武漢市の裁判所 法輪功修煉者に実刑4年の不当判決
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 【明慧日本2014年5月26日】武漢市のキョウ口区裁判所は先月11日午前9時、法輪功修煉者・楊霊富さん(55歳男性)に対して不正裁判を行った。法廷で楊さんの弁護士は法律に基づき、楊さんの無罪を弁護し、楊さんをすぐに解放するよう要求したが、裁判所側は法律に従わず、15日に楊さんに懲役4年の実刑判決を宣告した。その後、楊さんは上訴した。

杨灵富
楊霊富さん

 楊さんは武漢市西湖区の食品会社職員で、1999年7.20、中共(中国共産党)当局が法輪功への弾圧を開始してから、解雇された。その後、楊さんは法輪功を学んでいるとの理由で、15日間拘禁された。また昨年9月に「法輪功の書籍を印刷した」として、警官は楊さんを連行した。

 昨年9月24日午前、市公安局国保(国家安全保衛)大隊の警官8人は、「戸籍を調べる」という口実で、楊さんの自宅に侵入した。家に入ると、警官らはすぐに家宅捜索を始め、パソコンやプリンタ、DVD、携帯電話などの私物を没収し、楊さんと、楊さんの妻・孫沢栄さんを連行した。

 楊さん夫婦は洗脳班に拘束されたが、孫さんは血圧が高すぎて、その日の夜に解放された。

 3日後、楊さんは洗脳班から市第二留置場に移送されたが、高血圧症で入所を断られた。それから、警官らは楊さんを公安局安康病院に拘禁した。

 昨年12月11日、楊さんは安康病院から市第二留置場に移送された。

 今年1月3日、楊さんは第二留置場からキョウ口留置場に移送され、同時に案件もキョウ口区検察院に移された。正月(旧暦)後、検察院は楊さんの案件を区裁判所に移したが、楊さんの家族に知らせなかった。

 そして、司法関係者らは騙し、脅迫などの手段を使って、楊さんの家族が弁護士を依頼することを妨害した。

 先月2日、家族と弁護士は裁判所に行き、楊さんの件に関することを尋ねたとき、裁判所側は「4日、楊霊富に対して開廷する」と言った。弁護士は法律に基づき、開廷の延期を求めた。そして9日、家族が再び裁判所に行くと「11日、楊霊富に対して開廷する」という通知を見て、即座に弁護士に連絡した。

 11日午前9時、キョウ口区裁判所は楊さんの裁判を行った。法廷の内外には多数の私服警官がいて、裁判所への道を通行止めにした。楊さんの妻・孫さんは法廷に入ろうとしたが、許可されなかった。傍聴席は楊さんの家族3人以外は皆、610弁公室が連れてきた人たちだった。

 法廷で弁護士は「市民は信仰を選ぶ権利があり、組織や個人は共にそれを干渉する権利はありません。『真・善・忍』への信仰は無罪です。楊さんは信仰心があり、その信仰を利用することはなく、法の執行を破壊する行為もありません。ですから、楊さんをすぐに解放すべきです」と弁論した。楊さん自身も自己弁護をし、1時間半に及ぶ裁判が終わったが、結果は出されなかった。

 しかし18日午前、キョウ口区裁判所の職員は留置場へ行き、楊さんに懲役4年の判決を宣告した判決書を渡したという。

 (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2014/4/29/290691.html)
 
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