明慧法会|人を救うためには相手が理解するまで伝えるべき
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2015年2月27日】昨年、我が市では数人の同修610弁公室と現地の国保警官に不当に連行されました。その後、裁判所がこれらの修煉者に対して判決を言い渡そうとしていることを聞きました。

 このことを聞いた同修は当日の夜、みなに通知を出しました。「みな表に出て、裁判所と留置場の近くで発正念しましょう」という内容でした。多くの同修がその呼びかけに応じました。遠近に関わらず、同修は裁判所に集まりました。数人の年配の同修は最後まで堅持しました。

 そして全体の力が現れて来ました。協調する同修、監禁された同修の家族を訪れ、一緒に留置場に行って釈放を求める人、迫害に加担した者とその家族を訪れ法輪功の事実を伝える人、手紙を書いたり、電話をかけたり、現地で発生している迫害を人々に伝える人、似たような内容でステッカーを作成して市内の至るところに貼り付ける人、みな動きました。

 数百枚の真相ビラが市のいたるところに貼られました。誰一人として、待ったり、他人を頼ったりしようとしませんでした私達はみな修煉者でありながら、協調人でもありました。みな自ら自分の路を歩みながら、全体に協調しました。

 同修の案件を担当する裁判官の名前を見た時、遠い親戚のAと同じ名前であることに気づきました。その親戚も裁判所で仕事をしていました。私は1回だけ彼に会ったことがあります。同じ人でしょうか? 私はほかの親戚に確認して、その人が確かに遠い親戚であることを確認しました。

 そして、私は親戚のAのサインがもう1人の同修に対する不当判決書にも書かれていたことを思い出しました。そうなるとAは長い間、大法に対する迫害に加担していたことになります。不当判決をくだすことの恐ろしい結果についてよく知っていた私は、「私はAを救わなければならない」という堅い一念が浮かんできました。

 しかし、ほぼ同時に心配もついてきました。彼は遠い親戚にすぎません。そして、彼はすでに長年私達を迫害しました。彼は私にも害を与えないでしょうか?

 その時、師父の説法が私の頭に浮かんできました。「一部の学習者は主導的にそれをおぎなおうとし、このようなことはたくさん発生しました」[1]。

 私は両手を合わせて言いました。「師父、ご安心ください。私にAを探し出し、この

迫害を止められるように智慧をください。Aに罪を償う機会を与えてください。師父、私は絶対これを成し遂げます」。そして、すべての正しくない考えが消えました。

 そして数時間、私はAの住所を探しました。私はAの背後で彼を制御している邪悪な要素を取り除きました。私はAの名前を思いながら、Aの様子を想像し、彼の元神を呼び出しました。私はまた師父に私の思惟とAを繋げるように依頼しました。

 私は慈悲を持って、Aに話しました。「あなたが法輪功迫害に加担したことを知ったのが遅くなってすみません。私はあなたを助けることができず、あなたは大法弟子に対して、巨大な罪を犯しました。それらをすべて返すことはできません。大法の師父と大法だけがあなたを救えます。私は師父にあなたを救うよう依頼します」。

 「覚えておいてください。『法輪大法はすばらしい。真・善・忍はすばらしい。師父はすばらしい』。大法弟子に対する迫害を停止し、自ら刑務所に入れた人たちを釈放してください。師父はすべてをご存知で、あなたを助けてくださいます。これだけがあなたの罪を償う唯一の選択です」。

 私はこれを考えた時、涙が溢れ、Aの元神も泣いていると感じました。1人の生命が、自分が罪を犯していると知らないまま、それを行っているのはどれほど悲しいことでしょう。

 1週間後、私はもう時間だと感じました。私は裁判所を訪れ、守衛にAの親戚だと伝え、Aのオフィスに行きました。Aは休暇を取っていました。私はすぐAの家に行きました。家政婦はA夫婦が一緒に北京に行ったと教えてくれました。

 数日後、保釈されていた同修Bが我が家にやってきました。AはBに裁判所へ行き、署名するよう要求したと言いました。Aは判決を言い渡そうとしていました。また、もし来なければ、案件を検察院に戻し、重判決を下すと言ったと言いました。私はAが北京から戻ってきたことが分かったので、同修Bに「まずAを相手にしないで、法を多く学び、高密度に発正念して、Aの背後の邪悪要素を取り除き、絶対に署名に行かず、一切協力しないでください。まず時間を作ってください。私がAに会い、Aが真相を理解したら、すべてが変わります」と言いました。

 その夜、私はAの家に行きました。留守になっていることを考慮して、事前に暖かく、穏やかで、慈悲と威厳のある、心から彼のため考えた手紙を書きました。今日あなたに会えなくても、私のこの善の心を見せ、あなたは多く分かるようなり、正しい選択をするでしょう。夜、私は手紙を持って、Aの家に行きました。Aは家にいませんでした。私は自己紹介をして、手紙をAの家族に渡しました。必ずAに読んでもらうように依頼し、挨拶をしてそこを去りました。

 帰宅の時、毎日発正念するだけでは足りないと思いました。我が地区に住んでいるすべての人が、市の留置場に大法弟子が拘禁されていることを知らせるべきだと思いました。すべての人がこのことを知り、今回の迫害をやめさせるために手助けをする機会を与えられるべきでした。

