ月の不当な判決を言い渡した。

 女子刑務所第五監区の隊長・石と殷の2人は姚さんに転向させるため、ありとあらゆる方法で迫害を加え、4人の受刑者らに姚さんを監視させた。

 姚さんは断食で自分への理不尽な拘禁に対して、抗議した。しかし、ベッドに縛られたままで、両手に手枷をかけられた状態で、ボールギャグの器具を使って口を開けられ、塩水を灌食された。このような事が10日間続き、そして、終わると再び灌食された。最初、姚さんは濃度の高い塩水を灌食され、大声で「警官らや受刑者らは私を迫害しています。塩水で灌食されています」と叫んだ。その後また、姚さんは鼻から管を入れられ、灌食された。

酷刑演示:野蛮灌食

拷問イメージ図:野蛮な灌食

 その後、刑務所の警官らは姚さんの健康状態が悪化したと判断し、入院させた。姚さんは病院で十数日間、不明な薬物を点滴されて熱を出し、意識がもうろうとなった。医者は姚さんの身体が衰弱していると言って、姚さんの鼻から管を入れて灌食し、また2日の間、酸素を吸わせた。

 姚さんはこれらの残酷な迫害で話せなくなり、よく意識不明になった。姚さんの意識不明の期間中、警官らは無理やりに拇印を押させ、その様子を録画に撮った。

 2007年11月23日、姚さんは重体に陥り、一時出所できたが、2009年9月4日に、再び、天津女子刑務所に送られて、拘禁された。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/6/7/407378.html)
 
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