内モンゴル女子刑務所の製品
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  【明慧日本2013年8月4日】内モンゴル女子刑務所では、刑務所 内に「興華服装工場」を建て、受刑者 と不法に監禁された法輪功修煉者達を奴隷のように使って製品を生産している。仕事は公安警察や商工部門の制服の生産のほかに、セーターの刺繍つけ、スカーフのふさつけ、セーターのささくれ取り、割り箸の包装、妻楊枝の包装、蕎麦(そば)の選別など臨時の仕事もたくさんある。これらの仕事は、外部から半製品を刑務所に持ってきて、最後の工程を完成させた後、包装して「中国製」の文字を付けて、依頼元の工場に返送するが、ほとんどは外国に輸出する。選別した蕎麦も、品質が良いものは外国に輸出する。

 内モンゴル女子刑務所は、2003年11月、内モンゴル第一女子刑務所と内モンゴル第二女子刑務所を合併したものであり、内モンゴル自治区女子刑務所とも言う。

 下記文章で言う「受刑者 」とは法輪功修煉者以外の監禁されている人を指し、「奴隷」とは奴隷のように働かされている人を指す。中国共産党の刑務所では、法輪功修煉者も受刑者 と同じく奴隷のように働かされている。しかも、法輪功修煉者は信仰を放棄するよう警察に脅迫され、放棄しない人は残酷に拷問される。

 一、奴隷労働

 内モンゴル第一女子刑務所は奴隷(監禁されている人)の生産によって金儲けをしている。公安警察や商工部門の制服は短期間で生産しなければならないため、刑務所は労働時間を延ばさなければならない。休憩時間がとても短く、数日連続して徹夜をしなければならない場合もあり、耐えられない人は意識をなくすときもある。

 食事時間は十数分しかなく、「奴隷達」はトイレに行く時間もない。始業ベルがなると、皆が隊列になり走りながら作業場に入ってロボットのように働く。トイレに行きたいのを我慢して作業場に入る者 もいれば、食事前やトイレに行った後、手を洗わない者 もいる。かれらが衛生を重んじないのではなく、急いで作業場に入るため手を洗う時間がないのである。「奴隷達」はまさに動物にも劣る生活をしている。刑期が長い者  は、「受刑者達の待遇は機械にも及ばない。機械は止める時があるが、受刑者 達はこの仕事が終われば、あの仕事をやらされ、昼も夜も休み時間がない。来世は動物に生まれ変わってもここには二度と来たくない」という。

 警察はいつも「赤字になる」という口実で労働時間を延ばす。作業場で夜遅くまで労働した後、寮に戻ってもまた手作業をして、刑務所のために最大の利益を捻出しなければならない。任務を完成できない「奴隷」は、夜明け3~4時まで労働しなければならない。刑期が満了する前に、刑務所で死ぬ人もおり、苦しみに耐えられないため、首をつって自殺した人もいる(自殺事件は両刑務所合併前のこと)。

 刑務所の各区域ではいろいろなおかしいことが起こる。刑務所内のトイレの使用は厳しく制限されており、午前と午後、各々一回しか使用できない。そのため、下痢をしている人や尿が近い人はとても困る。受刑者  達は緊急時に例外としてトイレを一回使わせてもらうために、トイレを管理する受刑者  によく「贅沢品」を賄賂として渡す。家が貧しい者  は賄賂として渡すものがないため、我慢できなくなると、警察が見ていない時に、仕上げた衣服の積み荷の後ろに行って排尿する。ビニール袋のなかにする人もいれば、直接衣服の積み荷に排尿する人もいる。仕事を頼んだ会社は出来上がった服装品にしみがあるのを見て、運送中に水が濡れたと思うかも知れないが、実はそれは排尿の痕である。

 二、極めて不潔な製品「SARS」時期のマスク

 内モンゴル第一女子刑務所ではよく断水する。警察は水を節約するためにわざと断水させる。故障のため停水する時もある。10日以上断水する時もあるが、そのため作業を中止することはなく、生産は正常通りに行う。水がないため「奴隷達」は作業中トイレに行った後も手を洗うことができない。こんな服装工場で生産した製品に、汚れや病原菌がないわけがない。

 中国本土でSARS(サーズ)が起きた時、大量にマスクが必要になった。当時内モンゴル第一女子刑務所では日夜やすみなしに大量のマスクを生産したが、生産したマスクはとても不衛生だった。生産過程において、警察は製品の衛生面などすべて無視して、大量に生産してお金を稼ぐことだけを追求した。刑務所での生産状況をよく知っている警官達は、だれも商店から買ってきた衣服などをそのまま使うことなく、必ず一回洗ってから使う。警官達がこのようにするのは、買ってきた商品は刑務所の奴隷製品かもしれないからである。

 セーターのささくれをとる作業を、決まった時間内に完成できない者  は、手段を選ばず誤魔化しをする。靴ブラシで強くブラシをかける人もいれば、セーターに唾を吐きかけた後、汚い手で上下左右にこする人もいる。

