裁判官が秘かに認める「法輪功に弁償すべき」
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 【明慧日本2014年2月27日】河北省の法輪功修煉者・李志勤さんは、2007年に寧晋県公安局の警官に殴打され死に至った。家族は告訴したが、6年後、同省高等裁判所に却下された。しかし、裁判官は秘かに「(李志勤事件は)確かに賠償すべきだ。しかし、このような事は多すぎて、次から次へと追及されれば、やりにくくなる」と認めたという。

 被害者の家族は嫌がらせをされる

 李さんが2007年9月12日に寧晋県公安局の警官に殴打され死亡した事件で、家族は6年間にわたって、県裁判所から省高等裁判所まで告訴した。期間中、家族は県公安局の警官に脅され、監視され、嫌がらせをされた。 

 2013年7月5日、河北省高等裁判所は李さんの案件を受理した。 

 2013年7月8日深夜、ケイ台市・寧晋県公安局の警官と610弁公室メンバーは、李さんの家を包囲し、李さんの息子をケイ台市洗脳班まで連行し、不当に1カ月以上拘禁した。警官は李さんの息子に告訴しないよう脅迫したり、救援する民衆の名簿を引き渡すよう強制したりした。李さんの息子は精神的圧力により、もう少しで手首を切るところだった。 

 李さんの息子は帰宅した後、元の商売が台無しになったため、他地区へ行ってアルバイトしなければならなくなった。寧晋県の警官は追いかけて嫌がらせをし、老人や子供を含む家族全員が正常な生活ができなくなった。李さんの妻は今なお電話に出る勇気がなく、路頭に迷っている。 

 河北高等裁判所が告訴を却下

 2013年9月、河北省高等裁判所は弁護士に通知や公聴会などの法的手順が一切ない状況下で、告訴を却下した。理由は「寧晋県公安局は李さんが心臓病の突発により死亡したと主張しているため受理できない」という。

 河北省高等裁判所は、寧晋県公安局の警官が暴行した事実に一言も触れなかった。2007年9月12日夜10時半ごろ、李さんは部屋で寝ていた時、明かりも消していた中で、10数人の警官は突然壁を乗り越えて侵入し、李さんをぐっと引っ張って殴り始めた。李さんの息子は「あなた達はなぜ人を殴るのですか!」と叫んだが、警官は李さんの息子を地面に押さえつけた。音が聞こえて急いで部屋に入ろうとした李さんの妻は警官に入り口で遮られた。この時、警官はいかなる証明も提示しなかった。 

 意識もうろうとしていた李さんは手錠をかけられて連行された。李さんの妻は「あなた達は誰ですか?」と聞き、警官は「趙県公安局、寧晋県公安局だ」と答えた。後日、正確な情報により、加害者は申健中をはじめとする寧晋県国保(国家安全保衛)大隊の警官だと分かり、趙県公安局の警官が協力したという。 

 河北省高等裁判所は、2013年9月23日の却下書類の中で次のように書いた。「本裁判所は審査に基づき、以下の結論を出した。寧晋県公安局は李志勤を拘留していた期間、李は心臓病の発作を起こし、手を尽くしたが助からず2007年9月13日に死亡。この事実に対して、趙県公安局・随行医師・救急車の運転手・趙県病院などが証明できる。原告側は寧晋県公安局が李を殴って致死させたことを主張することに関して、証拠が不足している。さらに、寧晋県公安局は拘留する前に、すでに李の心臓病の状況を十分に配慮し、病院の救急車を準備して、心臓病が突発した時直ちに緊急措置を取り、すでに義務を尽くした。従って、ケイ台市中級裁判所が出した(2013)刑法賠通字第5号文書は適切であり、告訴を却下する」 

 しかし、李さんにはまったく心臓病の持病がない。仮に心臓病の持病があるとして、警官は事前に救急車まで用意し、なぜ李さんに対して暴力を振るったか、殺そうとする以外にはないはずだ。 

 やましい人は常にびくびくする 

 李さんの弁護士は河北省高等裁判所に行き、訪ねた際に責任の裁判官でさえ「(李志勤事件は)確かに賠償すべきだ。しかし、このような事は多すぎて、次から次へと追及されれば、やりにくくなる」と認めた。この事件は、中国共産党が法輪功を迫害している実情を現した。 

 (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照) 

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2014/2/9/287492.html)
 
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