現代の「三大魔物」に用心しよう(一)
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2020年10月10日】今や電子製品は人間の時間を奪い、人間の生活までも静かに変えようとしています。人々は知らず知らずのうちにそれらに操られて、コントロールされています。娯楽が流行って色情のものも溢れ返り、人々は信仰を失い、精神的に虚しくて散漫としています。幼子を家に残して外出し、狂ったようにゲーム遊びに明け暮れ、しまいに我が子を餓死させてしまった若者もいれば、長時間、携帯電話を見ていて失明してしまった人もいます。多くの人はこの仮想世界にあまりにも魅了されて本来の職務を投げ出してしまい、精神的にも退廃して抜け出せず、振り切ることもできない等のさまざまな現象が見られます。

 修煉者にとって、テレビ、パソコン、携帯電話は現代の三大魔物です。では、この三大魔物はどのようにして人心を乱し、修煉を妨害し、正念をなくさせ、法を正すことを破壊しているのでしょうか? そして、私たちはこれらの電子機器の魔物にどう対処すべきでしょうか?

 一、簡単に人を滅ぼす

 ある年老いた同修がネット小説にはまって抜け出せなくなり、発正念のときは手が倒れ、学法のときは眠くなる状況に陥った後、バイクに乗っていてタクシーに追突してしまいました。怪我から少し回復して間もなく、彼はまた小説を読みはじめ、時々家族にばれないように、密かに布団の中で懐中電灯を持って読んでいました。その後、彼は警察に連行されて、自宅も家宅捜索されました。

 また、悟性の良い年配の同修が修煉後に、肝臓病から回復しました。その後、70歳を超えた彼は電子ゲームにはまり、2年後に腹水で亡くなりました。彼の娘は心性がわりと良いのですが、テレビを見るのが好きで、ほぼ毎日欠かさずに寝そべってテレビを見ていて、学法をほとんどしませんでした。ある日、私は彼女が障害児を出産する夢を見ました。目が覚めた後、これは彼女の世界が欠けているという啓示だと理解しました。根基が良くて、両親も修煉する環境にいながら、テレビに時間を費やして自分の世界をなおざりにしてしまい、本当に惜しいことです。

 また、ある同修の息子(子ども弟子)は、自分が天目を通じて見た母親の周辺の光景をこう言いました。「母親が師父の説法録音を止めてスマホに集中し始めると佛像が消えて、鬼が母親のところに駆け寄ってきて、佛像の真似をしながら薄気味悪く笑っていました。母親に見たことを話すと、母親はすぐに携帯の電源を切り、説法録音を一心に聞き始めました。すると、佛像が姿を現して母親の隣に立ち、鬼たちは一斉に逃げ去り、佛像の真似をしていた鬼がすぐに泥の山と化して姿を消しました」

 1人がスマホで遊べば、自分自身を自滅することになりますが、修煉する集団の全員がテレビを見たり、ゲームをしたり、スマホで遊んでいれば、全体に妨害を来すことになります。これらの時間が学法や発正念、または衆生を救うことに使われていれば、どれだけ全体の向上がはかどるでしょうか。しかし、ゲームや遊びに費やされていれば時間の浪費以上に、執着を助長させてしまうことになります。

 二、電子機器の魔物がもたらす危害を認識することが重要

 まず、時間と労力が消耗されます。テレビの1話で40分間が消え、ゲームの1ラウンドで数時間も飛び、スマホの場合は手にすればなかなか放せません。私たちの脳と眼球はそれに引き寄せられ、私たちの時間とエネルギーはこうして盗まれてしまいます。師父はこのようにおっしゃっています。「これは宇宙人の技術で、魔はそれを利用して、あなたを誘惑しています。あなたが全て放棄して、それに夢中になるように仕向けられています。生命を無駄にしているのに、まだ未練があってやめようとしません! 人を為す角度から見ても、あなたはすでにおかしくなっているのに、修煉しているならなおさらです」 [1] 。これらの電子機器の魔物のせいで法をあまり学ばず、発正念のときに手が倒れる人は結構います。

   次に、それらは私たちの魔性を増強してしまいます。電子製品は宇宙人の技術だけでなく、人々を誘惑する旧勢力の鋭利な武器でもあります。それを使えば、洞窟から蛇を誘おびき出し、魔を開放することになり、それを楽しめば魔を受け入れ、喜んでその奴隷になることになります。魔性を取り除くことは難しいのですが、放任するのはいとも簡単です。魔性が大きすぎると、すべてが台無しになります。師父はこのようにおっしゃっています。「人間は目で何を見ても大丈夫で、見たくなければ見なければいいと言っています。違います。目に入ってしまえば、身体に入ってしまいます。いかなるものもほかの空間で身体に入ることができます。長く見れば見るほど、たくさん入ってきます」[2]

