大慶市の教師夫婦が拘禁され 夫の王鳳臣さんが危篤
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 【明慧日本2020年7月26日】(黒龍江省=明慧記者)黒竜江省の大慶市林甸県第一中学校の教師で、法輪功学習者・王鳳臣さんは、懲役4年の実刑判決を宣告され、呼蘭刑務所で重度の腫瘍ができ、大量に吐血をして呼吸困難となり命の危険に晒されている。そして2020年7月6日に、病院の医師は危篤の通知を出した。

 2020年5月31日、呼蘭刑務所は「王鳳臣は重病で、2カ月以上も咳が続いており、めまいがする」と家族に伝えた。家族は直ちに刑務所第6監区の隊長と電話で連絡を取り、当日の夜に、刑務所側は王さんを刑務所の病院に運んで治療を受けさせた。そして「肺炎を患い、抗炎症の注射を受けている」と家族に告げた。

 6月18日、刑務所の病院側は王さんを刑務所管理局の中央病院に移送することを提案し、入院の保証金として1万元(およそ15万円)を家族に要求した。入院期間中に、家族は病状を尋ねたところ、「肺部の感染だ」と告げられた。

 王さんの病状が改善されていないのを見た家族は、外部の病院で検査をするようにと何度も求めた。1週間ぐらい経過して刑務所側はようやく同意したという。

 6月26日、呼蘭刑務所は責任を逃れるため、家族に免責同意書にサインをするようにと強制した。それは「王鳳臣が刑務所内で死亡した場合、刑務所側は責任を負わず、検査後は刑務所に戻らなければならない」という内容で、サインをしなければ検査はできないと言った。

 家族は王さんの命を助けるために、仕方がなく理不尽な同意書にサインをした。それで、王さんはハルビン農墾腫瘍病院に送られた。しかし王さんは吐血が続き、すでに二つの項目の検査ができなかった。また、出血量が多く呼吸困難のために気管内視鏡検査もできず、検査や治療のタイミングをすでに逸していた。また、コロナ感染症の拡散期間中でもあり、入院することもできず、家族は吐血を抑える薬と注射薬を購入することしか出来なかった。その日、危篤状態のまま、王さんは呼蘭刑務所に戻された。

 6月30日、王さんは命が危うくなったため、ハルビン農墾腫瘍病院に送られた。7月1日午後8時頃、刑務所側は「緊急措置を受けるためだ」と言い、再度家族に金銭を要求した。家族が病院に駆けつけた時に、王さんの鼻と口が血だらけになっているのを目にした。

 7月2日、家族は仮保釈を求めたが、呼蘭刑務所側は各種の理由をつけて、許可してもらえなかった。家族はこれ以上お金を工面できないため、刑務所側は「死ぬまであるいは刑期を終えるまで、継続してここで服役するしかない」と主張した。

 7月6日、ハルビン農墾腫瘍病院の医師は危篤通知を出した。王さんが大量に吐血して呼吸ができない状態で、命の危険が目前に迫っていた。しかしこの時、王さんの妻である冷秀霞さんは黒龍江省女子刑務所で迫害を受けていた。

 法輪功学習者の王鳳臣さんと妻の冷秀霞さんの2人は、共に大慶市林甸県第一中学校の教師だった。「真・善・忍」の基準に基づいて自分の心を修め、より一層、道徳レベルの高い教師を目指した。そして誠心誠意に授業を行ない、保護者からの謝礼を一切受け取らない善良な教師だった。

 2017年の新年あたりに、「法輪大法は素晴らしい」と書かれた横断幕が、チチハル市の富裕県内に掲げてあったことで、黒龍江省公安庁はこれを「重大事件」として調査を行なった。省公安庁の呉剛、楊波の指示の下で、大慶市と林甸県の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の警官らが、監視ビデオカメラの粗い画像で、車の車種と乗車している者の身振りから分析した結果、王さんと冷さん夫婦が疑われる対象者となった。

 2017年1月18日午後、王さんと冷さん夫婦は自宅に押し入った警官らにより連行され、家宅捜索を受けた。同時に、近所に住む第一中学校の教師・李連生さん、王坤さん夫妻、および艾教傑さんの3人も一緒に連行された。  

 2017年10月11日、林甸県裁判所は、王鳳臣さん、冷秀霞さん、艾教傑さん、李連生さんの4人の学習者に対して、不当な裁判を行なった。また、王さん夫婦に懲役4年の実刑判決を言い渡し、それぞれに3万元(およそ45万円)の罰金を科した。

 2018年春、妻の冷さんは黒龍江女子刑務所に拘禁され、王さんは呼蘭刑務所に拘禁された。そして現在、王さんは残忍な迫害により、危篤状態に陥っている。

 今まで、王さん夫婦は法輪功の無実を訴えたため、また、法輪功が弾圧されている実態を人々に伝えたため、何度も酷い迫害を受けた。

(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/7/15/409018.html)
 
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