大いなる善と忍の表れ
文/甘粛省の大法弟子 清静
【明慧日本2012年8月27日】中共による法輪功への迫害は14年目に入りました。これは中国の歴史において最も暗黒、最も野蛮、そして最も残忍なものです。しかし、迫害を受けている大法弟子達は、ずっと大法を信じ、真、善、忍を堅持し、自分の生死を顧みることなく法輪功の真相を伝え、三退を勧め、虚言に騙されている衆生を救い、多くの人の人間性を蘇らせました。特に、迫害に加担してきた一部の警察や彼らの手先達は鞭を捨て、迫害をやめ、悪党を軽蔑するようになり、その中で、大法弟子になって良い未来を選択し、新しい生き方を始めた人もいます。
610弁公室の警官が目覚めた
ある公安局治安科の副課長で、610弁公室の副主任の弥紅(仮名)は、1999年7.20以来、大法弟子への嫌がらせ、家財没収、不当連行や暴行などで大法弟子を迫害してきました。その目的は、自分の仕事に実績を作り、一日も早く上の職務に昇進することでした。そのため、彼は大法弟子が伝える真相を聞くどころか、ますます迫害に輪をかけました。ある日、彼は知り合いの年配の大法弟子の家に嫌がらせに行き、修煉をやめる「誓約書」を書かせようとしました。その大法弟子は自分の修煉体験を彼に教えました。老人は修煉して2年経った頃に胃がんが治り、多額の医療費を節約することができ、家庭は睦まじくなり、仕事も続けることができました。老人は「私達は文化大革命を経験したもの同士ですから、中共のどんな手段も分かるはずです。どうか中共に利用されないでください」と言いました。
警官は文化大革命当時の状況を思い出し、感銘深く「今回の法輪功への迫害は文化大革命の時に使われた手段と同じ政治運動ですね。あなたの一言で私は目覚めました。じっくり考えさせてください」と言った後、彼は嫌がらせをしなくなり、その後、早期に定年退職をしたそうです。
刑務所の見張り役が今は友達に
大法弟子の王寧さん(仮名)は2000年12月に真相を伝えるために上京し、1年の労働教養を科されました。その後、610弁公室は労働教養所の健康診断の諸条件に適しない王さんを県内の留置場に送り、迫害を行いました。そこでの見張り役は趙麗という詐欺の容疑者でした。彼女は県内某工商局の局長夫人という肩書をひけらかして、よく周辺の人をいじめ、特に王さんを殴り、罵声を浴びせました。しかし、王さんは怒らず、時間がある度に彼女に、人として生きる意義や、善悪には報いがあることを伝えました。趙麗は聞く耳を持たず、逆に留置場の担当者に王さんの悪口を言いつけ、結局、王さんは三昼夜にわたって起立の罰を受けることになりました。ある日、趙麗は戸外に出る際、トイレで足を捻挫してしまいました。彼女は人柄が良くないので、同室の誰も彼女を無視しましたが、王さんは以前の出来事を一切気にせず、彼女のご飯を運んだり、日常生活の面倒をみてあげました。この期間に、王さんは引き続き彼女に法輪功の真相や、神佛を敬うことで平安と幸福を得られることの道理を教えてあげました。
趙麗は心から改心し、悪い事や人をいじめるなどの行為をやめようと決心しました。2カ月後、趙麗は罰金を払って釈放されました。留置場を出る際、王さんに感謝の意を示しました。王さんは、必ず善い人になり自力で生活していくように言い聞かせ、彼女は涙ながらに頷きました。その後、王さんが正念により留置場を脱出した後、趙麗は夫と息子と共に、お土産を持って王さんを訪ね、2人は姉妹のように親しくなりました。王さんは彼女一家の三退もしてあげました。
2005年11月、趙麗は夫と親戚を訪問しに地方へ行く際、王さんに子供の面倒を頼み、王さんは喜んで引き受けました。趙麗は感動して「あなたのような大法弟子には家を丸ごと任せても安心できます。絶対に物がなくなったり、事故が発生したりしないからです」と言いました。
巣窟から出たらまず『転法輪』を探す
張平(仮名)は麻薬中毒者で、2007年から2年間の労働教養を科されました。張は甘粛省第一労働教養所に拘禁された際、よく悪質な警官たちに利用され、20数人の大法弟子の監視役を務めました。この監視役たちは仕事をしないか、楽な仕事だけをこなし、残りの時間は極力警察に協力して、大法弟子を暴行しました。時間が経つにつれて、張 はあることを不思議に思い始めました。これらの大法弟子たちは思慮深く、教養があり、そのうえ、叩かれてもやり返さず、罵られても返しません。よく調べてみたら、この人達の大多数は高学歴で、高い社会階層におり、社会において人々に羨望されるような仕事や円満な家庭を持っていたのです。人々が望んでも手に入らない名利や地位を捨て、ひいては打ち殺され、障害が残るまで暴行されても、最後まで信仰をあきらめようとしないのは、法輪功に一体どのような魅力があるのだろうかと考えました。
彼は多くの疑問を持ち、監視をしている大法弟子と話して分かりました。『転法輪』を読み、法輪功を学べば、健康になり、道徳が向上し、社会にも有益になるのです。もし、全国民が学べば、誰も拾ったものを自分のものにせず、夜はドアを閉めなくても安心していられる良い社会になり、更に警察も必要でなくなります。ある日、彼は陇南市からきているある画家の大法弟子と話すことができました。大法弟子は「あなたが麻薬を吸うようになったのは誰の責任だと思いますか? 共産党ですよ。中共は暴政を行い、人々が自分たちの政権に反対さえしなければ、何を食べようと、何を飲もうと、娼婦と遊んで、賭博をし、麻薬を吸って、貪っても全く規制をかけません。だから、多くの高官や警察は麻薬販売に参入し、暴利を貪り、その後は何度でもあなた達を麻薬中毒回復所や労働教養所に入れて、あなた達の家族から金を搾り取っています。ここで、あなた達は奴隷のように働かされ、そのうえ大法弟子に暴力を振るうことによって造った業は地獄に行っても償えませんよ。中共は10種類の悪が揃っている邪教で、最低の道徳理念もなく、あなたを利用し尽くしたら明日はあなたを殺します。何回もの政治運動の中で8千万人が犠牲になりました。これ以上悪党に利用されてはいけません」
彼は夢から覚めたように、それ以後、悪らつな警察に臨機応変に対応し、大法弟子の間のメッセージのやりとりや経文の伝播を助け、新しくきた監視役が大法弟子に暴力を振るうときに極力制止しました。2009年2月、彼は服役を終え家に帰るときに「この黒い巣から出たら、まず『転法輪』を探して、真面目に勉強します」と言いました。