遼寧省:割り込み放送した法輪功修煉者 人間地獄で迫害
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 【明慧日本2013年7月3日】遼寧省大連市の法輪功修煉者・張偉さん(44歳男性)は2005年、法輪功が迫害されている事実などの内容をテレビで割り込み放送したため、同年10月、中共(中国共産党)当局に不当連行され、懲役10年の不当判決を宣告された。その後、張さんは営口刑務所、盤錦刑務所、瀋陽市東陵刑務所、鉄嶺刑務所に転々と拘禁された。刑務所でひどい拷問を受けた張さんは現在、重い高度進展型結核を患って呼吸困難を引き起こし、体が極度に衰弱している。

張偉さん

 大連市で自営業を営んでいた張さんは、法輪功を学んでいるという理由で不当に連行され、労働教養所や刑務所に拘禁されて迫害され続けた。

 2005年10月13日、遼寧省遼陽県のテレビで法輪功が迫害されている事実などの内容を割り込み放送した法輪功修煉者・張さんたちは、大連市国保(国家安全保衛)大隊の警官に不当連行された。警官は連行する際、棒で法輪功修煉者たちを殴り、腕が折れた修煉者や、意識不明になる修煉者もいたという。

 22日、不当連行された法輪功修煉者たちは秘密裏に遼陽県刑務所に移送された。刑務所で張さんは理不尽な迫害に断食で抗議し、何度も昏睡状態に陥った。張さんの家族は公安局へ行き、張さんの無罪解放を求めたが拒否された。警官は「国家安全局、省公安庁から『張偉がたとえ刑務所で死んでも釈放しないように』という命令があった」と言った。

 2006年4月、遼陽県裁判所は張さんに懲役10年の不当判決を宣告し、5月20日、張さんを営口刑務所に移送した。

 中共当局は、刑務所で行われている法輪功修煉者に対する残酷な迫害事実を暴露されることを恐れているため、刑務所内の情報を厳しく遮断している。そのため、8年来、張さんが刑務所で受けた拷問について詳しくは分からないが、同刑務所に拘禁されて解放された法輪功修煉者の話や、家族が張さんと面会した時の話や様子から、張さんが受けた迫害の一部が明らかになった。

 張さんは営口刑務所で迫害されたことにより、歩行困難になったことがある。

 2007年12月、張さんは盤錦刑務所第四監区に移送された。盤錦刑務所は法輪功修煉者に対する迫害手段が非常に残酷・陰険で「人間地獄」と呼ばれている。法輪功修煉者・黄成さん、呉連鉄さん、黄立忠さん、盧広林さん、範振国さん、王開明さん、曲成業さんはこの刑務所で迫害を受けて死亡したという。

 盤錦刑務所で洗脳迫害を受けた張さんは、法輪功を学ぶことを止めないため独房に拘禁された。同所の独房に拘禁される法輪功修煉者は皆、スタンガンで電気ショックを加えられたり「トラの椅子」に座らされて拷問を受けたり、蹴られるなどの迫害を受けるという。

拷問の実演:スタンガンで電気ショックを加えられる

拷問の実演:「トラの椅子」

 2011年になって、家族は張さんが肺結核を患い、両腕を挙げられないことを知った。張さんは病気のため刑務所病院に入院させられ、詳細不明な薬物を注射されそうになったが拒否した(中共の刑務所で法輪功修煉者が、神経に損傷を与える薬物などを注射されて障害を負ったり、死亡する例が多くある)。その後、家族は重い肺結核を患った張さんの解放を求めたが、警官に「刑務所で肺結核を患う者は多くいる。釈放する理由にはならない」と断られた。

 昨年4月、張さんの弟夫婦は張さんと30分間、面会した。張さんは痩せ細り、両腕を挙げることも歩行することもできなくなっていた。それに、10本の指の爪が白くなり、指の第一関節が黒紫色になっていた。弟夫婦は、荷物を張さんに渡して欲しいと警官に頼んだが、警官は受け取らず「仲介人に20元を支払って渡してもらいなさい」と言った。

 昨年7月、張さんは再び瀋陽市東陵刑務所に移送され、刑務所の伝染病室に拘禁された。張さんは肺に穴が開いて呼吸困難に陥り、体が虚弱し、マスクをつけていた。張さんの家族は、再び重病のための服役中の一時出所」を求め、刑務所側に千元の健康診断費用を支払った。しかし、刑務所側は、ただの50元を使って、張さんの胸部のレントゲンを撮っただけだった。

 昨年9月、張さんは再度、鉄嶺刑務所病院に移送された。

 張さんの家族は、張さんのことを非常に心配しているという。

 (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2013/6/20/275593.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2013/6/29/140727.html)
 
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