怨むことなく 後悔もしない
■ 印刷版
 

文/中国の大法弟子

 【明慧日本2014年11月24日】私は幸運にも、1996年10月に法輪大法を修煉し始め、十数年来、師父のお導きのもと、比較的平穏に歩んできました。私は今まで歩んできた修煉の道を振り返り、この万古にない修煉の機縁を下さった師父に感謝し、多くの衆生に羨ましがられる大法弟子になれたことに感謝し、心身ともに大法の素晴らしさを実証できる機会を下さったことに感謝致します。

 あなたは本当に怨まず後悔もしませんか?

 私の姑の家族は大家族で、7人の息子と娘に加え、嫁や婿、孫などを合わせると20数人になります。毎週土曜日には、皆が姑の家で食事をします。普段はテーブル二つ分の食事を用意していますが、大みそか等の祝日になるとテーブル三つ分の食事を用意しなければならず、この事が大きな問題になってしまいました。

 毎週土曜日は、私はいつも午前中に買い物を済ませ、午後になると、早めに食事の準備をしに行こうと夫を催促します。夫はいつも「そんなに早く行って何をするのか?」と聞きますが、私は、「たくさんのおかずを用意しなければならないの。早く行かないと食事の時間に間に合いません。それに義姉さん1人では到底できませんよ」と答えます。こうして、いつも私は1人で早めに姑の家に向かいますが、夫が来るのは2、3時間後で、そろそろおかずがテーブルに並ぶ頃です。ほかの人も大概、夫と同じで、たとえ早く来る人がいても、滅多に台所に顔を見せず、誰もが雑談に没頭しています。時々誰かが台所に顔を出し、「お姉さん、お疲れ様です」と声を掛けてくれますが、大半の人は出来たおかずを食べるのが当たり前であるかのようで、皆まるでレストランに来たかのようでした。毎週土曜日はいつもこんな感じです。

 義姉はレストランで仕事をしたことがあり、彼女が調理をし、私は下ごしらえを担当し、2人はうまく協力していました。おかずがほぼ揃った時、皆が食べ始めます。そして私たちが最後のおかずを用意し、台所をある程度片付けた時は、男性陣はお酒を飲んでいる最中で、女性陣は、すでにほとんどのおかずを食べてしまっています。その時テーブルには皆が食べ残したものしかありません。冬だと、私たちが食べようとする時は、ご飯はもう全部冷めてしまっており、2人で適当に食べた後も、まだテーブルの片づけをしなければなりません。先に食べ終えた人は果物を食べるか、子供と一緒に遊ぶか、年末年始の祝日であれば、麻雀やポーカーを始めます。

 毎週、毎年こんな感じなので、義姉は不満の声を上げ始めました。彼女は私と姑に怒り、土曜日の食事会を止めるよう姑に要求しました。しかし、姑は年を取っており、子供たちに家に遊びに来てほしいので、この要求をのみませんでした。

 義姉は私に愚痴を言いました。私は彼女にこう答えました。「私は文句一つ言わず姑のために色々しています。あなたは娘でしょう? 母親のためだと思えば、そんなに悔しく思わないのではありませんか? それに大法の法理からすれば、仕事をしない人はあなたに徳を与えています。徳は最も貴重なもので、世間の全ての良いものは徳によって得られます。ですから、あなたは損をしていません。怒りを抱えては体に良いことはありません。気楽にすれば仕事もそんなにつらいと思いませんよ」というと、姉は笑いました。

 ある日、弟の妻が私に聞きました。「お義姉さん、毎週土曜日は、こんなにたくさんの仕事をして、食事は最後にするのに、それでも毎日楽しそうに暮らしています。怨んだり、悔しいと思ったりしたことはありませんか?」。私は「いいえ、大丈夫ですよ」と答えました。「どうしてですか?」と彼女は不可解な面持ちで聞きました。私はこう答えました。「私はこの家の嫁であって、この家の大法弟子です。師父は私達にまず先に他人のためを考えるようにとおっしゃっており、大法弟子らしくあるよう教えられています」。彼女はこの事が分かってからは、他人と見比べたりせず、姑の家に来たら私たちの仕事を手伝うようになりました。彼女は実に手際よく仕事をし、きれいにしてくれます。

 利息の損がいくらだったか計算してみて下さい

 ある年の暮れ、姑は悩んでいました。「今年の新年はどうやって迎えられるでしょうか!」。彼女はため息をついてばかりで、しょげていました。

 夫の弟1人と妹2人は一緒に商売を営んでいて、意見が分かれ、仲たがいし、付き合いを辞めました。去年の年末も、互いに顔を合わせればトラブルになることを恐れ、下のお嫁さんは姑を怒らせたくなく、一家で旅行に出ました。私は経緯を全く知りませんでした。

