漸悟の中で見た長期にわたる病業(七)
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文/中国の大法弟子 洪願

 【明慧日本2014年10月26日】本文は作者が自分の状態の中で見たもので、あくまでも同修のご参考まで。法を師としてください。(編集部より)

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 十一学法が形式に陥り、内に向けて探さず、法に同化しない

 一部の人は毎日学法の時間はとても多いのですが、しかし、学法の時ただ法を読み、聞き、或いは暗記しているだけです。『轉法輪』を丸ごとに暗記できる人も、『各地での説法』を何冊も暗記できる人もいて、同修たちは羨ましくてたまらず、法の勉強がよくできていると言います。しかし、このような同修が長期に病業に陥っていますが、どこに問題があるのか、自分にも分かっていません。

 私から見れば、彼らは法を勉強しても悟らないことが問題です。厳格に言えば、学法が形式に陥り、心が法にないのです。しかし、自分は本を読むとき一心不乱の状態になり、どうして心が法にないと言うのかと言う人がいます。

 師父は『轉法輪』の中で「釈迦牟尼は正念を重んじています。自分が修煉しているその法門の世界を本当に震動させるほど」と説かれました。本当にこのように法を読み、暗記できれば確かに非常によいことですし、すべきことでもあります。一心不乱に法を読むことができれば、体の内外、修煉の世界のすべてが非常に玄妙な変化を起こしているので、心の念が純粋であればあるほど、変化が多いのです。一般の人はこういう状況が見えず、学法の楽しさも体験できず、またこのように堅持できるのは確かに素晴らしいことで、悟りによって圓満成就するのです。しかし、一方的に『轉法輪』の中に説かれた「人が佛の名前を念ずる時、心には何も雑念がなく、大脳のその他の部分が全部麻痺して、何もかも分からなくなるまで、一心不乱に念じなければならず、そうすれば一念が万念に代わるので」を重んじて、極端に理解し、考えが自分を照らすことなく、見ながら暗記して、法の意味を悟らず、暗記の形式に陥り、或いは非常に速いスピードで本を読み、黙読なら更に速く、スキャナーのように、暗記も速く、一気に終わらせて、暗記が終わったら速く他の事をしようと思っています。このような学法は、元の境地の中で徘徊しており、次元の突破がありません。長く続けても、同じ次元に留まっています。習慣的に続くと、自分を照らさず、内に向けて探さず、学法は和尚が経を読んでいるようであれば、釈迦の法門に行ってしまったのではないでしょうか? あなたは大法の中で説かれた釈迦の法門の形式を歩んでいるのです!

 このような同修に、本を読み、暗記するスピードをゆっくりして、一段を読み終わったら、自分の普段の言動、事を行うとき、トラブルのときの心の状態、特に最初の一念、どこが大法に符合していないか? 更によいやり方があるか? 更に高い基準があるのかと、法に照らしてみることを提案します。こうすると、同じ段の法に対して更に新しく、深く悟ることができ、それはつまり境地の向上であり、心身の変化は、悟らないままに読む暗記とは比べられないのです。

 師父は『洪吟』「實修」で「法を学びて法を得る 比して学び比して修す 事々対照し 做すところ至るは是れ修なり」と説かれました。一部の人が他の学習者と比べて、自分はまだましなほうだと考え、なぜこんなに学法しても病業が長期に取り除けないのかと思います。法に照らして、自分を正していません。学法の時、常に自分に照らして内に向けて探し、自分を変え、言行を正し、心の状態を向上させ、更に高い次元の基準に符合することで、絶えず高い次元の法を悟ることができます。

 本当に学法の中で自分を照らす心の状態ができていれば、学びながら静かに法の意味を悟り、法を正す事もますますよりよくできるようになります。このような良い循環ができて、このような学法に慣れると、ある状態が現われます。つまりわざわざ意味を探り、悟らなくても、あるところを学べば、自ら新しい理解が現われてきて、いくら敏感でない人でも体が一瞬に熱く、震撼或いは奮起を感じ、心からパッと明るくなり、法の中で精進し向上する楽しさを味わうことができます。それは一つの大きな次元の突破ができたため、分かっている一面が心の深くから喜んでいるからです。

 学法して悟らず、或いは悟ってもやり遂げない同修には、なかなかこのような状態は現れがたいので、そのため長期に解決できません。もし彼らが最初からこのようにできたら、病業はすでになくなっているはずで、今日に至るまでにはなりません。

 師父は『轉法輪法解』の中で次のように説かれました。「実際のところ、この法にとてもはっきりと説明していますが、あなたはそれに照らして行なうかどうかの問題です」

 (続く)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2014/10/16/299037.html)
 
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