文/黒竜江省の大法弟子
【明慧ネット2013年9月18日】昨年4月初めのある日、午前10時頃、同修である夫に極めて重い病業状態が現れました。同修の皆さんは正念を発してくれました。夫は私達に「あなた達は怖がらないでください。私は大法に創られた生命です、私は死を恐れていません。しかし、私は死にません。なぜなら、私の命は法を実証するためにあるからです」と言いました。「物事の善し悪しは人間の一念によるものであり、その一念の違いによって異なる結果がもたらされることがある、とわれわれは言います」[1]この一念があったため、夫は私が住む市の最も権威ある病院の一つの奇跡となりました。
私達はいっしょに「法輪大法は素晴らしい」『論語』『洪吟』を心で念じました。その時、夫のために発正念を同修達にお願いした通知が、市内のすべての地区に伝わりました。
午後2時頃、夫は昏睡状態になり、夜10時頃には、さらに深い昏睡状態となりました。翌日午前5時になっても、依然として同様の状態でした。どうすればいいでしょうか? 今日は休日で、義理の父母と一緒に食事をする約束でした。彼らは常人です。このような状況を理解することができるでしょうか? もし彼らがやって来て、このような状況を見て、病院に救急措置を求めるならば、誰が阻止することができるでしょうか? 私は夫のあの一念を知っており、彼には絶対問題がないと分っていました。たとえ病院に行ったとしても、医師の助けを求めるためではありません。すべてを放下して、ただ衆生のためだけを思っています。
私達は夫を病院に送りました。同時に夫の妹婿にも知らせました。病院でCT検査をすることになりました。夫がCT室に送られた時、私は心の中で「師父、検査結果がどうであれ、私は師父が按排してくださった道を歩みます」と思いました。医師は「夫はすでに望みがない。理由は脳幹部が出血しており、しかも出血量が多く、出血時間も長い。年齢が若すぎて、血液が吸収されにくい」との見解を述べました。副医長は、入院治療は必要ない(治療する価値がない)と提案し、後のことを用意するようにとまで言われました。葬式業者も注文を取りに来ました。
しかし彼らはすべて間違っていました。彼らは最も重要なことを忘れていました。「人の生死は、人間に制御されるものではない。大法弟子は師父の加護の下にあり、常人がそれを決めることができるでしょうか?」。同修なら誰しもこのことに自信がありますが、しかし、妹婿は常人で、彼はこんなに大きいプレッシャーに耐えられず、また修煉者を理解することもできませんでした。
1日目、妹婿は後の事を用意しようと言いました。同修は「焦らないで、何の問題もないですよ」と言いました。彼は信じてくれませんでした。娘婿は彼の友人である別の病院に勤める医師を呼んで来ました。その医師は私に「信仰があれば、祈ってあげてください」と言いました。医師は、医学的にはもう夫を救えないから、神に願い、天に任せようと言いたかったのです。私は「私は法輪功を学んでいます」と答えました。医師は「いいですよ。あなたは祈ってあげてください。後は彼の運次第です」と言いました。1日目はこのようにして過ぎていきました。
翌日、医師は病室を巡回して、当直医がまた「後の事を用意しなさい」と言いました。
妹婿はまた慌てて、「じゃ、後のことを用意しましょう。さもなければ間に合いませんから」と言いました。私達は「安心してください。大丈夫です」と言いましたが、妹婿は依然として信じてくれませんでした。
正午12時、看病してくれていた同修が夫の病床の傍で正念を発すると、夫が目を覚ましました。夫は緊急救助室にいる他の患者とその付き添いの家族に「私の命は法輪大法から授かったのです」と言いました。言葉はあまりはっきりしていませんでしたが、みんなはすべてしっかり聞き取りました。
3日目、医師が来て、その他の患者を見ただけで、行ってしまいました。医師はすでに奇跡が起きたことを察知していました。
妹婿は大法弟子の話を少し信じるようになりました。夜になると、夫は情緒が不安定になりました。その時私は、夫の気分が悪いのではないかと思いました。夫は絶えず寝返りをし、その上、手足をじっとせず、点滴の注射針が絶えず外れ、私は何度も看護師を呼んできました。
その時、私と2人の男性同修はどうしたらよいか分からず、夫に「どうしてほしいですか?」と聞きました。夫は「家に帰ります!」としっかりした口調で答えました。私は分かりました。私は看護師を探してきて、点滴を中止するように頼みました。点滴を中止した後、夫は静かに眠りにつきました。
その時、すでに夜11時過ぎでした。看護師は私に当直医の所へ行って、署名してほしいと言いました。具体的にどんな内容なのか、私はまったく見ないままに署名しました。恐らくどんな危険があっても病院側は責任を負わないなどの内容だろうと思いました。私が署名をした後、医師に聞かれました。「あなたはこのことに責任が持てますか?」。私は「はい」と答え、医師はまた「看護する人の中に、あなたの夫の家族がいますか?」と聞きました。私が「いません」と答えると、「あなたはこの責任をとることができますか?」と重ねて聞かれ、私は「とります」と答えました。
私が帰ろうとした瞬間、医師は突然私に「あなたの夫が危険になった時、あなたは緊急措置をとりますか?」と聞きました。私は少し躊躇しました。これは邪悪が私の隙に乗じようとしているのだと分かっていました。私は医師に「起きてもいないことに、私は答えたくありません」と言って、医局を出て行きました。
点滴を中止した後、夫の血圧が200まで上がりました。その時、私は少し動揺しました。私は直ちに自分を探して、自分はあまりにも血圧の数値を重視し過ぎていることに気づきました。血圧は常人の健康の指標であって、修煉者にとっては仮相に過ぎません。私は気持ちを落ち着かせ、心を静めて2人の男性同修と発正念しました。すると、血圧は200から190へ、さらに170にまで下がりました。
翌日、私は夫の妹婿に退院の件を相談しました。妹婿はとても理解できず、かんかんになって怒り、私を殺すとまで言い放ちました。私は彼の情に動かされず、彼を救いたいと思いました。最後、妹婿は夫の母に知らせることにしました。私も、もうそろそろ言う時だと思いました。姑は病院に来てから、情緒がとても不安定になり、最後に自分の息子と相談して、病院にはあと2日間いて、その後、退院することに決め、息子も母親の意見に賛成しました。
退院すべきかどうか、常人と相談すべきかどうかについて、同修の中でも、多く議論しました。同修はすべて大法を守るため、大法弟子を守るため、正しく道を歩むために考えていることが私にはよく分っています。ここで、私は同修にお礼を言いたいと思います。同修が誠実で善良であることに感謝したいと思います。
(続く)
注:
[1] 李洪志師父の著作:『轉法輪』