10年間迫害され続け 成都市の教師が死亡
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  【明慧日本2020年9月10日】四川省成都市天府区の法輪功学習者・鄧小明さんは長期にわたって連行され、拘禁された。また、家宅捜索を受け、尾行されたり、監視されるなどの迫害を受けた。さらに、鄧さんは実刑判決を2回も下され、10年間近くも刑務所に拘禁された。繰り返し迫害を加えられたことにより、鄧さんは4月8日に冤罪が晴れないまま死亡した。享年55歳。

 鄧さんは成都市双流県師範学校の教師だった。1995年の年末に、鄧さんが経営している小さな本屋で暇なとき、新しい本を読もうとして手に取ったのが『轉法輪(巻二)』だった。その中の経文『真修』を読んで心が引き付けられた。その後、鄧さんは法輪功を学び、「真・善・忍」の法理で自分の言動を要求し、金銭への追求に淡泊になり、善良な人になり、授業以外の時間でも無料で学生の勉強を指導したりした。哲学を担当していた鄧さんは、法輪功の法理がわかっていたために講義がより分かりやすくなり、学生たちの好きな授業になった。鄧さんはいつも同僚にも優しく接して仲良くしていた。法輪功を学んで鄧さんは心身ともに恩恵を受け、元気で過ごせて仕事も真面目だった。

'邓小明被迫害情况:'

鄧小明さん

 鄧さんが生前に受けた迫害の事実

 1、不当な拘留

 2000年6月26日から同年7月10日、鄧さんは15日間不当に拘留され、現金2000元(およそ3万1000円)を強請り取られた。2000年6月末に、成都市華陽鎮派出所の警官は鄧さんの家に押し入り、家宅捜索を行った。

 2、懲役3年の実刑判決

 2001年1月1日、鄧さんは法輪功の横断幕をかけたため、双流県華陽鎮派出所の警官に連行された。同派出所の警官数人は何の法律の手続きも取らないまま、鄧さんの家に不当に侵入して家宅捜索を行い、法輪功の関連書籍、法輪功創始者の写真などの私物を押収した。派出所で鄧さんは指導員・朱に殴られたり罵られたりした。その後、留置場に送られた鄧さんは、警官にペットボトルで頭部を猛打され自白を強要された。

 そしてその後、鄧さんは懲役3年の実刑判決を下され、刑務所に収容された。徳陽刑務所で鄧さんは信仰を放棄するように強要され、重労働を科された。また、法輪功への誹謗中傷のビデオを見せられたり、体罰を受けて殴打されたり、独房に入れられたりし、睡眠をはく奪されるなどの酷い拷問を加えられた。

 3、懲役6年6カ月の実刑判決

 2008年6月17日の北京五輪の前、華陽公安分局の巡回をする警官2人は鄧さんの妻の店に行き、鄧さんに法輪功の資料が欲しいと要求し、これを利用して鄧さんを通報した。

 当日午後、双流県の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)と華陽鎮派出所の警官十数人は不当に鄧さんの自宅に侵入し、家宅捜索を行った。その際にパソコン、携帯電話、プリンター、法輪功書籍、法輪功の飾り、法輪功の資料などの私財を押収し、鄧さんの妻と15歳未満の息子を派出所に連行した。派出所で、警官は妻と息子に繰り返し脅迫し、嫌がらせをしたため、息子は精神的に大きなダメージを負った。

 2008年6月17日から8月27日まで、鄧さんは成都市新津洗脳班に拘禁された。洗脳班で華陽派出所の警官は鄧さんを殴打した。2008年8月27日、鄧さんは双流県検察庁に逮捕令状を発行され、双流県留置場に拘禁された。

 2009年7月8日、双流県裁判所は鄧さんに不当に開廷した。法廷で北京の弁護士2人は警察と検察の違法行為を指摘し、法律に基づき、鄧さんの無罪を主張した。しかし、裁判所は完全に法律を無視し、法的根拠がないまま無実の鄧さんに懲役6年6カ月の実刑判決を宣告した。鄧さんはその場ですぐに控訴した。同年8月、成都市中級裁判所が鄧さんに対する控訴審判決を下したが、原判決を維持するという結果を出した。鄧さんは2009年10月17日、徳陽刑務所に収容された。

 4、帰宅しても迫害を受け続ける

 鄧さんは刑期を終えて帰宅したが、勤め先に不当解雇された。仕事を失った鄧さんは三輪の車で物品を運ぶ仕事をして生活を維持していたが、天府新区華陽派出所の警官と華陽街道四河コミュニティの人員に絶えず、電話で嫌がらせをされたり、尾行されたりした。そのため、鄧さんは心身ともに巨大なダメージを受けた。

 2017年4月21日の昼、華陽派出所の警官は鄧さんに電話で、「写真を撮るので、派出所に来なさい」と言った。午後になって、鄧さんは派出所に電話をかけ、法輪功迫害を停止するよう求めたが、「こっちに来ないと、自宅に行くぞ」と言われた。

 長期にわたる残忍な迫害で、鄧さん本人も家族も大きなダメージを受けた。そして妻も長い間、地元の610弁公室の警官に嫌がらせをされ、息子も心に大きな傷を負った。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/9/1/411220.html)
 
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