 師父がおっしゃった通り、「今生で応報に遭い 漏れる者はない 悪事を働けば必ず償う」[2]でした。

 私は直ちに動きました。私達は数百個のステッカーを作成して、市内の至るところに貼りました。加害者の名前と不当に連行された大法弟子の名前も載せました。私達は迫害に加担した者に警告しました。「誰であれ、悪事を働いたら、必ず償わなければならない」と。

 ステッカーの貼り付けが終わった時、私はAを訪問することを思い出しました。「今日必ずAに会います。彼を救い、今回の迫害を停止させるために、真相を徹底的に伝えなければなりません」と思いました。

 Aの自宅に向かいながら、私は発正念し、Aが自宅で私を待つよう按排してくださるよう師父にお願いしました。私は「誰かいますか」と言いながら、Aの家に入りました。

 A夫婦は自宅にいましたが、びっくりしていました。彼らは「おばさん、10年以上会ってないですね。おばさんは変わらず元気ですね。早く座ってください」と言いながら、彼らはお茶を入れ、果物を出してくれました。

 私はすぐ本題に入りました。「最近私はとてもあなたに会いたくて、眠れないほどでした。私の書いた手紙を読みましたか? これは普通のケースではなく、あなたはその恐ろしい結果を知らないのです」と言いました。

 彼らは色々な質問をしました。質問の内容から私は彼らが中国共産党のデマに騙されていることがわかりました。私は1つずつ彼らに回答しました。彼らは最終的に天安門焼身自殺が法輪功を誹謗中傷し、迫害を正当化するために作られた茶番劇であると知りました。私が彼らに、投獄されている法輪功修煉者からの臓器狩りが発生していると伝えた時、彼らはショックを受けました。

 私はまた彼らに中国とその他の国で歴史上発生した因果応報のケースを伝えました。多くの中国共産党の高官が失脚したのは中国共産党内部の争いの結果のように見えるが、実は因果応報で、みな法輪功迫害と関連があったことを伝えました。

 「実際、『公務員法』には、『中央政治法律委員会、公安、検察院、裁判所は処理した案件の品質に対して一生責任を取る』とあり、これは権力者に危機が到来した時、直接案件を処理したあなた達を打撃するための棍棒です。あなた達を身代わりにします。これは中国共産党の一貫した手段です」と伝えると、彼らも頷いて、そうだと認めました。

 「あなた達は刑法300条でこれらの大法弟子に刑を言い渡す予定ですか」と私は聞きました。

 Aは「最高裁判所と最高検察院が刑法300条を用いて法輪功修煉者に刑を言い渡すと決めたため、ほかに選択肢があるでしょうか」と言いました。私は「人民代表大会以外に、誰であれ、どの機関であれ、立法権はありません。あなたは法を知りながら、法を犯しています。最後に清算する時がきたら、憲法を基準にしますから、損をするのはあなた達です」と伝えました。Aは、「そうしたら、私はこの仕事を辞めるしかない」と言いました。私は「たとえ辞めてもこの案件を受けてはいけません、私が一番望んでいるのはあなたが自らこれらの罪のない人を釈放することです。この善良な行いは驚天動地であり、あなたの罪を償うだけでなく、あなたと家族にも大きな福をもたらします。師父はあなたを助けることができます、機会は多くありません、簡単に失わないでください」と話しました。

 私はまた「今回は辞めるとしても、あなたが以前判決を下したことを補わないといけません!」と付け加えました。Aは非常に緊張し、「もう補えません」と言いました。私は「可能です。今から、あなたが内心から、もう再び法輪功の案件は受けない、法輪功は罪がない、合法だと心の底から言ってください」と言いました。

 Aと妻は中国共産党とその関連組織から脱退しました。3時間が過ぎ、すでにお昼になりました。彼らは私にお昼を食べてから帰るように言いましたが、私は帰らないといけないと答えました。彼らは半分冗談で「帰宅して煉功するためですか」と聞きました。私は、煉功は朝6時前にすでに終わっていると言い残し、そこを去りました。

 その間、同修Bは「私はこのことを避けられない。家族もビクビクしている。私は何も悪いことをしていない。私はAのところに行き、彼に真相を伝えるべきだ」と思っていました。彼は私とその件について相談しました。私は「あなたが自分の正念が強いと思っているなら、行ってください。絶対うまく行きます」と言いました。

 BはAに会い、彼のストーリーを伝えました。Bは留置場で迫害されて厳重な病気になり、病気のために釈放されましたが、数日間で回復しました、また法輪功により心身とも受益した例を沢山伝えました。

 Aは最後に「法輪功が素晴らしければ、あなたは家でやってください。外でチラシを配らないでください」と言いました。それからAは再びBを邪魔することはありませんでした。

 師父は「慈悲は能く天地の春を溶かし 正念は世中の人を救う可し」[3]と説かれました。

 私は思いました。もし私達が人を救うなら、その目的に到達するためには相手が法輪功の事実を理解するまで伝えなければなりません。私はAともう一度話し合い、彼が知らないうちに犯した罪を懺悔させたいと思います。これはまた、彼が正しい位置を選択することになるからです。

 

注:
[1] 李洪志師父の著作:『法輪大法 ロスアンゼルスでの説法』
[2] 李洪志師父の経文:『それでも狂態を続けるのか』
[3] 李洪志師父の詩:『洪吟二』「法正乾坤」

(明慧ネット第11回中国大陸大法弟子の修煉体験交流会)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2014/11/10/299635.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2014/11/11/146797.html)
 
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