【明慧日本2020年6月29日】武漢肺炎(中共ウイルス)は世界に大きな災害をもたらした。しかし一方で、世界が中国共産党(以下、中共)の本質を看破することともなった。中共は邪悪な政権であり、中国のみならず世界中の人々を欺いてきた。
5月31日付の『ユニオン・リーダー』紙(米国ニューハンプシャー州)が掲載したジェイ・ルーカス氏の記事によると、中共が米国の国家安全保障と自由に最大の脅威を与えているという。中共ウイルスは多くの面で悲惨な結果を引き起こしたが、この恐ろしい悪夢は大きな警鐘を鳴らした。与党である中共政権の腐敗と欺瞞が露呈し、中共とは何者なのか、それはつまり中国や世界中の人々を欺いて全世界を支配しようとする邪悪な帝国であるということが明らかとなった。今や、その仮面が取り除かれたのだ。
この記事によると、今や世界は、中共ウイルスを契機として中共の欺瞞に注目することとなった。疫病の流行については、中共による大掛かりな隠蔽が行われている。中共は、2019年12月6日には武漢肺炎が人から人へと伝染する可能性があることを知っていた。しかし、中共はこの事実を世界から隠した。人々にこの事実が知らされたのは2020年1月20日であった。6週間以上も遅れてのことだ!同時に、中共は自身のために医薬品を買いだめした。そしてウイルスの危険性について勇敢にも警告した医師を迫害したが、それは世界のウイルス対策をひどく妨害した。そうした妨害がなければ、何十万もの人々が死なずにすんだかもしれないのだ。
中共の行動は、この政権の意図と危険性について、アメリカ人により一層の注意を払わせることとなった。私たちをますます驚かせることに、中共の脅威は多方面からきている。それはつまり、軍備拡張や知的財産権の侵害、横行するスパイ活動、サプライチェーンを脆弱にする不公正な貿易政策等の脅威のことを指す。
脅威に加えて、私たちがますます中国に依存していることによる危険もある。大企業が中国に業務を「アウトソーシング」するにつれ、米国は業界横断的に弱体化した。医薬品を例にとると、米国はようやく一つの事実を認識したところだ。それは、ジェネリック医薬品のほとんどすべてが中国で生産されており、ビタミンCやペニシリンなどの重要な医薬品も100%が中国で生産されている。中共が今日にもこれらの薬の供給を停止した場合、医療システムは2週間も経たないうちに致命的な不足に直面することになる。
しかし幸いにも、私たちは目覚め始めた。主要産業はどれかを判断し、中国あるいは他の国に供給を依存しないようにする必要がある。公正貿易ルールを整備し、商業スパイ活動に従事する者を起訴する必要もある。中国企業に本当の財務状況を開示するよう要求することも必要だ。知的財産権の侵害には厳しい制裁を課し、さらに中国人が生物科学、人工知能、テクノロジー、兵器システムなどの重要な分野の研究機関と接触することを禁止する必要がある。
しかし、これらすべてを行っても十分ではない。私たちは目を覚まし、中共が私たちの友人ではないことを認識しなければならない。私たちは危険な世界に住んでいるのだ。中共政権が悪の勢力であることは確かであり、その価値観は私たちの神聖な価値観に反するものだ。私たちは自由な社会で暮らし、人間の生命と尊厳を大切にしている。
対照的に、中共は人権を著しく侵害し、人々の居住地を制限し、人々の仕事と外出を制限している。政府はすべての人の通信を監視し、反体制派を罰する。現在、中共は「社会信用システム」を構築し、人々が全体主義政府に服従する状況を追跡し、服従か不服従に応じて報奨か罰を与えている。
また、中共は信仰団体を迫害し、法輪功学習者やウイグル人を含め労働教養所や強制収容所に100万人以上を拘禁した。中共はまた、驚くべき方法で臓器をも採取している。中共は、完全な臓器移植産業を作り出し、強制収容所に収容されている人々から肝臓や腎臓などの臓器を生きたまま摘出し、それらの臓器を転売や移植に利用して被害者を殺害している。衝撃的な事態だ。
しかし、私たちが経験している壊滅的な疫病について顧みると、少し安心できる材料もある。今、世界は中共政権の特徴と意図を意識し始めている。中共は全く不正直であり、透明性はない。武漢肺炎に関する一連の中共の利己的な行動は、中共によってもたらされた、より大きな脅威と危険に私たちの注意を引きつけ、中国は腐敗した全体主義政権によって統治されていると結論づけることとなった。中共は世界を支配しようとする。米国の国家安全保障と自由に致命的な脅威をもたらす。米国が将来の世代のために軍事的、経済的、道徳的な優位性を維持できるように必要なすべての行動をとらなければならない。
ジェイ・ルーカス氏はニューハンプシャー州ポーツマスの企業家である。同氏はルーカスグループの会長であり、書籍『アメリカの太陽:希望と機会の光』の著者でもある。