四川省:飛行機設計研究所のエンジニア 実刑判決を宣告される
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 【明慧日本2013年8月17日】四川省成都市の法輪功修煉者・劉永生さん(46歳男性)は昨年7月、警官に不当に連行され、新津県刑務所に拘禁された。今年5月、新津県裁判所は秘密裏に劉さんに実刑判決を宣告した。しかし、劉さんの家族に裁判について通知せず、判決書も渡さなかった。

 劉さんは南京航空航天大学の飛行機専攻で、1987年に中国航空工業成都飛行機設計研究所に就職し、エンジニアになった。

 しかし、1999年7.20中共(中国共産党)当局は法輪功に対する弾圧を開始し、劉さんは法輪功を学んでいるという理由で不当拘禁、労働教養、拷問、解雇などの迫害を受けてきた。それに、劉さんの家庭は幸せだったが、中共当局の圧力の下で、妻は劉さんと離婚手続きをし、家庭崩壊してしまった。

 昨年7月12日夜、劉さんは新津洗脳班の近くで法輪功が迫害されている内容のチラシを貼っていた時、花橋派出所の警官に不当に連行され、新津県刑務所に拘禁された。家族は何度も劉さんに面会に行ったが、すべて拒否された。

 今年5月13日、劉さんに逮捕状が出されたことと判決を下されたという情報を聞いた家族は、公安局へ行き、「逮捕状はなぜ、家に送らなかったのか?」と問いただしたところ、警官は「送った」と嘘をついた。同日、家族は劉さんの弁護士と一緒に裁判所へ行き、劉さんに関することを聞いた。裁判所の者は「劉永生は懲役3年の判決を宣告された。判決書は明日、刑務所にいる劉永生のところに届く。上訴期間は10日だ」と話した。

 家族はその日、すぐに新津刑務所へ行き、劉さんとの面会を求めたが、以前と同じように断られた。しかし、刑務所の警官に「もし上訴をしなければ、面会を許す」と言われたという。

 5月17日、劉さんの家族は劉さんの情報を聞こうと、成都市中級裁判所へ行った。そして、劉さんの案件にかかわっている裁判官・李松の電話番号を教えてもらった。その後、家族は何度も李松に電話をしたが、1度も電話に出なかった。家族は再び中級裁判所へ行き、李松に会おうと思ったが、会えなかった。

 家族は劉さんの無実を訴えたようとしたが、受け入れてくれる部門がなく、弁護士に依頼することにした。6月24日、弁護士は李松に会うために中級裁判所へ行ったが、会えなかった。仕方なく、中級裁判所の受付に代理委託などの書類を渡した。その後、弁護士が刑務所で劉さんと面会したとき、劉さんが5月19日に控訴状を出したことを知った。

  しかし、今日になっても、弁護士と家族は関係者から何の返答もないという。

  劉さんの控訴状には「法輪功の教えは真、善、忍に従って修め、心性を高め、道徳心を向上させ、良い人になることを目指すもので、社会に危害は一つもありません。憲法に、国民は信仰の自由と言論の自由という権利があると書かれています。私は国民の1人として、法輪功への信仰、法輪功の修煉、法輪功が迫害されている事実を人々に伝える行為はいずれも、現在の中国の法律に反していません。つまり、法輪功への信仰は合法で、法輪功の修煉も合法で、法輪功が迫害されている真相を伝えることも合法です。ですから、法輪功が迫害されている内容のチラシを街で貼ったことは違法ではなく、罪でもありません」

  「法輪功修煉者が洗脳班の迫害によって死亡したことで、司法関連部門に訴えに行っても、さらに、さまざまな部門に訴えに行っても、聞いてくれなかったのです。そこで、このような事件を起こさないよう、関係部門の注目を引き起こし、人々の正義と良識を蘇らせ、法輪功修煉者の人権を守ろうと、私はそのチラシを貼りました」

  劉さんは控訴状に「裁判所の私に対する起訴は法律的根拠がなく、犯罪事実もなく、罪名は不成立です。違法な起訴です」と記した。

 (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2013/7/16/276725.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2013/8/11/141517.html)
 
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