 また、迫害に遭いやすくなります。なぜならば修煉の時間が減り、修煉者の心が散漫となって正念が少なくなり、魔性が多くなれば常人の状態に逆戻りしてますます師父から離れ、正しい道から遠ざかっていくことになります。師父はこのようにおっしゃっています。「あなたが修煉したいから、邪悪はあなたに修煉させないようにします。しかし、あなたがしっかり修煉しなければ、邪悪に迫害される対象になります」[3] 

 師父はまた、このようにもおっしゃっています。「一人の人間を済度するのはきわめて難しいことで、あなたの考えを直すことも難しく、あなたの身体を調整することもきわめて難しいのです」。「本当に一人の人間を済度しようとすることは非常に難しく、人を駄目にするのは実に簡単です。心がちょっと歪んだだけで、すぐ駄目になります」[4]

 ですから、電子機器の魔物の怖さを認識してください。魔はあなたのそばにおり、あなたの掌や目の前にもおり、バッグの中にもいるのです。魔があなたと戦うために飛び出して、ナイフを持ってあなたを殺すことはありませんが、あなたが電子機器をいじり、耳と目で楽しんでいる時にあなたを誘惑したり、エネルギーを消耗させたり、蚕食(さんしょく ※注)したりして、あなたをダメにしてしまうのです。ですから、電子機器の魔物がもたらす危害を軽視してはいけません。

 三、電子製品を慎重に扱う

 佛教では、「戒・定・慧」を重んじています。それらの良くない欲望を手放して、初めて智慧が生まれます。古代の人々がよく言っていたように、横目で見ず、むやみに聞かず、心身を端正にして、初めて良い後代を育てることができます。大法を修煉している私たちは心を静めて学法しなければならず、思想を静かにして発正念をしなければならず、座禅のときも入定できるように努めるべきです。色や欲などのよくない情報源を断ち切って、初めて妨害や汚染を受けずに済むのです。

 まずは電子機器の電源を切り、心を静めて学法しましょう。「なぜならば他の空間では、すべてのものに生命があり」 [4] 、電子機器も生命であり、中には魔がぎっしり詰まっています。これらの電子機器をオフにすることで、魔が出てくる通路が遮断され、我々の空間場に入ることが出来なくなります。旧勢力は電子機器にいる魔を操って、変化無相に我々を誘惑して混乱させ、破壊しています。そこに目をちらっと向けるだけで、引き寄せられて魔と一緒に踊り、魔に空っぽにされ、滅ぼされてしまうかもしれません。

 次に、毎日電子機器に大量の時間を費やす習慣をやめましょう。事実上、これらの物の中にある魔はタバコやアルコール、色魔よりも凶悪です。それらの電子機器の魔は上手に隠れており、より狡猾で、より誘惑的で、より悪質なのです。電子機器やゲーム遊びの悪習慣をやめるには、タバコやお酒、色欲をやめることと同じく、注意を払うことが大切です。最初は難しいと感じるかもしれませんが、心を正して厳格に自制し、それらのものを考えず、触れず、完全に放下するように努力すれば、邪悪は乗じる隙がないのを見て妨害しなくなり、消えて行ってしまうでしょう。

 また、携帯電話の使用時間を制限しましょう。今、中国本土では、生徒は登校日に携帯電話を一斉に先生に渡して、週末に返却することを義務づけている私立高校もあります。管理が厳しいため、生徒の成績も良くなり生徒数も増えて、生徒に対する管理の厳しさがこの学校の注目される点で話題となりました。私たちは自己規律を強化し、電子機器の使用や電子ゲーム遊びの時間を減らし、代わりに三つのことを行う時間を増やせば、きっと状態が良くなります。例えば、1日に20分以上パソコンや携帯電話を見ないというように、自分に時間制限を設け、過度に遊んでしまうよりは遥かに良いでしょう。

 師父はこのようにおっしゃっています。「この社会はすでに乱れてしまい、あらゆる悪いものがインターネットに渦巻き、あたかも魔のように回っています。どんなものもインターネットに載せられたら、巻き込まれてしまい、他のものと一緒になって社会、人心、道徳と伝統を撹乱し、人間の生活状態を変えているのです。玉石混交しています」[1]

 ※注:蚕食(さんしょく)とは、蚕が桑の葉を食うように、片端から少しずつ他の領域を侵略すること。

 (続く)

 注:
 [1] 李洪志師父の経文:『二◯一六年ニューヨーク法会での説法』
 [2] 李洪志師父の著作:『各地での説法十一』「二◯一◯年ニューヨーク法会での説法」
 [3] 李洪志師父の経文:『二◯◯四年ニューヨーク国際法会での説法』
 [4] 李洪志師父の著作:『轉法輪

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/5/18/366655.html )
 
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