重慶市:不当連行の法輪功修煉者に失踪宣告
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 【明慧日本2014年4月24日】重慶市の法輪功修煉者・熊毓珍さん(62歳女性)は3年前、警官により不当に連行された後、行方が分からなくなっていた。先日、市内の江北区裁判所は突然「4月15日、熊毓珍の裁判を開廷する」と、熊さんの家族に通知した。熊さんの家族はずっと行方が分からなかった熊さんに会うため、裁判当日に裁判所へ駆けつけたが、裁判所側は「今日、熊毓珍に失踪宣告をする」と言った。家族は「人命にかかわることを、簡単に処分しないでください」と憤怒した。

 熊さんは長安第二工場付属病院の元職員で、工場の宿舎に住んでいた。2011年7月18日、熊さんは住宅付近で、突然現れた女性2人に車に押し込まれて連行された。

 翌日、熊さんの娘は母親の着替えを持って洗脳班に行った。しかし、洗脳班の人は持ってきた着替えを受け取らず、「熊毓珍は昨日午後4時にここから出た」と言った。「どこへ行ったのですか?」と娘が聞くと、「知らない」との返答だった。

 その後、熊さんの家族は刑務所や留置場など、いろいろなところを尋ねて熊さんを探し回ったが、探し出せなかった。それから、熊さんの年金は何の通知もなく止められた。家族は江北区610弁公室へ行き、「熊毓珍が生きているなら、顔を見せてほしい。死んでいるなら遺体を見せてほしい」と言うと、610弁公室の人は「熊毓珍は生きている」と言った。家族は「早く解放してください」と要求したが、断られた。

 しかし、3年も経ったが、熊さんは現れていない。情報によると、熊さんは連行された後、秘密裏に3カ所の拘禁施設に移送されたという。

 今月15日、家族は熊さんの裁判が行われると知り、熊さんが生きていることが分かった。しかし、家族が裁判所に着くと、裁判官は「今日は開廷しない。熊毓珍の失踪宣告をする」と言った。その話を聞いて、驚いた家族は「熊毓珍は警官に連行されたのに、なぜ失踪というのですか」と聞くと、裁判官は「私たちは3カ月前、熊毓珍の捜索願いを出した。3カ月過ぎたので、失踪扱いするしかない」と答えた。そして、家族は「どこで捜索願いを出したのか」と聞くと、裁判官は「北京市で出した」と答え、「もう3カ月過ぎて、名乗る人がいないので、熊毓珍に失踪したという判決を下す。判決書も出す」と言った。

 熊さんの家族は「重慶市で起きた事件なのに、なぜ北京市で捜索願いを出すのですか? もし、秘密裏に人を死亡させても、失踪扱いにするのですか」と訴えた。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2014/4/18/290185.html)
 
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