どれほどの執着心が覆い隠されているのか?
■ 印刷版
 

文/日本の大法弟子

 【明慧日本2020年12月21日】最近自分の修煉や、同修との交流を通して、私たちの間に存在する正しくない現象に気づきました。一部の学習者、古い学習者も含めて、内に向けて探すことに対して、徹底的に行っておらず、多くの執着心が取り除かれてないうえ、さらに覆い隠されました。

 以下、「自分は修めているように見えるが、実際は修めていない。或いは徹底的に心を修めていない。執着心を取り除いていない」ということについて、自分が気づいた問題点を皆さんと交流したいと思います。

 例えば、トラブルに遭った時、「私は修めていますよ。私は心が動じたと感じて、心が痛かったのです」と言った同修がいます。この同修は、心が痛くなるという執着心を取り除けば、或いは解体すれば、心が痛いという感じがなければ、執着心を取り除いたと思って、これが心を修めることだと認識しています。このやり方であれば、恐らく表面上の人心を取り除くことはできますが、心を痛めた執着の本源、つまり深い所に隠された本当の執着心には全然届いていません。

 また、一部の同修はトラブルに遭った時、直接「これは私の情を取り除くためだ」と認識して、その中に隠れた多くの人心を見落としました。さらに、自分が法を守るため、相手が大法を妨害する魔であると思って、自分の執着心に直面しない、自分のどこか良くないのかと完全に反省しない人もいます。

 師父は、「実は、皆さんが乗り越える関はほかでもなく、皆さんの魔性を取り去っているのです! しかし、皆さんはその都度各種の口実をもって、あるいは大法をもってそれを覆い隠し、心性を向上させることができず、機会をその度に逸しています」[1]と説かれました。

 師父はまた、「皆さん、ご存知ですか? あなたが修煉者でありさえすれば、いかなる環境、いかなる状況下でも、遭遇したいかなる厄介なことや不愉快なこと、ひいては大法の仕事のためであっても、皆さんが思っているどれほど良いことや、どれほど神聖なことであっても、わたしはそれらを利用して皆さんの執着心を取り除き、皆さんの魔性を暴露させ、それを取り去っているのです。皆さんの向上こそが、最も重要だからです」[1]と説かれました。

 さらに師父は、「出遭った全てのことは、即ちあなたが自分を修煉者と見做し、自分自身のどこが間違ってしまい、正しくないのかを探すことができるかどうかを試しているのです。つまり、あなたが自分を修煉者として扱うことができるかどうかのことです。私のこの話を覚えておいてください。あなたがもし本当に自分を修煉者として見做すことができれば、何かの出来事、トラブル、あなたの機嫌を損なう出来事に遭った時、表面上にあなたが正しいかどうかに関わらず、自分の原因を探さなければなりません。この問題において気付きにくい自分の動機が間違ったのではないかと自省すべきです。もし修煉者が表面で放下しているだけで、内心ではまだ何かを守り、固守していて、自分の最も本質的な利益が傷つけられないようにしていれば、皆さんに教えますが、これは偽りの修煉です! 自分の心を改めなければ、少しも向上することができず、これは自らを騙しているのです。真に内心から向上することだけが、本当の向上なのです。ですから、皆さんくれぐれも覚えておいてください。どんな出来事や厄介なこと、不愉快なことに遭っても、または誰かと衝突した場合、必ず自分を省みて自分を探すべきです。このようにすれば、あなたは解決されないその問題の原因を見つけることができます。多くの人が以前の気功ブームの時に、自分自身の場が外まで影響することができると知っていますが、実はそういうことではなく、自分が間違っており、宇宙の特性にそぐわなくなったから、周りの全てがあなたと協調しなくなったのです。このような関係です。自らそれと協調できるようにすれば、全ては順調になります。こういうことです」[2]と説かれました。

 私は、「修煉者として何か法に合わないことを行う時、その行動の動機が何であるかについて、しっかり探さなければいけません。なぜ自分がそのように行ったのかと自分に問いただし、その執着心を見つけて取り除き、自分をしっかり修めて、次に同じような過ちを犯さないようにし、少しずつ自分を変えて、より良い人になり、さらに神の基準に達していく」のだと悟りました。

 私は、「自分は修煉したい気持ちが強い、ずっと頑張って自分を修めている」と思っていて、確かに前より向上したと感じ、何かあっても心が動じない時もあります。しかしこの穏やかな状態は、常態となってずっと保つことができません。最近、私は、執着心について、しっかりと掘り出し、一層から一層へ探して取り除けば、根源を根絶することができ、修煉において本質的に変われると気づきました。

