修煉を明確に認識し、法の中で精進する(二)
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2012年10月26日】数日後、私たちは世間話をしていました。彼女は、農繁期を過ぎた頃に夫が時々風水を見て人のために宅地を選別して金を儲けており、毎年の正月には必ず天地に礼拝していると話しました。彼女は夫のことが気に入らないようで、最後に「私は決して神様なんて信じないわ」と言いました。私はびっくりしました。大法の修煉者が神を信じないとは? こんな人もいるのかと私は不思議でたまりませんでした。それならなぜ法輪功を修煉するのかと私は質問しました。すると彼女は嬉しそうに「煉功して体が健康になりました。私は50キロの肥料を背負って山を登り、麓で耕地を開墾し、トウモロコシを栽培して毎年3000キロ余りの収穫がありますよ。それを使って数頭の豚を飼育しています」と話しました。煉功は人間の福を追求するものなのかと私はいっそう戸惑いました。

 「それならなぜ監禁された同修のために正念を発するのでしょうか」と引き続き私が質問すると、「同修に言われました。他の同修が迫害されている時、私たちが正念を発してあげなければ、自分が迫害された時に誰も助けてくれない」と答えました。このために正念を発するのですか? 道理でその威力があまりなかったのだと思いました。「修煉の目的は何でしょうか? 円満成就とは何ですか」と私がさらに質問すると、彼女は茫然として答えられませんでした。そこで私は教えてあげました。「修煉は人が神になることで、大法修煉の目的は旧宇宙の法理から離脱して、新宇宙の真善忍の法理に同化して、高い次元の宇宙を把握する王になるのです。あなたは10年も修煉しているのに神さえ信じないということに、びっくりしました」このような同修がどれだけいるか知りませんが、着実に修煉しているとは言えないと思います。

 20日後、同修が釈放され、私は自分のことを反省しました。真の修煉とはなにか? どうやって修煉の道を正しく歩むのか? どうやって向上するのか? 修煉している私は真に着実に修煉しているのでしょうか?

 師父はいつも私たちを加護され、私たちの一念一存もよく洞察されています。師父に啓示されて、私は『精進要旨』「警告の言葉」を暗唱しました。毎日、目が覚めてからまずこの「警告の言葉」を一通り暗唱します。毎回暗唱して新たな認識を感じ、次第に人間の認識とは何か、大法の法理とは何かがわかりました。「皆さんは、常人として百年千年来、骨の髄までしみ込むように形成された人間の理を変えなければ、人間としての表面の殻を取り除くことはできず、圓満成就できません」(『精進要旨』「警告の言葉」)という理を理解しました。苦難やトラブルに遭ったとき、正念をもって考え、人間の理に陥って見るべきではないと分かりました。

 私の正念は師父が見ておられ、私は旧勢力に加えられた魔難を師父のご加護のもとで乗り越え、今まで歩んできました。師父と神々の保護の下で、私は正しい念を持ち、正しい行ないをして、留置場に監禁されていた時に受けた様々な迫害から護られました。『精進要旨』「再認識」を覚えてから、いつでも私たち自身の向上が第一であり、法を実証しても、人に真相を伝え人を済度しても、迫害を排除しても、自分たちが向上して初めて衆生を救い済度する力があると私は認識しました。

 外部の良い修煉環境の有無はあまり重要でないと思います。なぜなら、修煉は自分の心を修めるので、どこにいても修煉はできます。監禁される日々の中でも、本当に大法の法理に基づいて修煉すれば、同修の助けはいりません。普段、大法弟子の間で話はできないので、大法弟子同士は目つきで交流するしかありませんでした。このような厳しい環境において、どのように向上するのでしょうか? 師父は『転法輪』の中で次のように説かれました。「高次元の法が分からないために修煉ができないことと、内へ向かって修めず、心性を修煉しないので、功が伸びないのです。この二つが原因です」

 修煉は必ず内に向けて探し、心性の方面で努力しなければなりません。実践の中で昇華すれば、学法の時に法理が啓示され、魔難に遭った時には法理に従って自然にトラブルを消すことができます。同修はそれぞれ修煉の道が異なるため、同修に聞いても、あまり参照にならないのです。外に向けて探しても自分自身の向上と魔難を乗り越えるのには役立ちません。形式に流れるのではなく、真に法理に従って内に向けて探し、人心と執着を探して、人間の観念など、骨の髄まで染み込んだ人間の理をはっきり見分けることが必要です。

 それでは、私たちはどのようにして高次元の理を知ることができるのでしょうか? それはよく学法し、伝統文化を勉強し、『九評』を読んで、邪党の文化と無神論を突き破ることが必要なのです。

 (続く)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2012/9/29/263361.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2012/10/22/135998.html)
 
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