【明慧日本2013年5月29日】法輪功修煉者・楊梅さん(37)は、湖北省女子労働教養所などで2008年から繰り返し不当拘禁を受け、前後5年もの獄中生活を強いられてきた。今年3月24日午前、出所後の楊さんはやつれて見る影もなく、骨と皮ばかりに痩せこけ、歯が抜け、髪が薄くなり高齢者のように見えた。家族は美人だった楊さんの現在の様子を見て、施設の中でどれほどの拷問が行われたのかを目の当たりにし、迫害の残酷さに衝撃を受けた。
今回、釈放を許された原因は、楊さんは長期間の断食で危篤状態に陥ったことで、施設側は楊さんが死亡した場合に責任追及されることを恐れたためであった。一方、楊さんの家族側は外出、自分が受けていた迫害に関する陳情やネットで情報を流すことをやめなければ、楊さんを監視すると中共(中国共産党)当局に脅されている。
2008年に北京オリンピック開催前後、中共当局により多くの修煉者及びその家族に災難が降りかかった。楊さんもこの迫害のもと、同年8月4日に不当連行を受けた後、1年の労働教養処分を宣告された。2009年4月13日、楊さんは監禁施設から抜け出すことができたが、それ以降、家に戻れなくなり放浪生活を余儀なくされた。
2010年9月28日、楊さんは広州市で見張っていた警官に捕まった。1年9ヵ月の労働教養処分を加えられ、同市槎頭女子労働教養所へ収容された。2012年5月30日、湖北省女子労働教養所へ移された。
5年前に楊さんが拘禁されてから、家族と共に精神に大きな圧力を感じ、さらに、絶えず警官による私生活への妨害で、心身共に疲れ果てた楊さんの一家は苦境に陥っていた。その間、楊さんの父親は、娘への心配のあまり、病にかかって死亡した。楊さんの母親は意識がもうろうとした状態になり、街をふらふら歩いていた時に車の事故に遭った。楊さんの娘は、成長期に母親がいないため性格が変わり、うつ病となっている。