【明慧日本2020年8月22日】遼寧省建平県の法輪功学習者(以下、学習者)の尹国志さん(54)、妻・付景華さんは真・善・忍を信奉し、より良い人を目指していたことを理由として、20年来何度も迫害を受けた。そのため、住所不定になり、貧困になった。2019年9月26日、尹さんは連行されて、懲役10年の実刑判決を言い渡された。妻の付さんは同年12月31日に荒れ果てたアパートで死亡した。
尹さん夫婦は1999年7.20以前に法輪功を学び始め、中国共産党による法輪功への迫害が始まってから、2人は何度も嫌がらせを受けて連行された。付さんは懲役7年の判決を下され、収監されたことがある。
2009年7月28日午前、現地派出所の警官らは突然尹さん宅に押し入り、強盗のように家宅捜索をして、パソコン、プリンター、法輪功の関連書籍を押収し、尹さんを連行した。午前12時に警官らは村長に尹さんの妻と息子を派出所に送らせた。息子はその後解放されて、尹さんも脱出したが、付さんは懲役7年の実刑判決を言い渡された。当時、高齢の父は重病に罹っており、高齢の母が世話をするしかなかった。ちょうど農作物の収穫時期だったが、近隣の人や親戚の人達に手伝ってもらうしかなかった。
脱出した尹さんは放浪生活を余儀なくされた。しかし、当局は尹さんへの迫害を止めず、5万元の懸賞金で尹さんを指名手配した上で、尾行したり、待ち伏せたり、監視したり、騙したりして、建平県町の隅々まで指名手配の写真を貼った。
2011年、当局の人員らは尹さんの家族を人質として尹さんを探し出すよう強要した。さらには、尹さんの行方を聞き出すために他の年配の学習者に1日4回にわたって嫌がらせをした。さらに、建平、凌源、朝陽区の学習者らを連行したり、家宅捜索をしたり、洗脳施設に収容したり、現金を奪ったりして尹さんの脱出に対して復讐した。
その過程で、建平県公安局の警官らは法輪功の資料を製作するための消耗品を学習者達から大量に押収した。凌源(りょうげん)市の警官らはある建設現場へ何度か尹さんを探しに行ったが、見つからなかったため、建設現場のパソコンを押収した。その結果、建設現場は工事中止を余儀なくされ、労働者たちは解散となり、故郷に帰された。
2019年9月26日、尹さんが住むアパートが火事になり、調査に入った警官らは尹さんを発見した。尹さんは連行されて留置場に入れられ、やくざと共に同じ牢屋に拘禁された。警官らはやくざに尹さんを痛めつけさせた。その後、尹さんは懲役10年の実刑判決を言い渡され、錦州刑務所に移送された。この時、家族は初めて情報を知らされた。
尹さんの妻・付さんは7年間の懲役を終わらせて2015年に帰宅して、やっと80代の義父の世話ができるようになった。2018年12月、付さんは再度連行され、15日間拘束された。その後、警官らは常に付さんの家に来て嫌がらせをした。警官は「保証書を書かないと、今度はお前に16年の懲役を科すぞ」と付さんを脅かした。付さんは怖くなり家を出て放浪生活をせざるを得なかった。長年にわたって心身ともに迫害を受け、限界になった付さんは2019年12月31日にこの世を去った。