広東省の裁判所 6カ月拘禁の女性に不正裁判
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 【明慧日本2014年6月5日】広東省佛山市の南海区裁判所は先月29日、6カ月間拘禁した法輪功修煉者・鄧彩娟さん(44歳女性)に対して、不正裁判を開廷した。しかし、弁護士は法律に基づき「法輪功の修煉は無罪だ」と弁護し、鄧さんの解放を要求した。

 4月29日午後2時頃、裁判所付近で制服の警官と私服警官が配備され、治安部隊も巡回していた。警官は傍聴者の身分証明書を2次検査し、番号を控え、持ち物も検査した。

 鄧さんに対する裁判は午後2時半に始まった。傍聴席には鄧さんの家族や親戚、友人ら十数人がいたが、厳密に監視された。

 法廷で弁護士は「邪教を利用して法の執行を破壊した」という罪名に対して「いままで、法輪功が邪教だということは、どの法律の条文にも記載されていない。2005年、中国共産党中央委員会国務院と公安部が邪教組織だと指定した14種類の中に、法輪功は含まれていません」と指摘した。

 また、弁護士は道徳的、法的な角度から見ても、「修煉は合法的で、信仰は無罪です」と、弁護士は鄧さんの無罪を弁護した。

 鄧さん自身も、「法輪功は人に善を教える修煉法で、すでに100以上の国と地域に広まっており、社会に対して少しの害も与えていません。法輪功を学ぶ以前の私は、商売をするとき、偽物を平気で売っていましたが、法輪功を学んでからは法輪功の教え『真・善・忍』の教えに従って自分を律し、偽物の販売を止め、心が広くなりました。修煉者として、私は個人に対しても社会に対しても害を与えるようなことは絶対にしていません。それに、法律の実施を破壊する能力も持っていません」と自己弁護をし、無罪判決を求めた。

 合理的・合法的な弁護に対して、裁判官と検察官は反論する言葉もなく、やむを得ず休廷を宣言し、裁判を1時間半で草々に終わらせた。

 禅城(ぜんじょう)区在住の鄧さんは、佛山市で商売をしていた。鄧さんは1996年に法輪功を学び始めてから、優しい性格になり、人をよく助け、心身ともに健康になった。そして、家族や同僚、近隣の人はみな、鄧さんの変化は法輪功の修煉のおかげだと分かって、法輪功の力に感嘆した。しかし、鄧さんは法輪功を学んでいるとの理由で中共(中国共産党)当局に約6年間拘禁されて拷問を受け、苦しめられた。

 昨年12月20日、鄧さんはいつも通り姪を迎えに学校へ行ったが、帰宅しなかった。家族はとても心配して、鄧さんをあちこち捜し回り、鄧さんは南海区留置場に拘禁されていることが分かった。今年1月20日午後、家族は南海警察の陳情弁公室へ行き、鄧さんのことを訴えようとしたが、そこにいた私服警官に「たとえ警官が法を知りながら法を犯す行為があっても、問題にならない。なぜなら、中共の指示で警察が動いているからだ。お前たちが無実を訴えても意味がない」と脅迫し、陳情弁公室から追い出した。

 3月16日、鄧さんの病弱な母親は仕方なく、車椅子に乗って息子夫婦と一緒に佛山市中山公園の前へ行き、往来する人々に娘の無実を訴えた。その情報を知った警官は公園の前に駆けつけ、多くの人々の前で、細い紐を使って嫁の両手を縛り、パトカーに押し込んだ。その後、息子も警官に連行された。

 そして、周りの人々は母親に事情を聞き「毎日、多くの庶民が無実の罪を着せられ、苦情を訴えるところもなく、街で冤罪を訴えてもだめなのか! 一体この国はどうなっているのか」と憤慨した。 

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2014/5/9/291472.html)
 
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