一箱の柿
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 【明慧2023年12月12日】ある同修が、「法輪功の人はとても優しいです」と言った81歳の中国人から特別に、一箱の柿を私に渡すようにと頼まれました。

 先日、同修からある書類の記入を手伝ってほしいと言ってきました。彼女のマンションに着いた時はもう夜の11時半で、記入を終えると既に12時を回っていました。エレベーターを降りるとアジア系の顔をした高齢者に出会い、あまり上手ではない英語で「お願いがあります」と話しかけてきました。私は「どうしましたか」と聞くと、彼はごみを捨てに階下に降りたところ、カギを家の中に置き忘れて中に入れなくなってしまい、息子に電話をして、スペアキーを持って来るように頼んでほしいと言うのです。私は2度電話をしましたが、応答がありませんでした。そこで彼に「中国人ですか」と尋ねると、「そうです」と答えました。さらに「どうするつもりですか」と尋ねると、「1階のロビーのソファーで一晩過ごし、8時に事務所が開くのを待って、スタッフにドアを開けてもらおうと思う」と言いました。彼のパジャマ姿を見て、ロビーが寒かったので風邪をひかないかと心配になり、私は「もし、息子さんの住所がわかるなら、鍵を取りに連れて行ってあげますよ」と言いました。彼は「住所は知っています。とても嬉しいです」と言いました。

 その途中で、彼と同じマンションに住んでいた同修は、法輪大法(法輪功ともいう)を放棄しないため、中国共産党に3年以上も不当に拘束され、現在、70歳を過ぎて異国に住んでいなければならないと話しました。今日、私がその同修の書類作成を助けに来なければ、あなたと出会うことはなかっただろうと話しました。彼は私も法輪大法を修煉していることを推測し、いわゆる4.25の「中南海事件」および法輪大法の健康保持の素晴らしい効果などを聞かれました。私たちはずっと意見を交換し、彼に法輪功迫害の実態や法輪功についての真実を伝えました。息子の家に着くと、彼は運転に気を付けるよう促しながら私にお礼を言い続け、帰りは息子に送ってもらうと言いました。夜中の1時近くになっているのを見て、私は「送りましょうか、息子さんを起こしてしまうと後で眠れなくなって、明日の仕事に影響が出ますよ」と言うと、まさか私が車で送ってくれるとは思っていなかったようで、「本当に申し訳ない」と言い続けました。彼はすぐにガレージから家に入り、鍵を取って車に乗り込み、帰り道は法輪功について更に質問をしました。家に着くころには、彼は基本的な法輪功についての真実の姿を理解しました。

 彼は、一年前にこのマンションに引越ししたばかりで、法輪功について誤解していたと言い、法輪功修煉者と初めて接し、修煉者がこんなにも親切だとは思わなかったと言いました。私は真に法輪大法を修煉している人は、「何をしても人(相手)のことをまず考えるようにします。『轉法輪』の本をいつも読んで、師父の教えに従って悪い考えを正している」と言いました。こんな小さなことは何でもありません。

 彼がマンションに入るのを見送り、私が車で家に帰宅したのは深夜1時半でした。

 翌日、この81歳の中国人は、息子の家の庭の木から取った柿を同修の家に持って行き、まだ興奮を隠せない様子で、大法弟子にもう一度お礼を言い、感謝の気持ちを伝えるため、柿を私の所に持って行ってほしいと頼んだのです。

 師父が縁ある人を私のそばに連れてきて下さったことに感謝致します。また、中国共産党の偽りに目を奪われていた人々が、真相を聞く機会を得たことを嬉しく思います。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/12/3/468866.html)
 
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