【明慧日本2013年7月19日】(明慧ネット特別報道)過去14年間、法輪功修煉者に対する非合法な労働教養は、中共(中国共産党)が善良な国民を迫害する主な手段であった。1999年7月から2013年7月まで、明慧ネットは25411件の労働教養による迫害事例と、不法に刑を言い渡された11597件の事例を報道した。迫害は現在も続いており、この時期に発表されたすべての報道は、法輪功修煉者が危険を顧みず努力した結果であり、非常に貴重である。
1999年から、明慧ネットは、一貫して法輪功に対する中共の迫害の真相を暴露することに力を尽くし、迫害事例を最も全面的に、最も数多く報道したウェブサイトであり、報道された資料は被害者自らが直接手に入れた情報である。報道された数万篇の記事は、今回の迫害の形式、地区、数等についての詳細、そして迫害が行き詰っていくまでの過程について、真実を記録している。
注目すべきは、中共が迫害の事実を強引に「国家機密」と称して、あらゆる手段を使って真相を覆い隠し、迫害の情報を提供した法輪功修煉者を迫害したことである。そのため、明慧ネットを通して暴露されたこれらの事例は依然として、実際に発生した事例の氷山の一角にすぎない。特に、生体臓器移植のドナー供給源として、法輪功修煉者を大量に拘禁し殺戮した罪悪は、ほとんど闇のなかに隠されている。われわれは、これらの罪悪が近い将来、必ず更に徹底的に暴露されると堅く信じている。
本章で提供する数値は不完全統計であるが、事例の数と迫害の詳細は衝撃的なものであり、中共の邪悪な迫害の真実を伝えている。
下記の図1は2000年から2013年までの間、明慧ネットで発表された中国全土の各省、直轄市、自治区で労働教養により迫害された事例の報道数である。図2は2000年から2013年までの間、明慧ネットに発表された労働教養の迫害事例の毎年の統計である。2つの図には関連する歴史的な状況に関する簡単な説明を添えている。
図1:過去14年間、明慧ネットで発表された、労働教養により迫害された中国全土の各省、直轄市、自治区での事例の報道数(不完全統計)
図2:2000年から2013年までの間、明慧ネットで発表された、労働教養により迫害された事例の毎年の統計数(不完全統計)
図1は過去14年間、明慧ネットで発表された中国全土の各省、直轄市、自治区で労働教養により、迫害された事例の報道数(不完全統計)である。その中で、東北三省、及び河北省、山東省は特に迫害が酷い地区であり、その次は四川省、湖北省などである。なかでも遼寧省の馬三家労働教養所、山東省の王村労働教養所、河北省の高陽労働教養所、黒竜江省の万家労働教養所、吉林省の黒嘴子(さいし)労働教養所の法輪功修煉者に対する迫害は、その残酷さと悪徳さで悪名高い。
2001年は中共の法輪功に対する迫害が最も酷かった時期であり、中共が国民の恨みを煽るために自作自演した天安門焼身自殺事件も2001年に発生している。2004年になるまで、中共による迫害は非常に激しかったが、2005年以降、迫害は少しずつ弱まっていった。法輪功修煉者の絶え間ない反迫害につれて、現在中共による迫害はすでに行き詰まっている。多くの労働教養所は法輪功に対する迫害に加担して、一時は多額の金銭を購ったが、現在はすでに引き続き存続することができなくなっている。
例えば、2013年7月5日、非合法に北京新安労働教養所に拘禁されていた法輪功修煉者の大部分は、家族または現地の警官に迎えられた。北京女子労働教養所は5月から非合法に監禁されていた法輪功修煉者を釈放し始め、7月にはそれらの労働教養所に法輪功修煉者がいなくなった。最近、遼寧省朝陽市西大営子労働教養所に非合法に監禁されていた全国各地の10数人の法輪功修煉者が全員釈放された。中共は依然として高圧的な圧力の下で、転向(中共の用語で、「真・善・忍」の信仰を放棄し、中共に屈服すること)していない一部の法輪功修煉者を地下洗脳班、あるいは直接刑務所に移送しているが、この状況は決して長くは続かない。なぜなら正義が邪悪に勝つ日はすでに眼前に来ているからだ。
労働教養所は一部の法輪功修煉者を釈放したが、これは中共が悪事を停止するということではない。中共の邪悪な本性は、犯罪をやめないのである。しかし、14年にわたる、法輪功修煉者の揺るぎない反迫害と各界の正義ある人々による譴責は、中共による法輪功への迫害を行き詰まらせている。
中共の労働教養による迫害の背景
中共の労働教養制度とは、法律上の手続きがないまま、国民の人身の自由を剥奪する完全に違法な制度であり、国内外から譴責され、更に国連によって、直ちに取り締まるべき邪悪な専制制度としてリストアップされている。
過去14年間、労働教養制度はずっと中共が、中国国民のなかで最も善良な集団である法輪功修煉者を迫害する手段として用いられた。彼らはただ「真・善・忍」に従って、良い人になり、同時に周囲の民衆に法輪功の真実を伝えたという理由だけで、中共の警官によって各地の労働教養所へ不当に連行された。今日まで、多くの法輪功修煉者はすでに4回、ひいては5回の労働教養を科されたことがある。
労働教養所で、警官は暴利を貪り、法輪功修煉者に高負荷の奴隷労働を強要した。労働環境は往々にして有毒物質にあふれ、体に害をもたらすが、いかなる防護措置もとられなかった。奴隷労働への参加を拒否したり、決められた作業量を完成できなかった法輪功修煉者は、各種の拷問と体罰により虐待された。労働教養所は、ひいては法輪功修煉者を「奴隷」として、売買した。例えば、遼寧朝陽労働教養所はかつて、北京新安労働教養所から法輪功修煉者を「購入」し、奴隷労働に従事させるなど、中共の労働教養所は無法の限りを尽くしている。
法輪功修煉者に信仰を放棄させるために、中共は各地の労働教養所にいわゆる「転向率」の目標を課した。奨励金と職位で、労働教養所の警官を脅したり誘惑したりして、法輪功修煉者を強要し、本心に逆らって、信仰を放棄する、いわゆる「転向」をさせようとした。「転向」を拒否した法輪功修煉者は各種の非常に残酷な拷問に遭い、多くの人が不具となり、死に至った。
中共の労働教養制度は19世紀の50年代に、いわゆる「右派」の知識人に対する迫害からはじまった。その後、中共により、不当に扱われ陳情を続けていた、各種の罪のない民衆に対する迫害に使われた。明らかに中共の労働教養制度は、すべての中国人に対する脅しを目的としている。大陸の法輪功修煉者と明慧ネットは、中共の労働教養による迫害を暴露することに尽力してきた。これは、法輪功修煉者の権利を守るだけでなく、すべての中国人の人身の自由と安全を中共の侵害から守ることでもある。