 夫の父は文化大革命の時、迫害によって命を失い、夫は大黒柱として姑と一緒にこの家を支えてきたのです。その彼が前面に出て調停しても、誰も譲歩する者はいませんでした。

 私は姑に事情を尋ね、やっと分かりました。片方が30万元というお金を要求しているにもかかわらず、一方は20万元しか出したくないということなのです。私はこのような事を耳にしたのも偶然ではないと思い、大法弟子として私はどうすべきかを考えました。そして私は10数万元の貯金の事を思いつきました。このお金は私が売店を営み、やっと貯めたものです。私はこのお金を出して姑の悩みを解消しようと思いました。私は姑に言いました。「悩む必要はありませんよ。一つ解決法があります。私が10万元を出して、片方に相手が30万元を出してくれたと思わせ、もう片方に20万を出せば済むようになったと思わせて、その事を両方に秘密にしておいたら大丈夫でしょう」。姑はその事を聞き、喜びを隠さず「本当にそれでいいの? いいの?」と聞きました。

 家に帰ってから私は夫に相談しました。彼は、私がこんなに気前よく、大金を出して彼の家族問題を解決してくれるとは想像もしておらず、びっくりしました。夫は私の提案をそのまま妹に伝え、妹はこの提案に感動し「お姉さんはこんなに誠心誠意に、私の問題を解決してくれました。私は敬服しました。この事は、私がお姉さんから10万元を借りたことにしましょう。来年お金の余裕が出来たらお返しします」と言いました。夫は帰ってから、妹の話を私に説明しました。私はそのお金が返ってくるなど気にも留めていませんでした。

 翌年、妹は約束通り10万元を返してくれて、1年分の利息も付けてくれました。金を貸した時、夫は私に言いました。「私たちはいつも長期の定期預金にしているので、本来なら利息を高くもらえます。しかしこのように早く解約すれば、ほんの少ししか利息をもらえません。幾らの利息を損したか、計算して見て下さい」。私はこれを聞いて笑いました。10万元も惜しまずに出したのに、少しの利息など気になりません。こうして家庭の問題が解決され、お金も戻ってきました。(法輪功を学んでいない)夫は、この一石二鳥の出来事に喜びました。

 わが家の平和は、あなたのおかげです!

 諺には「一母生九子,九子各不同」(1人の母から9人の子が生まれても、9人はそれぞれ異なる)とありますが、姑の家には息子、娘、嫁、嫁婿が多くいて、皆は性格が異なり、仲良く暮らそうとすれば、それはなかなか簡単なことではありません。

 弟の妻は、よそよそしくて話し方も冷たく、問題を起こしやすい人です。一度、義姉は私に「あの嫁は理由もなく、自分を無視し続けている」と言いました。私は義姉に、年上だから声を掛けられるのを待つのではなく、先に自分の方から、その嫁に積極的に、声を掛けてみることを薦めました。「姉が先に声を掛ければ、姉の度量と教養を示せるし、それに、あなたのお母さん(私の姑)が最も嫌がるのは兄弟の妻同士、義姉妹の間の不和です。あなたのお母さんのためにも、積極的に動けばあなた自身に何の損もありませんよ」と言うと、彼女は私の意見を聞き入れ、先に相手に声を掛け、2人は仲直りしました。

 弟の妻は時には私のメンツを潰す話をしますが、私はそれを自分の心性を高めるチャンスだと思い、笑って過ごしています。ある年の大晦日の食事会の時、彼女はついに私に感動し、祝辞の時に家族の皆に感謝の言葉を述べ、それから徐々に変わってきました。

 ある年、夫が長期出張で地方に滞在していた時、夫の3番目の弟が訪ねてきました。義弟は「上の姉さんは姑の一式の不動産を勝手に販売し、6万元の収益を独り占めにした。その収益は皆で分けるべきではないか」と言いました。私は修煉者は名利を淡泊に思うべきであるという師父の説法を思い出し、義弟を説得してみました。「彼女はお母さん(私の姑)のために色々してきました。そのお金をもし平等に分けたとしても、1人1万元足らずしかもらえません。あなたはそのお金で裕福にならないし、それがなくてもあなたは貧しくありませんが、もしお金を分けるなら、きっと紛争が起きるでしょう。じっくり考えてみて下さい。取りあえず、私はお金を分けてもらおうとは考えていません」。その家は実際、私の夫が苦労して建てたものですが、私たちでさえ争わないのをみて、彼は諦めることにしました。こうして、一つの家庭紛争が解消されました。

