四川省の裁判所 医師に不正裁判
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 【明慧日本2014年12月13日】四川省瀘州市の江陽区裁判所は10月31日午前9時、安富橋留置場で半年以上不当に拘禁されている法輪功学習者の医師・趙栄桂さんに対し、留置場内で不正裁判を開いた。政法委員会(610弁公室を直轄する組織)は、趙さんの弁護士の入廷を禁止せよという命令を下した。さらに、直系親族である趙さんの夫の傍聴は戸籍証、結婚証明書、身分証明書の三つが必要だとした。道路沿いにも警備を配置し、警察、私服警官や各自治会メンバーが、民衆を留置場の外に追い払った。

  「裁判」と言っても、弁護士も親族も参加させず、一般人の傍聴もさせない。近所の農家は、「こそこそして何をしているのか。留置場で不正な裁判を秘密裏にやっている」と話し、タクシー運転手は、「留置場内で裁判なんて、絶対人に見せられない卑怯なものだよ。陰謀だ」と非難した。

留置場の周辺に配置された警察、私服警官や各自治会メンバー

 趙栄桂さん(50)は現職の医師で、元軍用医務人員。仕事に全力を尽くしているため上司に信頼されており、病人にもいつも親切で、周りから尊敬されている。趙さんは法輪功を学んでおり、「真・善・忍」もって高い道徳基準を厳守している。

 4月22日、趙さんは再び連行された。現在まで半年あまり不当に拘禁されており、夫は趙さんの解放を求めて江陽区公安警察署に行き、署長に「法輪功を修煉して、盗みも、強盗も、詐欺も、ギャンブルもしていないのに、どこが邪教だというのですか?」と問い詰めた。署長は返す言葉がなかった。趙さんの夫は、そのあとに事件の調査処理責任者のもとに行ったが、責任者は道理に背いていると自覚していながら、「文句があるなら弁護士に言え」と言い、趙さんの夫をドアの外まで押し出した。

参与拦截旁听者的部份便衣和社区人员

留置場の周辺に配置された警察、私服警官や各自治会メンバー

 1999年7.20日、中国共産党は法輪功学習者に対する迫害を始めた。当時、趙さんは「重要人物」として勾留され、各種の法輪功を侮蔑、罵倒する映像を観ることを強要された。そして、法輪功の修煉を放棄するよう脅され、勾留は一週間続いた。

 2001年夏、江陽区保安隊、610弁公室メンバーは趙さんの自宅に不法侵入し、強引に趙さんを連行し、瀘州三華山留置場に送り込んだ。続いて「洗脳班」に監禁し、転向を強要して洗脳を続けた。茜草洗脳班には10〜20人が不当に拘禁されており、人権を剥奪された法輪功学習者が反迫害の意志を示し、洗脳に抵抗した。そのうち趙さん一人だけが連行され、行方不明になった。趙さんの夫や子供が見舞に来ると、会うことができなかったため、家族は趙さんが秘密裏に移されたと分かった。

 趙さんは合江留置場、三華山留置場で拘禁を繰り返され、各部門に申告書を書いて釈放を要求した。夫は妻を救うために仕事に行くことができなかった。子供の世話をしながら、妻の救援に努めなければならなかった。ある日、趙さんの夫は出張先から自宅に戻ると、玄関に勾留通知書が置いてあり、子供が行方不明になっていた。心配で一夜眠れなかったという。

 趙さんが解放された後、夫はクリニックの仕事に就いたが、610弁公室メンバーがクリニックの経営者に圧力をかけ、趙さんを解雇させた。

 去年趙さんの夫は大きな病気にかかり、体力も精力も大幅に減った。今年4、5月、趙さんが再び拘禁されたため、夫は病気にもかかわらず地域町会や公安局を走り回り、自分の妻を救うために奔走したという。

 

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2014/11/4/299881.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2014/11/11/146795.html)
 
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