明慧法会|住民訪問の仕事の中で真相を伝える
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2014年8月4日】1996年に修煉を始めた私は、真相を伝えることに対して恐れる心がなく、誰にでも大胆に話すことができました。しかし真相を伝える当初、相手が聞いても聞かなくても、三退してもしなくてもあなたの自由だ、という傍観者の心理を抱えていて、相手を必ず救いたいという慈悲心がありませんでした。だんだんと傲慢、安逸心、いらいらしやすい心などを取り除いた後、慈悲心が生じてきて、衆生を見ると内心から彼らを気の毒だと思うようになりました。彼らは俗世間に迷っているのに、自分は幸運にも大法弟子になれたと考えたら、心の中に無限の不憫さが生じました。

 一、職場を真相を伝える場所に

 衆生を救いたい願望が出てから、師父はすぐに私に最も良い仕事を按排してくださいました。私は社会福祉部門に配属されました。毎日の仕事は、団地に行って住民を訪問し、暮らし情況を把握することです。そこで、毎日の訪問先で私は積極的に真相を伝え始めました。

 最初のころ、人々は共産党文化に洗脳されていて、共産党の宣伝と違う話を聞き入れませんでした。これは旧勢力がこのような形で衆生に真相を拒ませていると私は分かったので、各々の住民の特徴に合わせて、よりスムーズに真相を伝えるため、私は担当地区の概況、人文環境、住民の職業などを調べました。ここの住民は昔ながらの住民と、よそから移ってきた人という二つの部分に分かれており、外来住民の大半は教師、国家公務員、定年退職した国家幹部で、公安局人員専用のビルもあります。そこで、私は住民の背景に合わせてそれぞれに真相資料を配り、2~3カ月後に、また住民に真相を伝えると、住民の反応に変化が生じました。

 ある定年退職した警官は中国共産党の悪さを知っていますが、法輪功の真相を信じませんでした。彼の情況に合わせて私は『中国共産党についての九つの論評』、『党文化の解体』、明慧ネットに掲載されている真相小冊子を郵便受けに入れました。次回に会う時、彼はにこにこして「あなたの言ったことは少しも嘘がない。郵便受けに入っていた小冊子を見た時にはまだ信じなかったが、今あなたからも聞いてわかった。きっと本当のことだね。あなたはどんなルートで知ったのか」と言いました。「インターネットを通じてです」と、私は彼にネット封鎖突破ソフトを渡して、「海外には三退のウェブサイトがあるので、時間があれば見てください」と言いました。彼は喜んで受け取り、後日私に「あなたは本当にすごいですね。若いのにいろいろ知っている。あなたが仕事の条件を使ってこんなことを言ってくれていると分かるが、くれぐれも安全に注意してください。共産党はどんな悪い事でもするから」と言ってくれました。私は涙を我慢してお礼を言いました。これは師父が常人の口を借りて私を励ましておられると思いました。

 ある日、船舶業界のある定年退職した共産党幹部の家に行って真相を伝えると、おじさんは顔色が青くなって、吠えるような声で「お前を検挙するぞ! 検挙したらお前の仕事がなくなるぞ! 共産党に反対するなんて投獄されなければならないぞ」と反発しました。私はとても落ち着いて、心の中で発正念をしながら「おじさん、あなたに教えたのはすべて事実で、一つも嘘がありません。あなたは共産党に一生騙されてきたのよ。私は死ぬことさえ恐れないのに、検挙されることぐらい当然恐れません」と言いました。

 彼の背後に邪悪がいて、彼に真相を聞かないように妨害しているのです。私は家で毎日おじさんのために発正念しました。数日後、再度彼の家を訪問したら、彼はとても礼儀正しく真面目に真相を聞いて、また私に安全に注意するように言ってくれました。その後、1カ月ほど私の姿を見かけないため、おじさんは心配してあちこち私の電話番号を尋ねて、そして私に電話をかけて「たいへん心配している。くれぐれも安全に注意して」と暖かく言ってくれました。電話を切ってから私は感動の涙を流しました。

 ある軍人出身のおばさんは、長年真相を聞いても何の態度も表明せず、ただ聞いているだけでした。大雨が降ったある日の午後、こんな時なら真相資料をポスティングしても、人に見られるリスクも低いと思って、私は喜んで資料を持って事務所を出ました。団地に入ったらちょうどそのおばさんに会いました。「こんなにひどい雨の中、あなたは事務所でじっとせず、また訪問に出ている。あなたは本当に真面目だね。今、こんなに真面目な人はほとんどいないね」と彼女はとても驚きました。私は彼女に何をしているかと聞いたら、「散歩をしている、糖尿病の人は多く運動したほうがいいから。しかしこんなに土砂降りになるとは思わなかった」とおばさんは答えました。雨の話題から始めて、私は自然に洪水、暴雨、地震、土石流、地盤沈下など中国で頻繁に発生した異常天候を話し、そして有毒食品、汚職、治安の悪さなど人災にまで話題を誘導して、世相の悪化は道徳が悪化した結果で、中国共産党は真善忍を迫害していると語りました。「あなたの言うことは以前からずっと聞いてきた。今日、こんなひどい雨の中でもあなたはまだ真面目に仕事をしているので、私は脱党に同意します! あなたと知り合って5~6年経って、今日やっと脱党に同意しました。私は頑固な人間でしょう」とおばさんは笑いました。

