不満を捨て内に向けて探すーー新経文を学び体得
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文/海外の大法弟子

 【明慧日本2023年9月20日】師父が最近になって発表された二つの経文を読んで、以前の経文の「白日の下にさらけ出す」を思い出しました。師父は「わたしたちはそれらの精進していない弟子に自らの不足を認識させ、それらのうわべだけの者を表に現れるようにさせ、違った形で破壊する者をさらけ出し、真に修煉する弟子を圓満成就させているのです」[1]と説かれました。私の個人的考えでは、新経文は主に、長い間修煉状態が悪くて非常に深刻な結果をもたらした人について説かれたと理解していますが、これはすべての弟子にとって、自分自身の内に向けて探す機会でもあると思います。

 「なぜ、その人たちは邪の道を一歩一歩進んで行ったのか」と考えてみれば、「もしかして、自分も小さな邪の一歩を踏み出しているのかもしれない」と自分のことを振り返ってみるべきなのです。

 新経文で正反対の道に走った一つの理由は、「怨恨」の心だと師父は説かれています。大法のプロジェクトで起こる意見の相違は、おそらくトラブルの元だと思います。その過程で闘争心、面子による激しい議論が起こる可能性があります。その結果、自らの意思でやめたり、あるいは除名されたりして、不一致の問題が解決できないままになっています。そこまで至ったら、内に向けて探そうと思ってもなかなか難しくなります。同じような境遇の人が何人も集まると、話がどんどん膨らんでいき、そこから抜け出すのがいっそう難しくなります。大胆な人はさらに強がり、そうでない人もいわゆる「勇気」をもらって、脇で煽るかもしれません。

 師父は、海外の大きなプロジェクトの責任者を任命し、直接指導をなさっています。ですからプロジェクトに対する不満は、師父の按排に反対することとなるのです。もしもある人が、自分は長年プロジェクトに携わってきているから、それに見合う地位や報酬を得るべきだと考えれば、それは自我を膨張してしまい、常人の考えに従い求めることになります。

 最近、私はトラブルに巻き込まれた何人かの同修の話を聞く機会がありました。話を聞いて、内に向けて探すことがいかに難しいかが分かりました。「自分が正しく、他人が間違っている」と簡単に言っていました。他人がいかに間違っているかを分析する理論さえ持っていました。常人なら、同じような考え方をしている人と友人になります。しかし修煉で内に向けて探さなければならないとき、もし自分の「執着」を支持してくれる「友人」が現れたら、邪の道をさらに一歩進むことになるに違いありません。もし、その「友人」が話し上手で、他人の問題点を深く分析するような人なら、事態がより悪くなるのです。修煉は「比して学び、比して修す」[2]と、師父が説かれました。修煉者は、よく修煉ができている同修と一緒にいるなら自分の向上に繋がるのですが、わざわざよく修めていない同修を見つけて、自分の向上ができない理由にしてはいけないと思います。

 また、同修間で、大法の仕事における対立を話題にすることもあります。責任者でないにもかかわらず、事情をよく知っている者もいます。「第三者がトラブルを目の当たりにした場合、内に向けて探さなければならない」と、私たちは法から理解しています。多くのトラブルを聞いたとき、すべて法に則って物事を見ることができれば、おそらく内に向けて探す機会は増えるでしょう。しかし、私は真実が明らかにならない状況に遭遇したことがあります。例えば、ある状況が発生しました。私の仕事に関係していることで、私はそれを解決しに行かなければならなかったので、事情を聞きに行きました。当事者3人にその状況を聞きましたが、3人の話がそれぞれで、その状況に対する理解も違っていました。まるで映画のように、細かいところが多ければ多いほど、解釈が逆の方になることもありました。そのことから「私の立場は裁判官ではない。私に見せられた状況は修めるためであって、他人を裁くものではない。だから、その真実を探求する必要もない」と私は悟りました。

 現代のインターネット時代は、人々に自分の行動の結果を拡散する機会を与えています。ネットで魔性なものを見ると、それを掲載した者は誰かが見ていることを知り、励まされることになります。昔の修煉は「身、口、意」を講じていましたが、今では「指(訳註:何をクリックするか)」も重要になっています。

 今年、私の修煉状態が良くないと感じました。よく考えてみると、修煉の基本的要求に達していないせいだとわかりました。

 注:
 [1] 李洪志師父の経文:『精進要旨』「白日の下にさらけ出す」
 [2] 李洪志師父の詩:『洪吟』「実修」

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/9/9/465089.html)
 
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