カナダの法輪功学習者 中国共産党により実刑判決8年
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 【明慧日本2020年7月15日】カナダ国籍の法輪功学習者・孫茜さんは最近、北京朝日裁判所に懲役8年の実刑判決を言い渡された。孫さんの元弁護士・謝さんは「この裁判は法的手続きに違反し、その結果も違法で無効なものであり、この冤罪を作ったすべての参与者も犯罪を犯したのだ」という見解を述べた。

'图:加拿大籍法轮功学员孙茜被北京朝阳法院枉法重判八年。'
孫茜さん

 2020年6月30日午前、孫茜さんの裁判は3回目の公聴会となった。 孫さんの妹・孫賛さんの話によると、当日、裁判所側は4席の傍聴席しか与えてくれなかったという。孫賛さん夫婦とカナダ駐北京大使館の2人の職員が傍聴しに行った。

 「中共コロナの影響で、姉が出廷した時、全身は防護服を着て顔も完全に覆われていました。姉は今まで、3年半近く不法に拘禁され続けています」と孫賛さんは語った。

 謝弁護士は「孫さんに対する裁判は全く人道に反しており、いずれは清算されるだろう」と語った。

 孫さんは連行された後、家族は10人以上の弁護士に依頼したが、ほとんどの弁護士は当局により弁護士免許を没収すると脅かされたため、この案件の代理人として弁護をするのを諦めた。

 拘禁されていた間に中国共産党によりカナダ国籍の放棄を強要された

 孫さんは2017年に中国共産党(以下、中共)により連行され、3年6カ月近く拘禁された後、中共に裁判に掛けられた。孫さんは、拘禁されている間、自分で弁護士を雇うことができず、中共が指名した弁護士が代理人を務めていた。孫さんはまたもやカナダ国籍の放棄を強要されたため、一審判決に対して控訴が出来なかった。

 カナダの主流メディアでの継続的な報道

 グローブ・アンド・メール紙、ナショナル・ポスト紙をはじめ、カナダの10数社の主流メディアが、中共による孫さんへの過酷な判決を大々的に報道した。

 報道では、中国共産党が孫さんへの判決は、ファーウェイCEOの孟晩舟がカナダに逮捕され、そして釈放されることをトルドー首相に拒否されたことと関係があるという。

 報道では、孫さんは連行された後、手錠と足かせを嵌めたまま鉄の椅子に長時間座らされ、唐辛子スプレーをかけられた。そして洗脳され精神的に追い詰めるという残酷な拷問を受けた。

 謝弁護士は「中国の法律に従っても、孫さんは無罪で迫害の被害者だ。事件の初めから最後まで当局が犯罪を犯している」と述べた。

 報道では、この案件で謝弁護士も迫害を受けた。謝弁護士はトルドー首相への手紙にサインをしたため中共に弁護士免許を没収された。ほかの弁護士は圧力の下で弁護の放棄を余儀なくされた。

 事件の背景

 孫茜さんは北京リードマン生物化学会社の創始者で、役員で副社長であった。2007年に孫さんはカナダ国籍を入手した。仕事は順調だったが、身体は過労の為に、うつ病、肝不全、動悸、心停止などの病気に罹り、いろいろ治療をしても目立った効果がなかった。

 孫さんは2014年に法輪功の修煉を始めてすぐに健康を取り戻した

 2017年2月19日、20人以上の警官らは許可状などを持たないまま孫さんの自宅に押し入り、孫さんに法輪功の放棄を強要し孫さんを連行した。孫さんは拘禁されていた間、唐辛子スプレーを顔にかけられ、連続2週間手錠と足かせを嵌められ、強制的に洗脳教育を受けさせられた。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2020/7/4/408556.html)
 
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