 毎日団地で仕事をしながら真相を伝えて、団地の住民たちと長い付き合い関係にあるため、心性に対する要求もいっそう高いのです。常に正しい念を持つことは難しく、本当に難しいのです! しかし時が経つにつれて、自分はとても大きく変わって、常人の喜怒哀楽はすでに私の心を動かすことができません。

 二、人心を取り除く

 師父は『轉法輪』でその心を捨てることができさえすれば、その物質自体は作用をなさないもので、真に人を妨げるのはほかでもないその心なのです」と説かれました。法理は分かっていますが、しかし本当に実践する時、心をえぐるかのようにつらく、痛ましい道を歩んできました。今思い出しても冷汗をかくほどです。

 仕事の中で私はすべての住民に礼儀正しく善意を持って接しています。ある日、とても無礼な5~6人の男性が私に「俺たちはまともに学校に行ったこともない。お前のような礼儀正しそうに見える人間が嫌いだ、猫かぶりめ!」と言いました。その後もよく理由を探して嫌がらせをしてきました。「師父の教えに従って衆生を救うことをしていなければ、私は絶対あなたたちを相手にしないよ」と私は思いました。しかし突然、そんな考えは間違っている。彼らは私の救うべき衆生なので、彼らをそのように軽蔑したら駄目だ、彼らの振舞いはきっと私の人心に向って来たものだと思いつきました。では、いったい私のどの人心のためでしょうか?

 後日、彼らはほとんど毎日来て嫌がらせをし、団地の中で私に関する噂が飛び交い、みんな変な目つきで私を見ました。おまけに上司も「住民と仲良くする努力をしなさい」と言いました。「こんな奴らとどうやって仲良くできるのか」と私はたいへん腹が立ちました。そのことは私の修煉状態にも影響して、私は静かな心境で学法することができなくなり、発正念の時もよく「彼らはどうして私にこんな嫌がらせをするのか、自分はどうすれば彼らを退治できるか」と考えて、冷静に対処することができなくなりました。

 夜、宿題をしていた子供に、私は悶々と職場でのトラブルを話しました。小学3年生の子供に何かを手伝ってほしいと期待していませんでしたが、ただ自分の苦悩を発散したいだけでした。しかし思いもよらないことに子供は「お母さん、彼らに真相を伝えたの」と聞くので、「伝えていないよ。あんな無礼な奴らにどうやって真相を伝えるのよ」と言うと、子供はペンを置いて、頭を上げて私を見つめていました。その時、まるで師父の慈悲深く優しい目つきで見られているように私は感じました……。突然、私は悟りました。そうです、私はずっと彼らを見下していたのです。それこそ私が執着しているところでした。

 翌日、私は彼らに「今まで私によくできていない部分があれば、指摘してくれたら、私は必ず直します。私は修煉者ですから」と言うと、彼らは私を大いに皮肉りました。しかし私は少しも心を動ぜずに、彼らの背後の邪悪な要素を取去するようにずっと発正念しました。

 機会があれば彼らに法輪功の真相を伝えるようにすると、だんだんと彼らは本当に変わりました。彼らは私を先生と呼んで、私の信仰をも尊重して、周囲に下ネタジョークを言う人がいると、彼らは「○○先生の前でこんな冗談を止めて」と言い、私を困らせる人がいると、彼らは「○○先生は普通の人ではない」と言います。だんだんと、職場の環境がすっかり変わって、みんなは私の前で自分の振舞いや言葉遣いに気をつけるようになりました。大法のエネルギー場が歪んだものすべてを是正しました。

 発正念をすることは師父が私たちに教えられた神通力で、私はとても発正念を重視し、いつも喜んでしています。ここ数年間、私の所在する大都市の大通りに飾られた国旗が無くなるようにずっと発正念しました。以前、祭日になるたびに大通りの両側に無数の国旗が飾られて、風にひらひらと翻って、共産党の邪悪な統治を助勢しているかのようでした。私が発正念してから数年経って、今年の新年から道路の両側にはやっと国旗ではなく、ちょうちんが飾られるようになりました。

 精進さえすれば、修煉は難しいことはなく、難しいのは人心の妨げです。人の観念、執着から跳び出ることができる時は三界を出た時でもあると思います。師父の慈悲深い済度に感謝します!

(明慧ネット第10回中国大陸大法弟子修煉体験交流会)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2013/11/20/281639.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2013/12/6/143520.html)
 
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