【明慧日本2013年9月5日】北京市昌平区の法輪功修煉者・陳淑蘭さんと両親、弟2人、妹は法輪功を学び、幸せな家庭だった。しかし、中共(中国共産党)当局が1999年7.20に法輪功への弾圧を開始し、一家6人はさまざまな迫害を受け、両親、弟2人、妹は死亡し、陳さん1人だけが生き残ったが、昨年12月16日、陳さんは民衆に法輪功が迫害されている事実を伝えたことを理由に、松園派出所の警官に連行され、留置場に拘禁された。
陳淑蘭さん |
今年5月23日と8月1日、区の裁判所は陳さんに対して2回開廷した。
先月1日、裁判所での開廷日、陳さんは法廷の入り口に立っている娘の姿を見ようと、顔を後ろに向けようとしたが、司法警官に注意され、後ろを向くことも許されなかった。裁判終了後、警官は陳さんを法廷からエレベーターまで引きずった。陳さんの家族がちょうどエレベーター前に立っていたが、陳さんと家族を会話させないため、警官は陳さんの頭、肩を強く押さえてエレベーターに押し込んだ。
先月5日、陳さんの娘は留置場から陳さんが胸椎、腰椎ともに骨折し、公安病院に運ばれたことを知らされ、弁護士が病院へ面会に行くことを聞いた。翌日、家族と弁護士が病院に駆けつけ、陳さんとの面会の手続きをしたが、面会は禁止された。面会ができない理由として、留置場側は陳さんが骨折で車椅子に乗れず、面会室に来られないためだと説明した。
しかし、弁護士は「8月1日の裁判のとき、陳さんは自分で歩いて法廷に入ったが、なぜ突然、歩けなくなったのですか」と聞いた。留置場側は「裁判所から留置場に帰る途中、車の揺れで陳は骨折した」と答えた。その話を聞いて、「北京市の道路の状態はとてもよい。たとえ車が揺れても、骨折までなるでしょうか? しかも、車に乗っている人のうち、なぜ陳さんだけが骨折したのでしょうか」と、家族と弁護士は留置場側の言い分の矛盾を指摘した。
陳さん一家、5人は法輪功を学んでいるという理由で、当局に迫害され死亡した。それに対し、国連人権委員会の専門家が、典型的な判例として調査している。
陳さん一家 |
陳さんはかつて、当局の裁判所に実刑判決を下され、7年6カ月にわたって刑務所に拘禁されていた。
陳さんの一番目の弟・陳愛忠さんは2001年9月20日、唐山市荷花坑労働教養所で迫害され死亡した。妹・陳洪平さんは高陽労働教養所で警官に両足を折られ、2003年3月5日に死亡した。二番目の弟・陳愛立さんは2004年11月5日、唐山豊南県冀東刑務所で迫害を受け死亡した。母親・王連栄さんは迫害され、2006年8月、放浪生活中に亡くなった。父親・陳運川さんは迫害から逃れるため、名前を隠し、他郷を放浪していた。2007年の秋、父親は北京女子刑務所へ行き、拘禁されている陳さんとの面会を求めたが、身分証を所持していないという理由で面会を拒否された。その後、父親はとても奇妙な交通事故に遭い、死亡した。しかし、未だにその事故の真相は明らかになっていないという。