【明慧日本2020年8月4日】(遼寧省=明慧記者)遼寧省本溪市の法輪功学習者・周玉蘭さん(60代女性)は昨年、不当に懲役8カ月の実刑を宣告された。そして瀋陽刑務所に拘禁され迫害を受けていたが、現在は解放され帰宅している。
周さんは、路上で人々に法輪功迫害の実態を伝えていたとして2018年5月と2019年6月、彩屯派出所の警官らに2度にわたり連行された。1度目は、同時に家宅捜索も受けている。派出所の副所長の王洪江と警官の董广武の2人は、周さんに不当な懲罰を受けさせるべく書類送検した。しかし身体検査により周さんが肺結核を患っている事が判明したため拘置所に拘禁することができず、この時は解放された。
2度目は、周さんを再び罪に陥れるべく法的書類が整えられ、警官の呉浩と牟吉勝に強制的にサインさせられ、写真も撮られた。周さんは桓仁県裁判所の法廷で、中国の現行法によれば法輪功の修煉は合法であり、何冊かの法輪功書籍と写真を持っているだけでは犯罪にならないと述べた。しかし裁判長の陳暁雲ならびに裁判員の朱福忱は、周さんの年齢や病気も考慮することなく、懲役8カ月の実刑判決を下した。
その後、周さんは彩屯派出所の呉浩らに、法定書面の提示もなく拘置所に移送され拘禁された。周さんが警官らに法的手続きの不備を問いただすと、警官らは慌てて逮捕状を再発行し、不当に収監した。
周さんは判決を不服として控訴したが、本溪市地方裁判所の裁判長の陳長生、裁判員の李頴、遅克春は開廷しないまま、家族にも通知せずに元の判決を支持した。そして、周さんに書類にサインさせようとしたが、周さんは拒否した。
周さんが拘置所で警官らに法輪功迫害の実態を伝えると、不思議なことに、警官がはめた手錠がひとりでに開いたという。その後に周さんが閉じ込められたのは、四方から風が吹き込み、天井から水が漏れ、床も湿った狭い部屋だった。飲むにしても顔を洗うにしても冷たい水しかなく、湿った床に寝るしかなかった。医者の診断も受けられず、日光に当たることさえ許されなかったという。
周さんは拘置所で1カ月以上の迫害を受けた後、瀋陽刑務所に移送された。ここでも迫害を受け、奴隷のような労働を強いられ休憩時間がほとんどなかったという。ある時は血圧が200mmHg以上であったにもかかわらず、警官の蔡課長に強制的に働かされた。そしてこの刑務所で6カ月以上の迫害を受けた後、周さんは解放された。