 その後夫はこの件を知り、心から言ってくれました。「この一家の平和は、あなたという大法弟子のおかげです」

 私は自分で自分の責任を負います

 姑は糖尿病の悪化で2003年3月頃に入院し、私は看病をしながら真相を伝えることにしました。当時、中央テレビは毎日法輪功を誹謗中傷するニュースを繰り返して流し、多くの常人を騙し、法輪功や法輪功修煉者への敵意を煽っていました。

 夜、私が姑の看病で病院に着いた時、同じ部屋に2人の患者さんが新しく入ってきました。入口の近くの病床にいた40歳過ぎの女性は、姑の世話をし、便器を洗いに行く私を見て、聞きました。「娘さん! お幾つですか? あなたの歩き方は浮いているように見えます。どうしてそんなに軽やかなのですか?」「いいえ、私は嫁です。もう今年で54歳になります」と私は答えました。彼女は目を大きくして、「え? 私より7、8歳も年上なんですか? 逆に私の方から姉さんと呼ばなければなりませんね。どうしてそんなに健康なのですか?」と彼女は聞きました。「私は法輪功を修煉して健康になりました。以前、私も腎炎、関節炎、頸髄骨増殖症、鼻炎、婦人病などなど、多くの病気を患っていました」と私は答えました。するとその女性は不可解な顔をして「おや? 中央テレビのニュースでは、法輪功は良くないと言っていましたよ」と私を見て言いました。私は言いました。「私が生きている実例です。私は法輪功の良さを証明できます!」

 中央の病床で、妻に付き添って看護していた男性は私に「あなたはまだその境地には達していません。うちのマンションの3階にも法輪功を修煉する人がいて、北京へ向かいました。その人は家と子供を放っておいて、結局政府に捕まり、長い間収監され、つい先日戻ってきたばっかりです」と言いました。私は「あなたは間違っています。私も北京へ行きました。しかし、私自身が修煉して恩恵を受けた事実を陳情しに行ったのです。私は、政府は法輪功の真実を知り、この間違った法輪功迫害の決断を撤回すると信じていたからです。こんなに心身ともに受益できる良い功法をどうして迫害するのですか? 法輪功修煉者は家や子供を放っておいたのではありません。現に私は今、姑の看病をしているではありませんか? あなたが話した事が起きたのは、邪悪な警官らが法輪功修煉者を捕まえて収監し、労働教養させ、不当な判決を言い渡し、彼らを家に帰さないからです。中国共産党は修煉者が家族の面倒を見ることを阻み、普段どおりに出勤させず、逆にでたらめなデマを流し法輪功修煉者を中傷しています」と言いました。 

 その中年の男性は続けて言いました。「私はテレビで見ましたよ。今日は焼身自殺をし、明日は家族を殺し、法輪功をしてる者は、みな走火入魔なのではないですか」。私は言いました。「彼らは本当の法輪功修煉者ではありません。法輪功は殺生を禁じているし、自殺も大きな罪です。私は生の魚や海老、カニなどを買いません」。すると姑は私の話に続いて、こう言いました。「この点は確かですよ。彼女は生のものを買わないし。誰かが買ってきたら、彼女は料理しないし、他人が料理しても彼女は食べません」。私は続けて言いました。「焼身自殺は政府が自作自演した偽のニュースです。人々の法輪功への憎しみを誘発し、法輪功に迫害を加える口実を作りたかったのです。今、私たちは病院にいますが、医学の常識から考えてみましょう。あの女の子は、気管が切開された数日後に歌うことができました。そんな事はありえますか? あの焼身自殺した男性は全身が火だるまになっても、髪の毛は綺麗に残っています。こんな事は可能でしょうか? 王進東という男性の座禅の姿勢も法輪功の煉功の姿勢ではありません」。皆は私の話を聞いて頷きました。

 中央の病床にいる女性は言いました。「やっと法輪功の事が分かりました。あなたの話を聞いて胸がすっとしたような気がします。それにしても私は本来、脳卒中のために入院したのですが、どうして私を糖尿病患者の病室に入れたか分かりません」

 翌日、医者が病室を巡回する際、彼女は退院を求めました。医者は、精密検査もしておらず、病状もちゃんと把握していないのに、今退院するのは危険だと言い、どうしても退院したいなら、どんな結果になっても自己責任を負うという署名をしなければならないと言いました。彼女は大きな声で答えました。「サインしますよ。私は自分で自分の責任を負います」。医者が去った後、彼女は小さい声で私に言いました。「帰ったら3階の隣人を訪ねて、私も法輪功を習います」。私たちはお互いに目を合わせて笑いました。私は、彼女がこの病室に移動された「理由」が何なのか分かっています。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2013/5/30/272877.html)
 
関連文章