 以前、執着心が見つかると、私はすぐに発正を念して、この執着心を解体するようにしました。時々、歩きながら口で「滅」と念じ、長い時は1時間以上ずっと続けることもありました。しかし、この方法は強くない執着心に対してある程度は役に立ちますが、強い執着心ならなかなか役に立たないと気づきました。

 その後、私は頑固な執着心に対して、絶えず自分に「なぜ心が動じたのか」と聞きました。例えば、なぜ心が辛いと感じたのか? なぜ悲しいのか? と自分に聞いて、最初の答えは恐らく他人のどこかが悪いと思うことでしょう。この答えは明らかに法に合わないので、引き続き自分に聞き、答えは自分のどこが悪いのか分かり、初めて合格になります。もし、答えがなかなか出なければ、自分に「たとえ完全に他人のせいであっても、なぜ自分の心が動じたのか? 神様は人間と同じように心が動じるのか?」と絶えず聞いて、一問一答すれば、その執着心を見つけることができます。そして最後にたどり着いたら、すべて自分を守る「私心」が裏で戦っているのです。ここまでになると、私は引き続き自分に、「これは根本的な執着心ではないか? あなたは一体人間になりたいのか? 神になりたいのか? 神になりたいなら、なぜ人間の理屈で物事を図っているのか? なぜこの人心を守るのか?」と聞きます。このように、一層から一層へ深く掘り出すと、その執着心が徐々に現れて来て、さらにその根も掘り出すことができます。ここまでになると、私は心で師父に、「師父、私は神になりたいです。この人心は要りません。この人心を取り除いて下さい。お願いします」と言いました。このように修めて約1週間をかけて、私は本質的な飛躍がありました。

 以前、家庭のトラブルに対して、私は問題ではないと思い、すべて些細なことで、あまり気にしませんでした。例えば、家族が何かしっかり行っていない場合、責めたり、文句を言い、自分は理にかなっていると思っていました。たとえ相手の機嫌が悪くても、基本的に自分の話に従うので、責めることや、文句などの裏に人心が隠れていることに気づいていませんでした。しかし、今私はこれらの人心にすぐ気づくことができ、家族の問題でなく、彼らが気にくわないという心があるからで、前のように彼らに文句を言うことがなくなり、さらにこの執着心自体が出てこなくなりました。例えば、部屋の中が散らかっている場合、自分も忙しくて、彼らは全然手伝ってくれない時、今の私は文句などの考えもありません。以前の焦り、気にくわないなどの心がなくなりました。心性は穏やかな状況になり、ほぼ心が動じなくなりました。これは修煉者としてのあるべき状態だと分かりました。

 修煉を通して、私は一部のずるい執着心が他の執着心を利用して自分を隠していることに気づきました。修煉者は自分が修煉していると思っていますが、実は表面上の執着心だけを修めて、隠した多くの執着心に全然気づいていません。これらの執着心はそもそも私たちの本当の自分でなく、直面しても恥ずかしいことではありません。私たちの最終目標は人間から抜け出すことではないでしょうか? なぜ執着心に直面する勇気がないのですか? すべての執着心を徹底的に修めて取り除くべきではないでしょうか?

 古い学習者もあまり自信満々にならないで、実は多くの執着心について必ずしも気づいたのではありません。自分の一つの考え、一つの念について見分けられず、執着心を自分の考えだと思った時も多いでしょう。ですから、トラブルがあったり、関を乗り越えたりする時、逃げないで、この時こそ私たちが向上する一番良い機会なのです。

 私は毎回向上する時、毎回慈悲の状態に達した時は、すべて私が着実に修煉した時だと感じました。

 師父は、「修煉者の理は常人の理とは相反するものです。人間は気持ちよくいられることが良いことだと思っているのに対し、大法弟子はこれが向上にとって良くはなく、気持ちよくないことが向上にとって良いことだと思っています。(拍手) この根本的な観念を変えたのでしょうか?」[3]と説かれました。

 修煉を通して、今の私は関を乗り越える時、恥ずかしいとか、難しいなどと思わなくなり、逆に天から賜った機会であり、必ず掴まなければいけないと思っています。今、関を乗り越えることが良いことだと思えなければ、その修煉者の心はまだ成熟していない、徹底的に変わることは難しいと思っています。最後の時間に、師父が按排された修煉の機縁をしっかり掴みましょう。

 以上は私の次元での悟りです。法に合わないところがあればぜひ慈悲なるご指摘お願いします。

 注:
 [1]李洪志師父の著作:『精進要旨』「再認識」
 [2]李洪志師父の著作:『北米第一回法会での説法』
 [3]李洪志師父の経文:『二〇〇五年サンフランシスコ法会での説法』

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2020/6/13/407639.html)
 
関連文章