【明慧日本2014年4月1日】江蘇省昆山市の法輪功修煉者・李紀南さん(60歳女性)は今年1月24日、町で法輪功の横断幕を掛けていたとき、警官に連行され、昆山市留置場に拘禁された。警官は李さんに「お前に実刑判決を下してやる」と言って脅した。
李さんは修士課程を修了した後、教師になったが、公務員に合格し、政府部門に転職した。1993年、李さんは山東省沂蒙山区臨ジュツ県に住む小学校2年生の貧困児童・宏剛さんを経済的に援助し始めた。李さんは経済面の援助だけではなく、よく手紙で宏剛さんと交流し、精神面でも支えていた。しかも、李さんは手紙を出すとき、切手と手紙の用紙を一緒に送ってあげた。10年間の交流を通じて、二人は親子のような関係になった。
しかし、2002年11月、宏剛さんは突然、李さんと連絡が取れなくなった。その翌年、宏剛さんは優秀な成績で大学に進学でき、すぐに李さんに報告したかったが、出した手紙は「宛先人不明」で戻ってきた。入学した宏剛さんは諦めず、このことを新聞記者に話した。そして、2006年3月27日、『昆山日報』に「善良な先生、どこにいますか」というタイトルで、李さんと宏剛さんのことを報道し、多くの読者を感動をさせた。
実は、李さんは2002年11月、警官に連行され、裁判所で実行判決を言い渡され、刑務所に収容されていた。2006年5月、李さんは解放された。
しかし、帰宅した李さんは地元の警官に厳重に監視されていた。李さんはどこへ行っても尾行され、自宅付近に監視カメラも2台設置された。
2010年4月18日、李さんの母親(80代)は遠い実家から列車に乗って娘に会いに来たが、列車を降りて、迎えに来た娘の周りに大勢の人がついているのを見て驚いた。その後も、李さん親子が散歩に行っても、買い物に行っても、観光に行っても、お風呂に入っても、監視の人が付いて来た。
4月25日、李さんは母親と一緒に上海の親戚の家を訪問しようとしたが、駅で610弁公室の警官に足止めされた。仕方がなく、母親は目に涙を浮かべながら、娘と別れ、一人で旅立った。
李さんは当局に迫害されて年金ももらえず、毎月、数百元の生活保護費しかなかったが、経済的に困難な人に出会うと、すぐに助けてあげた。
今年1月24日、李さんは警官に連行され、留置場に拘禁された。留置場で李さんは高血圧の症状が現れた。しかし、昆山市に家族や親戚もいない李さんは、友人との面会すら許されなかったという。