【明慧日本2012年12月8日】湖北省武漢市に在住の法輪功修煉者・魏興芝さん(60代)は2009年9月23日夜、自宅で市公安局、610弁公室の警官に不当に連行された。その後、魏さんは武昌(ぶしょう)区裁判所から懲役2年の不当判決を宣告され、武漢女子刑務所に拘禁された。魏さんは刑務所で拷問を含む迫害を受け、転向を強いられたが応じなかったため、刑期を1年間延期された。先月29日、魏さんは刑期満了となり、帰宅するはずだったが、武昌区政法委員会(610弁公室を直轄する組織)の警官は、魏さんを刑務所から直接、楊園洗脳班に送った。
魏さんは保育園の教師だった。魏さんは刑務所に拘禁されてから、一度も家族との面会を許されなかった。刑務所で魏さんは、法輪功を放棄する旨の書面「三書」を書くよう強要され、拷問や虐待を受けた。食事や水を飲むこと、トイレに行くことも許されず、睡眠をはく奪され、真冬に裸足で数日間、立たされ続けた。魏さんは刑務所で受けた迫害により、かなり痩せていたという。
先月29日朝7時ごろ、魏さんの家族は女子刑務所の前で、出所予定の魏さんを待っていた。8時半になって、家族は受付の人に手続きのやり方を聞いたが、ただ「案内所に聞け」と言われるだけだった。家族は案内所で手続きについて尋ねたが、「知らない」と言われ、係員は姿を消した。仕方なく、家族は刑務所の前で数時間待ち続けた。しかし、魏さんは現れなかった。
家族が再び受付の人に尋ねると、いきなり「入るな。今日は上層部の検査日だ」と大声で怒られた。1時間後、責任者のような人物が刑務所から出てきて「魏は迎えに来た弟と一緒に帰った。弟に連絡しなさい」と言って去った。家族はすぐに弟に電話をしたが、弟は「私は今、区の610弁公室の事務所にいる。姉が帰宅できる証明証をもらいにきた。刑務所にも行っていないし、姉の顔も見ていないよ」と言った。つまり、その責任者は家族を騙したのである。
実際、その時、魏さんはすでに区政法委、610弁公室、派出所の警官によって、刑務所から楊園洗脳班に移送されていたという。
家族は、3年2カ月間も不当に拘禁され、さまざまな迫害を加えられた魏さんが、洗脳班で引き続き迫害されることを思うと、心配でたまらない。
(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)