 割り箸と妻楊枝を包装する時、一部の者  は曲がった割り箸や妻楊枝を尻の下に敷き、体重でそれをまっすぐに伸ばす。妻楊枝の包装と蕎麦の選別には、道具として小さい容器を使うが、食器を使う者  もいれば、毎晩陰部洗い用の特別な器を使う人もいる。刑務所では水も贅沢品なので、入浴は贅沢なのである。刑務所で迫害されている法輪功修煉者は、長い間入浴したことがない。受刑者  達は毎日2杯(お昼と夕方各1杯)の水しかもらえない。夕方もらった水を少し分けて、この特別な器で体を洗う。妻楊枝を包装する時と蕎麦を選別する時には、この特別な器を道具として使う。

 蕎麦選別のメーカーの要求はとても厳しく、上等品を選び出さなければならない。上等品は外国に輸出して金を稼ぐ。やさしい外国人に言いたいが、このような「中国製」の商標が付いた奴隷製品を手に入れた時、その生産過程を想像したことがあるだろうか。蕎麦は食品であり、妻楊枝は歯をほじくるものだが、これらの奴隷製品の裏に罪悪と汚濁が隠されていることをご存じだろうか。

 内モンゴル第一女子刑務所の各部門にはみな老人や病人がおり、彼女達は肝臓病や肺結核、体調が悪いなどの原因で作業場に行くことができない。しかし、刑務所は絶対に彼女たちをただで養うことはしない。彼女達も寮でスカーフのふさつけ、セーターのささくれとり、妻楊枝の包装、蕎麦の選別など臨時の仕事をやらなければならない。全員がこのような人で構成された寮もあり、中にはいろんな伝染病にかかって、いろんな病毒や病原菌を持っている人もいる。想像してほしい。小さい部屋に人数が多く、衛生条件も悪い環境で、このような病人の手を経て生産した製品に、病原菌がないといえるだろうか。これらの製品はほとんど日本や欧州など外国に輸出される。

 ある者は刑務所の警官が不正にお金を稼ぐことに不満を覚えて、刑務所でやっている割り箸の包装、妻楊枝の包装、そばの選別などの内情を、特殊な方法で関連部門に報告したことがある。報告を受けた一部の部門は、予告なしに不定期に刑務所に行って検査したこともある。こんなとき、刑務所の所長から一般の警官まで全員不安になり、警官は受刑者達に指示して、あちこち製品を隠して騙している。このようなことは数回もあった。しかし、共産党幹部達は賄賂さえ贈れば、すべての罪悪に目をつぶってしまうので、検査で本当に問題を発見したとしても、問題を解決することはない。毎回検査の時に警察が製品を隠して騙すのは、賄賂のためにお金を使いたくないからである。

 三、受刑者の健康軽視

 内モンゴル第一女子刑務所は生産量が多く作業量は多いが、休憩時間と飲食条件は非常に悪い。警察が定期的に受刑者の食料として購入する食品は、すべて品質が悪いものや消費期限が切れたものである。刑務所内で買う歯磨きや洗剤などはすべて偽物である。

 刑務所中の各部門にはみな自家用の「白菜漬物ホール」がある。これらのホールはみな力持ちの女子受刑者に掘らせたもので、とても深く、中の面積も小さくない。外部の人はこれらのホールの用途を知らないが、実はこれは野菜を保管するのに使うのである。しかし、新鮮な野菜を保管するのではなく、白菜の漬物を作るのに使うのである。毎年10月になると、安価な白菜が大量に出回る。すると、刑務所側は白菜を大量に購入して、洗浄もせずにそのままホールの中に投げ込み、水を入れて、その上にビニールシート敷いて土で埋める。1カ月ぐらい経つと、白菜は発酵する。このとき食べればあまり臭くないが、このときは食べさせない。翌年4~5月になって初めて食べさせる。これから8月まで毎日白菜の漬物を食べさせるのである(中国北方では7~8月はいろいろな野菜が一番多い時期である)

 このホールは室外にあるため、白菜を漬けている中に鼠の死体がよく見つかる。鼠の死体を見た者は、「鼠の死体はとても大きい」と言う。夏になると、ホールの中にはゴキブリやうじなどがいっぱい這い回っており、蠅などもいっぱい飛び回っている。どんなに汚いものでも、受刑者は食べなければならない。腐った白菜漬は匂いがとても臭く、「こんなに臭いものは恐らく豚でも食べないだろう」と言う者もいる。しかし、監禁されている受刑者と法輪功修煉者は、このように腐った白菜漬を毎年半年以上食べなければならない。

 四、正義ある人に呼び掛ける

 内モンゴル女子刑務所は受刑者への虐待と搾取を隠しており、「悪人を教育する」という名目で、実は善良な人を迫害し、彼らを奴隷のようにこき使って金儲けをしている。しかも、刑務所の中では受刑者に犯罪手口を教える。いったん外部の検査団が刑務所に来て検査する時は、警察は法輪功修煉者を隠して、ほかの受刑者に指示して見えないように厳しく管理する。このように法輪功修煉者が検査団に真相を話せないようにするなどして、手段を選ばずに検査団を騙している。

 中国共産党は法輪功修煉者を残虐に迫害するだけでなく、すべての生命を軽視し、踏みにじっている。品質が悪く、汚い商品を中国人に売るだけでなく、このような商品を外国にも輸出して、外国人まで害している。全世界のすべての正義ある人に中国共産党を唾棄し、国際人権組織は中国共産党の刑務所を取り調べるよう呼びかける。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2012/2/19/253254.html)
(English: http://www.clearwisdom.net/html/articles/2012/3/17/132139.html)
 
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